さよならケトル
今朝、いつものようにお湯を沸かしながら、
「このケトルを使うのは、これで最後か」
と少し、寂しくなる。
今日、人からケトルを譲り受ける約束をしている。長年使い込んだ目の前のケトルとはお別れだ。フィルターがなくなってしまっていて、もう使えない。
朝のコーヒー、夜の白湯。このケトルは、日々の小さな幸せを支えてくれていた。
湯気が立ち始め、やがて沸騰の音とともに「カチッ」という音が静かに響き渡る。最後の仕事を終えたケトル。おつかれさま、今までありがとう。
ケトルは、日々の生活に寄り添い、私たちの心と体を温めてくれる存在だ。新しいケトルとの出会いを楽しみに、そして今まで使っていたケトルへの感謝を胸に、今日も一日を始めよう。
別れは、新たな始まり。そんなことを意識した、朝のひととき。
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