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子ども時代こそ第3の居場所が欲しい

中学校に入ると、女子は、
仲の良い特定の人と、休み時間も体育館への移動もトイレも、
昼食も、下校も、放課後も、
ぜーんぶ一緒に行動する傾向があります。

小学校までは男子と遊ぶのが楽しかった私も、
とある女子がいつも近くに寄って来るようになり、
彼女とべったり行動を共にするようになりました。

何で私に?と不思議に思いながら。
でも楽しかったし、特に不都合はないし。

半年くらい経ったある日、
突然、彼女は別の友達と行動するようになりました。

理由もわからず、
聞くこともせず、
その日から私は一人で行動しました。
昼食時は近くのグループに入れてもらって、
修学旅行の自由行動も別の二人組に入れてもらって。
特定の友達がいないことで、
ここまで居心地が悪くなるものか、と思い知りました。

そもそも彼女との付き合いも受け身だったくせに、
突然の別れ?はなかなかの深い傷となり、
自分の何が悪かったのだろう、
嫌われた理由は何だろう、
と自問自答を繰り返す日々でした。
この頃、自己肯定感がグッと下がっていたはずです。

彼女が突然離れていったのはたぶん理由なんてなくて、
単に他の友達と一緒に居るのが楽しくなっただけ、
と、捉え方を変えたらどれだけラクだったか。
そんな発想にはならなかったよね。
生活する世界が狭く、視野も狭すぎた。
もっと外の世界に出ていくという発想があればよかった。

閉鎖的な学校の同調圧力のせいだ!
多様性重視!個性を活かす教育を!
・・・と言ってみたところで、
集団生活は何かしら不自由があるもの。
そうそう、大人になっても、
大なり小なり何らかの組織に所属するんだし、
人間関係での悩みはつきません。

そんなとき、
それとは全く関係のない環境や生きがいとか楽しみ、
”別の居場所”を持っている人は、
うまく気持ちを切り替えて乗り越えていく。

当時の私に、
学校と家以外に夢中になれることがあれば、
第3の居場所があれば、
きっと過度に悩まなくて済んだだろうなと思うのです。

同じような思いする子を一人でも減らしたい。
子どもたちの第3の居場所になるような、
そんな場所を作るのが今の私の目標です。


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