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テレワークなんて要らない?

テレワークのおかげで
育児との両立がしやすくなったけど、
その分、サービス残業が増えてて
モヤモヤしてる?

前は「早く帰る人」だった

育休復帰後は時短制度をフル活用、
誰よりも早く終業してお迎えに行く。
たまに17時を過ぎて残っていたりすると、
大丈夫?と上司が声をかけてくれたりする。
「早く帰る人」と認識されているから助かる。

一方で、

「早く帰れていいよね」という
(空想の)誰かの声に追い詰められる毎日。
優先するのは、
同僚に迷惑をかけないことと、
お迎え時刻に遅れないこと。
なんなら完成度は100%を目指さない。
会議では、意見があっても発言せず飲み込む。
じゃ、あなたやって、と言われたら困るし。
社内でも大きなタスクを任される年次、
挑戦してみたいこともあるけれど、
今の自分には、これ以上会社に捧げる時間はない。
余裕がない。

テレワークの良いところ、悪いところ

…そんな毎日が、テレワークで大きく変わった。

お迎えに向かう帰りの電車で、
資料の修正を思い出しちゃっても大丈夫。
後で直そう。
大事な仕事の前日に学校から呼び出されても、
休んでいる我が子の傍らでちょっとは準備できるかも。
働く場所が限定されないだけで、
こんなに心の余裕がうまれる。

一方で。

これまで育休明けだからと容赦された業務も、
工夫すればできないことはない、と認識されているみたい。
仕事はどんどん増えている。
会社を一歩出れば終業だったのに、
プライベート時間が仕事に侵食されていく。
残業としてつけられない細切れの時間を、
会社に貸し続けて積み上がっていく。
このモヤモヤは育児期同士で共有してやり過ごす、
でもやっぱり、何か損しているような。

テレワークのせいなのか?

テレワークのおかげで
思うように働けて助かる!なのか、
思った以上に働かされて困る!なのか。
これは皆、両面を感じていると思う。

働かされて困る!ばかりの人は、
「その仕事はできません」と断れないのだろう。
ツライのは自分だけじゃないし、
自分がこれを断れば、
日頃カバーしてくれている同僚に行くだけで申し訳ない。
ならば自分がしんどい状況を続けていればいいのか?というと
それもたぶん違う。
親のしんどさは子どもに伝わるから、
親がツライ顔ばかりしていたら、
子どもも同じ顔になっちゃうかもしれない。

テレワークは、今の時代に必要不可欠な働き方の1つ。
PCの無い時代に戻ることがないのと同様に、
テレワークができない時代には戻らない。
うまく使っていく他、ない。
このモヤモヤはどう解決するのが良いだろう?

テレワークをうまく使うための「自分軸」の整理

テレワークのおかげでしんどくなったよ、と感じる人は、
自転車操業のような毎日から抜け出すために、
まず自分自身と向き合ってみるのはどうだろう。

愛する我が子とどんな毎日を過ごしたいのか、
家族とはどう協働していきたいか、
自分は何のために働いているのか、
今の仕事への想いは?
5年後、10年後はどんな働き方をしていたい?
どんな人生を歩みたい?
・・・

自問自答しながら、
限りある時間や体力、気力、能力を、
今は何に費やすべきか?を整理する。
明確になった”最も大切にしていくもの”
これが「自分軸」です。

自分軸を持っていないと、
キャパ以上の仕事が舞い込んで来たときに
「できない」理由が説明できず、
モヤモヤしたまま受けることになってしまう。
今は止む無く断るとしても、
来週なら育児をパートナーに任せて残業もできる、とか
この仕事はできないけれどコレならできる、という提案や、
子どものステージが変わったらやらせて欲しい、という希望を伝えることもできる。
自分の言葉で真摯に説明したら、
周囲の人もきっと理解してくれるはずです。

テレワークは便利に、ズル賢く使っていくツールの1つ。
自分軸を明確にして、振り回されないようにしよう。
やりたくない仕事が増えているのはテレワークのせいではなく、
他人の目ばかりを気にして、
「自分軸」が見えていないせいかもしれません。

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