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額田大志 企画 コンサート【Play from someone(nice sound!)】パンフレット

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『Play from someone (nice sound!)』にお越しいただき、あるいはご視聴いただき、誠にありがとうございます。
本日は「吉祥寺からっぽの劇場祭」に、様々な役割で参加している人々が、それぞれのバックグラウンドを活かして演奏します。個人が持つ技術や経験から生み出された「音」が、音楽になる(あるいはなりきらない)瞬間をお楽しみください。

額田大志

※コンサートで演奏された楽曲の楽譜は、全て著作権フリーで公開中です。


構成・演出 額田大志 Masashi Nukata

作曲家、演出家。1992年東京都出身。
幼少期より、母親の影響でリトミックを始める。中学二年生の頃、友人の影響でロックバンド『UNICORN』にのめり込みバンド活動を開始。20歳までは主にドラムを演奏。高校時代に作曲、編曲の面白さに気付き、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科に入学。音大の他には哲学科を受験。
その後、複数のロックバンドでドラムを叩き、ライブハウス『下北沢屋根裏』などに定期的に出演するも中々上手くいかず、大学二年生の冬に8人組バンド『東京塩麹』を結成。同バンドは活動を継続していく中で様々な機会に恵まれ、ツアーやフジロックの出演など、インディーバンド的な方向で注目を集める。現在は主にシンセサイザーを演奏。
また、大学時代に友人の演出する舞台に衝撃を受け、自らもダンス公演を主催するなど舞台芸術の活動を開始。とはいえ厳しい道のりであり、プロのアーティストの道を諦めて大学留年の後に音楽企業へ就職。しかし、誘われたライブ活動で有給(厳密には特別休暇)を即座に使い切ってしまい、7ヶ月でスピード退職。活動を本格化。
就職と同時に演劇カンパニー『ヌトミック』を結成(こちらは継続)。カンパニーは現在は5人のメンバーで活動。縁あって舞台音楽、広告音楽の仕事もたくさん受ける。
『からっぽの劇場祭』には音楽家として参加。


曲目

1. Nice ballet (distance)
誰もが演奏できる音楽。
演奏:綾門優季、大川智史、鈴木啓佑、野田夢乃、原田つむぎ、山下恵実
吉田恭大、渡邊織音、額田大志
作曲:額田大志

2. 服飾の音楽
ミシンの使用経験者が演奏できる音楽。
演奏:原田つむぎ  作曲:原田つむぎ、額田大志

3. テニスプレイヤーによる独奏
テニス経験者が演奏できる音楽。
演奏:鈴木啓佑  作曲;鈴木啓佑、額田大志

4. 通勤のためのアンサンブル
同じ勤務先の2人が集まったとき、演奏できる音楽。
演奏:大川智史、吉田恭大  作曲:大川智史、吉田恭大、額田大志

5. Book of Days
本好きが演奏できる音楽。
演奏:綾門優季  作曲:綾門優季、額田大志

6. 目指すべき場所
ダンサーが演奏できる音楽。
演奏:山下恵実  作曲:山下恵実、額田大志

7. Fire Flower Makers
2人の建築家が演奏できる音楽。
演奏:野田夢乃、渡邊織音  作曲:野田夢乃、渡邊織音、額田大志

8. Watermelon Party
この夏を楽しみたい、全ての人が演奏できる音楽。
演奏:綾門優季、大川智史、鈴木啓佑、野田夢乃、原田つむぎ、山下恵実
吉田恭大、渡邊織音  
作曲:額田大志


演奏

原田つむぎ Tsumugi Harada
俳優。1993年生まれ、福島県出身。
演劇好きの父の影響で自然と演劇に興味を持つ。始めはミュージカルが好きで、小学生時代はお風呂上がりに押し入れの上段をステージにしてひとりライオンキングを上演していた。歌うことが大好きだったが、絶望的に運動神経が悪く、ミュージカル俳優になることは早々に諦める。
しかし高校では演劇部に入部。高校2年生の時に山形で「組曲虐殺」という作品を観て、今後も演劇を続けていきたいと思い日本大学芸術学部演劇学科演技コースに進学。大学生時代、使えるお金は大体観劇に消え、使えないお金まで手を出すようになる。
大学3年生の時には偶然連れて行ってもらって観た『カルメギ』に震え、東京デスロックのメンバーになる。4年後にカルメギ再々演のスタッフとして公演に参加し、それがきっかけでBTSに夢中になりファンクラブ会員になりその後も影響を受ける。
大学卒業間際から演劇の衣装のアシスタントを始め、乾いていないパンツを履いていただいてしまうなどの粗相を何度も繰り返しながら少しずつ自分でもプランや製作をするようになる。
2019年にはヌトミックにも加入し現在まで俳優を続けながら、衣装やその他お手伝いなど、スタッフとして作品に参加することも多い。
『からっぽの劇場祭』には空間設計のお手伝いとして参加。
鈴木啓佑 Keisuke Suzuki
1992年東京都出身。
出生時暴れすぎて死にかける。
親、兄弟とあまりにもかけ離れた容姿から、勝手に複雑な感情に悩まされ、暗い幼少期を過ごす。
中学、高校とテニスに熱中するも、独自のフォームを求めすぎて肘を壊し、高校3年生の春にやめる。
大学在学中は主に人のお手伝いをして過ごしながら、読書と映画鑑賞に明け暮れる。
就職する気はなかったが、親に色々と困ったことを言われ「社員全員織田信長!」という全く訳の分からない社訓を掲げた、明らかにブラックな企業に就職。
先の尖った数多の道具を突きつけられる、首くらい腕が太い男性からの壁ドン、プチ監禁などのハプニング満載な日々に疲れ、3年半で退社。
退職後、地元の友人に誘われ、8人組バンド『東京塩麹』にスタッフとして加入。また、同じく地元の友人に誘われ、劇団『コンプソンズ』に加入。
現在は水道検針のアルバイトをほぼ週5で勤務しながら、2つの団体に変わらずお世話になっている。
『からっぽの劇場祭』には空間設計のお手伝いとして参加。
大川智史 Satoshi Okawa
吉祥寺シアター制作。
宮城県仙台市出身。8歳で大阪に移り住み、大阪弁を習得。今でもたまに使用する。
色白の肌の持ち主だったゆえに、中学時代のあだ名は「ホワイティ」。当時の人気バラエティ番組のキャラクターから採られていたらしいが、本人はその番組もキャラクターも知らない。
小学校で芽生えた「学校嫌い」を拗らせて、中学はなんとか卒業したものの、高校は校風に馴染めず、1年少々でハイスクールライフに別れを告げる。同じ頃、妹が購読していた少女漫画雑誌「りぼん」にハマる。一番思い入れの強いりぼんの漫画は『こどものおもちゃ』。
なんとなく大学に進学し、それに伴い上京。二十歳の頃に、平田オリザ氏率いる青年団の『ソウル市民』を吉祥寺シアターで観劇し、衝撃を受ける。これが以後の人生に大きな影響を及ぼすとは思っていなかったが、この出会いがなければ、きっと今ここにはいないと思う。
学校嫌いは相変わらずで、大学を漫然と卒業し、フリーターになる。アルバイトだけの日々を送っているうちに、劇場で働いてみたいという気持ちが芽生え、求人を探し始めたその日に「吉祥寺シアター」の文字を見つける。採用されたと思いきや、「君はこっち」と言われ、別の施設で音楽や落語の仕事する日々が6年ほど続く。やっぱり演劇やダンスの仕事がしたいなと思い、数年前にようやく吉祥寺シアターで仕事をすることになり、今に至る。
『からっぽの劇場祭』には制作として参加。
吉田恭大 Yasuhiro Yoshida
吉祥寺シアター制作。鳥取県出身。
中学で短歌、高校で演劇に出会う。大学では文学部演劇映像コースで文化政策を専攻。当時学生演劇界隈であまり浸透していなかったドラマトゥルクを肩書に名乗り、詩歌や演劇の領域で胡乱な活動を展開する。卒業後はさいたま市の某文化施設で契約社員となり、持ち前の器用貧乏さを活かして美術展、落語会、短歌講座、レザークラフトなど多岐にわたるイベントの運営に携わる。やがて文化行政の末端では最低限文化的な生活すら送れないことに絶望し、この頃より指定管理者制度を強く憎むようになる。転職活動をしながら北千住の某アートスペースの立ち上げに関わり、現代詩のリーディング公演などを企画。2018年から吉祥寺シアター勤務。
2019年いぬのせなか座より第一歌集『光と私語』を刊行。作風はポストチェルフィッチュの口語文体をベースにした、ゼロ年代アララギ系。体温の低い都市詠を特徴とし、街を観察し、歩きながら歌を作る。近作に「六月が七月を迎えて、あらゆる朝に」(「文學界」2020年9月号) 。定期的に歌会・ワークショップを開催していたが、コロナにより現在休止中。
通勤途中によく買い出しに行き、ケーブル、水槽、フェイスシールド、非接触体温計などあらゆるものを調達する。ヨドバシと島忠、世界堂が好き。休館中、シアター屋上で生まれたカルガモのことを書いたらTwitterで少しバズった。
『からっぽの劇場祭』には制作として参加。
綾門優季 Yuuki Ayato
劇作家。1991年生まれ、富山県出身。
公務員になることを目指していたが、高校三年生の夏に何もかも急にどうでも良くなり、学校に行かず、ひたすら本を読み続ける日々を送る。綾門優季という架空の名前をでっちあげ、Twitterを開始。夢日記と短歌を不定期に更新するシュールなアカウント。センター試験は途中退場。私立をいくつか受けて受かった大学のなかで、楽しそうに思えた日本大学芸術学部演劇学科劇作コースに進学。
大学1年生の頃にCui?を旗揚げするが、公演が3.11で延期となり、大学2年生の頃に恐る恐る旗を揚げなおす。劇団名ははじめて買った写真集である川内倫子『Cui Cui』に由来する。一年足らずで今と近い、騒がしくて攻撃的な作風に変えてしまったため、「フランス語で小鳥の鳴き声」という劇団名の由来は意味不明すぎてあまり書かないようにしている。誤読が多く、表記をキュイに変更する。
大学3年生の頃に『止まらない子供たちが轢かれてゆく』で第1回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。受賞直前、無隣館に合格。大学4年生の10月、青年団演出部への所属が決定。就職活動は一応していたものの、映像系の会社のインターンで初日から過酷すぎてメールアドレスを変えて逃げ出すなど、暗雲たちこめる状態だったので、演劇を続けることにし、大学を卒業した3月からこまばアゴラ劇場職員のバイトを始める(今は辞めている)。いろいろあったが、演劇は今も続けている。
『からっぽの劇場祭』にはチーフキュレーターとして参加。
山下恵実 Megumi Yamashita
演出家、振付家。1998年埼玉県生まれ。
敬虔なカトリック信者の家庭に生まれる。12歳の夏、シスターになりたいと唐突に両親に告げ、親元を離れて中学3年間を大分県別府市の修道院で過ごす。今になって思うと、シスターになりたかったというよりも家から逃げ出したかっただけな気がするが(当時ほぼ家庭崩壊状態だった)あの時逃げる判断をしてくれた自分に感謝している。
お祈りと学校生活中心の変化のない生活は向いていないと気付いて、中学卒業と同時に埼玉の実家に戻り、なんとなく楽しそうというぼんやりした理由で埼玉県立芸術総合高校 舞台芸術科に入学。演劇部の活動に明け暮れる。初めて演出した作品で高校演劇の全国大会に出場、優秀賞を受賞。毎週末演劇を観に行くために昼食代を切り詰めていたほど演劇にのめり込んでいた。2017年、高校卒業とほぼ同時に無隣館に合格。無隣館2年目になる頃に舞台作品を発表するためのユニット『ひとごと。』を立ち上げる。
2019年に青年団 演出部に所属。
近年は、コンテンポラリーダンスの勉強のためにイスラエルに行ったり、横浜ダンスコレクション コンペティションⅡに出場したり、テクニックの有無や身体の条件に関わらずダンスを楽しむためのWS『おどってみる会』を主催するなど、ダンスと演劇をゆるゆると横断しながら活動している。
『からっぽの劇場祭』にはアーティストとして参加。
渡邊織音 Shikine Watanabe
東京都出身。構造設計・舞台美術。
クラシック音楽一家の長男・3代目として生まれ、音を織るという名前を授かる。
幼少よりバイオリンの練習を開始し、難曲を泣きながら弾いていた記憶がよみがえってきている。高校受験を見据えたころにゆっくりとそのプロへの道を断つことになり、人生の断崖にて建築への時間が始まる。中学より陸上競技を始めている間に、いろんな競技があることを知って、ひと通りやってみた経験を持つ。家族がバブル期にパソコンを早いうちから購入していたことを機に、プログラムやゲームなどの遊びを小学より始めていた記憶がある。祖父が楽器や機械や革製品の製作・修理を日々やっていて、それを横目に育っていたせいか、幼少よりやたら物を分解することや、工具に興味を持ち続けていた。そんな時代を経て、今も音楽もすこしずつやりながら、わたしの今が、これまでの人生を全て足してくれている状態な気がする。いまだに大切残している新聞の切り抜きがある。
タイトルは、『一族三代六人コンサート「赤字覚悟」と猛練習』早稲田大学在学時より自力建設や建築デザインを通した国内外のワークショップを中心とした活動に関わり続け、東日本大震災での支援活動をきっかけとして、福島でNPOを設立し、農・食・観光・再生可能エネルギー等の活動に携わる。設計では意匠・構造の設計事務所勤務を経て独立。古民家を改修しながらの生活で、日常の中に失われていくものや、取り残されている姿・風景をじっくりと観察し、様々な分野を横断しながら新しい視点を作り続けている。
近年の舞台美術で携わった作品として、利賀演劇人コンクール2018にグループ・野原『冒した者』、ハチス企画『ハッピーな日々』(2019)、鳥公園のアタマの中展2『おねしょ沼の終わらない温かさについて』(2019)、ヌトミック『それからの街』(2020)、円盤に乗る派『おはようクラブ』(2020)がある。
『からっぽの劇場祭』には空間設計として参加。
野田夢乃 Yumeno Noda
大学生。平成9年10月11日高知県うまれ大阪府出身。
小さい頃からよく食べ、よく絵を描く。当時の将来の夢は万華鏡屋さん。霊感があった。
2、3歳のころバイオリンを弾きたくて音楽教室に行くが、ピアノに落ち着く。ピアノは高校卒業後上京するまで継続。小中高で校歌等伴奏を担当。小学校高学年で洋楽に出会う。中高では演劇部に所属し主に裏方の音響・大道具を担当。選曲や先輩の影響を受けて様々なジャンルの音楽に浅く広く手をだす。また、高校頃から料理に傾倒。
モノ・コトのデザインに対する幅広い興味から、小学校の早い時期に建築学を漠然と志望。数学物理を大の苦手としながら、建築学科志望だったため高校2年であえなく理系を選択。一浪し早稲田大学創造理工学部建築学科に入学。建築学の他には心理学、薬学を受験。
大学では建築学科の後援のもと活動する学生有志団体“建築展”に所属し、2019年度の代表を務める。建築展では、学部3年を中心にデザインし1/1スケールでの制作を行った。大学では設計演習や設計製図といった専門科目を通じて、思ったこと感じたことを形にすること・人に伝えることの難しさと楽しさを知る。また専門外の舞台芸術論や芸術論などの科目も積極的に受講し視野を広げようと試みる。
現在は家庭教師のアルバイトをしている。大学3年、印刷室にて劇場祭美術の織音さんと知り合う。2020年から毎日絵として日記を残す小さなセルフプロジェクトを始める。
『からっぽの劇場祭』には空間設計のお手伝いとして参加。


スタッフ

音響:山川権(MRSOFT LLC.)
舞台監督:鳥養友美
映像撮影:和久井幸一
衣装協力:原田つむぎ
照明・制作:吉祥寺シアター
当日運営:いとうかな、岡田湖以、河野遥
協力:東京デスロック、青年団リンク キュイ、ヌトミック、コンプソンズ
グループ・野原、ひとごと。、パウンチホイール、額田尋美
シバイエンジン

主催:吉祥寺シアター


今後の予定

額田大志 音楽
2020年9月11日(金)〜13日(日)
Q『バッコスの信女 – ホルスタインの雌』(豊岡演劇祭2020参加作品)
会場:兵庫県・城崎国際アートセンター

2020年11月19日(木)〜21日(土)
岩渕貞太 身体地図『Gold Experience』完成公演
会場:東京都・吉祥寺シアター

鈴木啓佑 出演
2020年9月29日(火)〜10月4日(日)
コンプソンズ#8『WATCH THE WATCHMEN(we put on masks)』
会場:東京都・てあとるらぽう


吉祥寺シアターロゴヨコ(Cタイプ)

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