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『RRR』をご存知になって1年。暮らしの中にインドがやってきた

『RRR』が公開されてから1年が経ってしまった。初めて観て、衝撃を受けた2022年11月3日から、なんとかこの気持ちを言語化したいと思ってはいるが、未だに出来ずにいる。

自分の中にある語彙力を総動員させても、映画の魅力を伝えきることはできないだろう。

「人生を変える」名作という表現があるが、自分にとって『RRR』はまさにそれで、映画の魅力を言葉で表す代わりに、作品によって自分の暮らしはどう変わったのかについて具体的に書いてみたいと思う。

①インド映画を観るようになった

まず、インド映画をよく観るようになった。

『RRR』を観る前は、『きっと、うまくいく』しか観たことがなかった(『RRR』を観る直前に『バーフバリ』を観て、『バーフバリ』もとても好きだった)。

『RRR』を観てからこの1年、合計24本のインド映画に出会った。一括りに「インド映画」といっても、地域によって言語が異なるし、作品に出演するスターも異なる(ということがわかるようになってきた)。

平気で3時間を超える上映時間は、長いけれど、長いなりの理由がある。(作品によって違うので一概には言えないが)ド派手なアクションシーンや、「うそだろ?!」と驚くまさかの展開、楽しそうに、だがキレッキレで動きまくるソングやダンスパートがとても好き。

②インドの文化を知りたくなった

作品で彼らが話している言語や美味しそうに食べる食事、女性たちが美しく身に纏うサリーに興味を持つようになった。

インド映画を観たあとに、インド料理店に入りビリヤニやサモサ、カレー、ラッシーをいただく。 

『エンドロールのつづき』を観た後にムンバイでコラボメニューを食べたり…

『エンドロールのつづき』のポスター
コラボ期間中のムンバイの前
『エンドロールのつづき』とのコラボメニュー
『エンドロールのつづき』コラボメニュー

『マジック』を観た後にローズミルクを飲んだり。映画を楽しみつつ食も楽しんでいる。

ローズミルクで乾杯
ヴィジャイさんが大好きなローズミルク!

言語は、「あ、この単語は聞いたことがある」が増えた(全く読めないけど…)

先日ナマステ・インディアに参加できて、よりインドを体験できたと思う。

③インドの神様や叙事詩を学びたくなった

初めて『RRR』を観た時、アクションやストーリーに圧倒されて、「なんだかとんでもないものを観た…」と衝撃を受ける。

鑑賞後にTwitterを開くと、宗教や叙事詩についてポストしている方たちがいた。初見はストーリーを追うだけで精一杯だったので、次観る時はもっと知識をつけてしっかり楽しみたいとファンや有識者のnoteやブログを読む。

そこで出会ったのが天竺さんのnote。

インド初心者にもやさしい内容なうえ、ボリュームたっぷり。知れば知るほど深いぞ…と鳥肌が立ちながら読んだ記憶がある。(中でもバガヴァッド・ギーターに衝撃を受ける)

それから、何度も映画館に足を運んだ。

『RRR』について、インドについて、叙事詩について、もっともっと学びたくて、字幕を手がけた藤井美佳さんや言語の監修の山田桂子先生の講座を受けてみた。

そして最近、天竺さんの朝カル講座に参加。

インドの神様や叙事詩を学ぶ。『RRR』はもちろん、『ランガスタラム』や『ブラフマーストラ』など最近観たばかりの作品に絡めて紹介してくださったので、内容がすんなり入ってきた。

(これはインドに限らずだけど)人によって信仰の仕方や解釈が異なるうえ、絶対的な正解がないのだ、ということがよく分かる。

自分はバガヴァッド・ギーターについて知りたくて講座を申し込んだので、解釈を分かりやすく紹介してくださったうえ、おすすめの本まで教えてくださったのでよかった。

『RRR』に登場するバガヴァッド・ギーター
RRR展のお気に入りのスペース

この講座を受けて『ヤマドンガ』を観た時、教わった描写がそのまま出てきて1人でニコニコしちゃった。

④インド映画好きなみなさんに出会えた

これは1番、声を大にして言いたい!(1番最後に書いちゃってるけど)

そもそもインド映画に興味を持ったのは、『RRR』を観る前の復習として『バーフバリ』鑑賞会に呼んでもらえたからで、もしあの時『バーフバリ』を観ていなければ、インドにここまでのめり込めていなかっただろう。

『RRR』を観て「好きだった」とインド映画を愛する皆さんに伝えたら、おすすめの作品を教えてくれたり、当時公開中だったインド映画(『人生は二度とない』や『マスター 先生が来る!』)を一緒に観に行こうと誘ってくれたりした(どっちも名作で見事にハマる)。

今でも定期的にオフ会に声をかけてくださって、感謝しかない…!!

インドに行きたい!

と思う。

言うのは簡単だが実現は簡単ではないことは、インドに行った友人の話を聞いたり、Twitterで流れてくるポストを読んだりして理解しているつもりだ。無事に行けたとして、そこで楽しい思い出を作れるかは自分次第である。

でも、行きたいと思う。この熱が冷めないうちに、体力があるうちに、自分の目で見て、インドを体感したい。

2024年中に行く!ということをここで宣言してみる。

インドの魅力を教えてくれたうえ、新たな人と出会うきっかけを作ってくれた『RRR』は間違いなく私にとって人生を変えた作品である。ラージャマウリ監督をはじめとする制作陣のみなさま、「RRRはいいぞ」と教えてくださったみなさまに感謝!

これからも生活(と心)の中にインドをちょっとずつ取り入れて、楽しく過ごしたい。

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