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”人と動物の市民塾”を始める理由

こんにちは。キドックス代表理事の上山です。
キドックスでは2022年4月にHACCキドックスをオープンし、10月からは初めての試みである「人と動物の市民塾」を始めることにしました。この塾を始めるのは、実はHACCキドックスの立ち上げ前から沸々と抱えていた私の個人的な想いがきっかけです。

始めようと思ったキッカケ

キドックスを立ち上げる前の大学生の頃から、これまで子ども支援や保護犬に関する様々なボランティア活動に参加したり見聞きしたりしてきました。
そこで良く感じていたのは、「最初は想いがあって始めたのに活動が辛い」「本当は続けたくないのに続けざるをえない」「すぐ辞めてしまう」などの現場ボランティアさんの様々な葛藤でした。
一方で、キドックスもそうですがNPOなどの団体側の話を聞くと「ボランティアさんがすぐ辞めてしまう」「せっかく研修したのに結局工数だけかかってしまった」「うまく機能しないのでボランティア募集は辞めています」などの悩みを抱えていることも少なくありませんでした。
個人の人はせっかく温かい思いやりがあって始めたのに、NPO側は常に人手が不足しているのに、なぜこんなことが起きてしまうのだろうか。
「もったいない」
という思いが以前からずっとありました。

個人の想いと団体の想いをつなぐ

そこで感じたのは、社会活動に参加する個人の方が自己理解を深めて、自分の動機や報酬(金銭的な意味ではなく、精神的な意味のもの)ややりがい、自己実現などを理解したうえで、自分の強みや得意を活かして、自分にとっての程よいかかわり方を「自分で選択する」ことが必要なんじゃないかと思い始めました。
例えば、専門分野があってそれを活かしてNPOでプロボノとして活躍するのもそうだし、ボランティア活動は余裕がないけれど寄付という形を選ぶのもそうだし、お金に余裕はないけれどまずは自分と関わった人に優しく接していくのもそうだし、誰かに席を譲るのもそうかもしれない。大なり小なり自分なりの「誰かのために何かしたいと思う温かい気持ち」を「自分の選択で表現する」ことがいいのではと。
一方で、その気持ちが団体側への押し付けになってしまうと、団体の活動の邪魔をしてしまうことにもなるので、団体側のビジョンや方針などもきちんと理解したうえで選択することが必要なのではと思いました。

人と動物の市民塾というカタチへ

そんな想いを秘めていたけれど具体的なアクションは思いつかずに時は過ぎ。2021年頃から、当会の外部アドバイザリーのCRファクトリー呉さんと色々相談するうちに、呉さんが主催する「コミュニティ塾」の立ち上げのお話などを聞く機会がありました。そうかなるほど、対話をしながら自己理解を深めて社会を理解するような場づくりを「塾」という場を通じてつくれるのではないかと思えるようになりました。
やることが明確になってからの行動は早く、プログラム開発のための助成金を獲得し、呉さんにもサポートしてもらいながら、どうにか講座をつくりこみ、2022年10月にいよいよ開講できる運びとなりました。

目指すのは"人と動物と地域"と"わたし"が重なる世界

市民塾が目指すものはキドックスのHPにも記載していますが。

個人が自ら選択した社会活動が、個人の幸せにつながり、それがより良い社会をつくることにもつながっている、
人、動物、地域、それぞれのwell-being(幸せ)が重なる世界を目指しています。
この市民塾を通じて、参加した人が自分の心の声を大切に、日々納得できる選択ができるようになること、ちょっと先の社会の未来を想像できるようになること、そしてその選択や想像がより良い地球の未来へとつながっていくこと、それこそが市民塾が目指すところです。
少しでも興味を持っていただけた方はぜひご参加ください。
事前の説明会も行っています!

市民塾第一期のお申込みの締め切りは、2022年9月16日までです。
ぜひお会いできることを楽しみにしています。


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