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今どきの若い人たちは...

たいていの人は、自分が若者と呼ばれる年齢を過ぎてしまうと、とたんに「今どきの若い人たちは....」などと言い始める。

確かに、世代が違う人たちのことは理解できないことも多いし、話をしてもかみ合わない。

若い人たちも、年上の人のことを理解しようともしないどころか、軽蔑のまなざしで見つめてくることも多い。

そんな「若い人たち」に対して、「長年生きてきて経験も知識も豊富になった(と感じている)大人たる自分」が、苦言を呈してみたくなるのはすごく理解できる。

でも考えてみると、自分が若かったときには、年上の人たちから同じように思われていたのだ。そしてそんな「大人たち」のことを、軽蔑のまなざしで見つめていた。

もし自分が今の若い人たちと同じときに生まれ、同じ時代に生きていたのなら、間違いなく、彼らと同じような考え方をして、同じような行動をして、同じように生きていただろう。

たとえば、今の若い人たちはスマホばかり触っていると言うけれど、もし私が今の時代に生まれ生きていたなら、朝起きてから夜寝るまでずっと1日30時間くらいスマホを触っている自信がある。今の若い人たちは夢がないなどと言われるけれど、もし私が彼らと同じ時代を生きていたなら、将来に夢など持てなかっただろう。今の若い人たちは映画も音楽も倍速で鑑賞するなどと言われるけれど、最初から倍速で観たり聴いたりできるのだったら私もきっとそうしているだろう。

いまどきの若い人たちに対する苦言は、その人たちに向けられたものではなくて、実は、その人たちが生きている時代や環境に向けられたものなのかもしれない。だって自分もこの時代に生きていたなら、今の若い人たちの一人として、経験や知識豊かな大人たちから苦言を呈されていたのだから。

今どきの若い人たちは、今どきの若い人たちが生まれ生きている時代の中にいる。その時代を知らない大人たちが、その中にいる人たちだけに苦言を呈しても、おそらく何も響かないし、何も変わらないだろう。

だったら、違う時代に生まれて生きてきた「経験と知識豊かな」大人たちも、一度、今の時代にどっぷりつかって生きてみるのもいいのかもしれない。もしかすると、そこが意外と素敵で楽しい場所であることに気づくかもしれない。

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