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日本の採用ってどう?低学歴化と多様性。人材価値をどう考えていくの?

昨日、テレビでNYの911の時、WTC内にいた盲導犬が主人や皆を助けたという番組を視聴した。
この番組で最初に感じたのは、犬の感動話より

20年以上前でさえ、WTCという華やかな職場に、盲導犬を連れる盲目のセールスマンがいた』

という多様性だった。
残念ながら、日本の自分の職場に盲導犬を連れた方も、盲導犬を連れた営業の方もお見かけしたことがない。

一方、今月初めに日本企業の低学歴化、に関する記事を読んだ。

日本企業で出世する人たち、じつは「超低学歴」ばかりになっていた…!(小野 一起,冨山 和彦) | マネー現代 | 講談社(5/8) (ismedia.jp)

低学歴化進むニッポン、博士軽視が競争力を崩壊させる:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

多様性や専門性より「ムラ」に馴染みやすい人を採用する主義。
そして、それは馴染みにくい「転職者」や能力のある「障害者」の採用を阻害してきたと思う。
なぜか、その後「大学で学び直す」より「会社(=ムラ)で学ぶ」ことを重要視する。

それは、経団連の会長・副会長クラスのメンバーが全員、62歳以上、転職起業歴なしの男性のみの構成だったという事実(2021年にようやく南場さんが入りました)にも表れる。

ところが、そんな日本にも多様性の黒船がEUよりやってくるようです。

「人材価値」の開示、投資判断を左右: 日本経済新聞 (nikkei.com)

22年夏にも、その会社の人材価値を投資判断一つの指標として開示していくという。
*退職率やスキル・研修、報酬・福利厚生
*女性や外国人社員の比率、
*中途採用者の情報
*リスキリング(学び直し)など人材教育
*ハラスメント行為の防止策

ようやく女性の従業員比率が増えたものの、Topにほとんどいない日本。
一括採用ばかりやってきた日本。
博士の称号を持たない従業員ばかりの日本。
企業価値はどんどん下がっていく一方ではないだろうか?

さて。

どんな職場が、私としての理想かというと、以下。
①バックグラウンドが様々に異なる人たちがいるところ。
②ジェネラリストばかりでなくプロフェッショナルな人間もきちんと評価される。

①については、
バックグラウンドの同じ人間ばかりのところに、ひとりやふたり、違う人間が入っても、意見は言いづらい。
でも、皆が違うならば、意見も言いやすいと思うのだ。そうすると、もっといろいろなアイデアが出てきて活気溢れる職場になるに違いない。

②については、
専門家については、会社の肩書などではなく、きちんと大学の『博士号』等の評価を高くすることだ。
プロになりたければ、大学でしっかり学ぶ必要がある、という考え。
そうすればリカレント推進も、低学歴化も防げるに違いない。
 ちなみに、外資系⇒日本大企業、にいくと、そのリーダーの違いに驚く。
外資系では「リーダーとしての学問」を習得した人間が上に就くのに対し、日本はただ役職の持ち回り。
これで世界に戦えるわけがない。

提案としては、

まずは、新卒一括採用とかではなく、色々な背景を持つ人を採用するようにすることから始めてはいかがだろうか?と思う。
(大学生は不利になるかもしれないが、博士課程に進むことで有利になる⇒日本の高学歴化、につながるのでは?)



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