毎月の茶の湯の会に
ビオラ奏者のシェアハウス仲間をお誘いしました。
朝8時ごろ庵にお邪魔すると
庭先には今が盛りとばかりに
一面鮮やかな朝顔が待っていてくれました。
かの尾形光琳や鈴木其一といった
琳派の朝顔図さながらの咲きっぷり。
さすがに露地植えだけあって
ベランダプランター育ちとは勢いが違いますわ。
庭先の余韻を抱きながら
茶席に入ると
床には天井からつられた舟型の花入れに
さりげなく朝顔がふたつ。
まさにこの日の主役は「朝顔」でした。
釣船はくさりの長さ床により 出船入船浮船としれ
うわっ、利休さま・・私見逃してしまいました。
ところで利休さまが秀吉に活けた朝顔は
どんな花入れだったのでしょう?
お菓子は「こぼれ萩」
撫子の花の描かれた雅な京焼の茶碗で
挽きたてのお茶・・
は~いつもながらに美味しい・・
もう一服。
今度は土色の
ややゆがみのあるおおらかな風情の茶碗で。
こちらは堂主お手製で
意図せず趣のある姿に焼きあがったのだとか。
お茶碗が変わると
お茶の味が変わってしまうから
本当に不思議ですよね。
だから、日常でも器は大切なのです。
かすかな虫の音を聴きながら
ちょっと緊張気味で初めて茶席に臨む友人と
野分あけの静かな朝の至福のひとときでした。
その場を灯していた古式の燈明から
「油断大敵」の言葉の由来も知りました。
灯火に油をつがば多くつげ客にあかざる心得と知れ
はは~っ利休さま
この日の席はサプライズも多々あり、
なんとお軸のお話引き出せずに終えてしまいました。
おいおい、そこは要なんじゃないの?
はい、本当に油断大敵、肝に銘じました。
茶の世界・・深すぎてやめられませんわ~
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