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お金を使って初めて見える景色がある

お金を払って手に入れるからこそ、初めて見えてくる景色があると思う。

ずっと自分にお金を使うことが苦手だった。
「この商品、いいな」と思っても眺めて終わり。それで満足していた。

あまり幼少期に物を買ってもらえなかったのが原因だと思う。お金を払って欲しいものを手にすることは、自分とは無縁だと思っていた。

本を例に挙げるなら、唯一、本屋で参考書を買うのは許されていた。だから、参考書は大きな抵抗なく買える。だけど、小説や旅行本、テクニカル書、漫画は、我が家では禁じられていた。今でも、買うと後ろめたい気持ちになる。大学生になって自分でお金を稼ぐようになってからも、立ち読みで相当気に入ったものだけ買う、というようにしていた。

そんな私の価値観を変えたのが、起業家たちの発信だ。起業家たちは口をそろえて、「自分にお金を使うことが大事だ」と言う。自己投資をすれば、周り回ってさらなるお金になって自分に返ってくるものらしい。欲しいものを購入するか迷ったとき、『自己投資』になるかという観点を挟めばいいというのは新たな気づきだった。

「お金を払って手に入れたとしても、使いこなせるかわからない」と考え始めると、買うのを思いとどまってしまう。そこで、自己投資になるかどうか、買い物に失敗しても経験値となり次に活かせるかどうか、という観点を挟むようにした。

失敗も勉強代だと思えるようになってから、自分のために物を買うことができるようになった。

お金を払って手元に置くか、眺めて終わりにするか、では
物への探求心が大きく変わる。

一度お金を払うことで、次はこういうものを買おうと改善を重ね始める。結果、そのジャンルにどんどん詳しくなり、興味の幅が広がっていく。

不思議なことに、お金を使わないと次のフェーズには進まず、停滞したままだ。

今年は、本格的にキャンプを始めたいと思っている。
今、キャンプ道具を少しずつ集めているところ。

でも、初心者だから自分が必要とするものがわからない。
まずは、屋外でコーヒーを淹れるところから。そのために必要な道具も、どれがいいかさっぱりだ。

『とりあえず何か買ってみて、使ってみる』
それをしないと何も始まらない。

この考え方ができるようになったのが、嬉しい。また自分の趣味の範囲が広がりそうだ。

お金を払って手に入れるからこそ、初めて見えてくる景色は絶対にある。

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