読書という体験
今、日本の電車の中で、紙の本を読んでいる人はどのくらいいるのだろうか。
海外に住んでいると、もっぱら日本語の本は電子書籍になるから、紙の本を読む機会はごく限られている。
でもたまに紙の本を手にとって読んでみると、Kindleやタブレット端末で読むのとは全く違う感覚に気づく。
読んでいる文字は、ひらがなやカタカナ、漢字だけれど、紙の本を手にとって読んでいるときと、Kindleやタブレットを手にして読んでいるときでは、根本的に何かが違うように感じる。
何が違うのか、言葉で表現するのはとても難しい。
でも、目に入ってくる文字はどちらも日本語だから、この感覚の違いは、文字以外のところから来ているのだろう。
持っている「もの」の感触なのか、文字が載っている表面の質感や明るさなのか、Kindleや端末で読んでいるという無意識からくるものなのか、ページをめくる感覚なのか、それとも、それらをすべて総合したものなのか。
違いは確実に存在する。
おそらく読書というのは、単に文字を読む行為ではなくて、本を手にとって、ページをめくって、たまに周囲に目を向けて、などというトータルでの体験なのだろう。
その体験で使うツールが違うと、体験そのものも異なるものになる。
電車の中で紙の本を読む人は、そこで本を読むという体験も同時に楽しんでいるのだろう。
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