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ステージに立たないと始まらない

何事もステージに立ってみないと始まらないと思うことがある。
聴衆であるだけ、観客であるだけ、裏でこっそりやっているだけでは、前進しているようでしていない。
今までいかに前進していなかったかは、ステージに立ってみればわかる。
ステージに立って初めて、こなすべき課題は見えてくるものだ。

楽器経験のある人には、わかってもらえるかもしれない。
個人練習をしていて、ある程度曲を仕上げられたとする。
それを他の人と合わせるとなると、全然演奏できなくて焦ったことがあるのではないだろうか。
みんなと合わせるステージに立って初めて、自分の課題は見えてくる。

さらに範囲を広げて、本番のステージに立ってみる。何も考えずとも演奏できると思っていたはずが、突然、指の動かし方がわからなくなる。不特定多数の人に聴いてもらうとなると、自分がいかに完璧とはほど遠かったかがわかる。

一度、ステージ上で失敗すると、次からはどう準備すればいいかが見えるようになる。
自分の不足がはっきりする分、本番のステージに立った後は、かなりの勢いで前進する。

だから〝 いかにステージに立つ回数を増やすか 〟が大切だと思っている。

文章作りも同じ。文章も、自分が見える範囲だけで組み立てていてもうまくはなれない。誰かに見てもらうにしろ、身内だけでなく、不特定多数の人に読まれて初めて課題は見えてくるものだ。

文章でいうステージは、インターネット。このnoteもそうだし、ブログやSNSも一種のステージだと思っている。不特定多数の人に見てもらえる場に思い切って出してみる。そこで初めて、自分の課題に直面するものだと思う。

ありがたいことに、
どうしたら文章がうまくなれるか、
どうしたらライターになれるか
相談を受けることが増えた。

聞かれたことには答えるけれど
最もやさしい答えは
「とにかく、打席に立って打ちまくれ」だと思っている。

それが最もはやく前進できる、本質的なアドバイスだ。

やる前に聞く人というのは、失敗したくない気持ちが大きいことがほとんどだと思う。
失敗したくない人には、基本的にステージに立たなくてもいい上辺の方法だけを答える。それが相手が私に話してほしいことだからだ。だけどそれでは、あまり大きく上達はできないし、ある意味では厳しいアドバイスだと思っている。

「私に聞かなくても、たくさん試してみて、たくさん失敗すると自ずとわかるよ」というのが、厳しいようで最もやさしい、最短ルートのアドバイスなのだ。

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