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戦争用語を使わない

この前佐藤夏生さんというクリエイティブディレクターの方の講義に参加した。

そこで、ハッとさせられたのが「戦争用語を使わないようにする」という考えだった。

デザインやマーケティングにおいては、ターゲット(標的)やストラテジー(戦略)と言ったような、戦いにまつわる単語が幾つも出てくる。

同じように、プチ鹿島さんがYoutube番組ヒルカラナンデスでよく言っているのは、選挙でも同様に「戦(いくさ)」だとか「戦地に赴く」といったような戦いを連想させる言葉が出てくるということだ。

選挙は一種のお祭りだと捉えると、チームやパーティに分かれて戦う様子が面白いけれど、使う言葉にはいろいろ気をつけて、考えなければとおもう。

僕の祖父が残してくれた言葉に、
「(つかう)言葉に気をつけなさい。それは行動になるから。…」
というマザーテレサの引用がある。この一節の前には「思考に気をつけなさい。それは言葉になるから。」とある。

これはまさしく、言葉という道具は人間の「もや」みたいな思考を明確にしてくれるもので、その言葉を繰り返し発すことによって、その人の思考もその方向性に強く染まってしまう。なんとも不思議だが、当然のようにも思うプロセスだ。

そういうわけで、僕は近頃
「ターゲット」とか言わずに、獲得したいファン層・客層などと言い換えようともがいているところなのです。
いい表現をこれからも探していきたいです。

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