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プレゼンをそれなりにこなしていると、いつかしっぺ返しを喰らう気がする

自分がおすすめの本を2分で紹介しよう!という機会があった。
私が選んだのは「キネマの神様」(原田マハ)

学生同士の相互評価では良い評価をもらえた。7人中1~2位くらい。でもプレゼンの内容そのものを自己評価するなら、7人中4~5位くらい。主催者の反応を見るに、そんなに的外れじゃないはず。

このギャップはなんだろう、とは、実はあんまり考えるまでもなくて

みなさまご存じの通り、短めのプレゼンをただ印象よくまとめるだけならけっこう簡単なのである

呼びかけからはじめるとか(みなさん、最近はどうやって映画を観ていますか?アマプラですか?ネットフリックスでしょうか?)

とにかく理論より感情優先、つまり説明は早めに切り上げて、コアメッセージだけ感情的に伝えるとか(主人公は言います。映画は、映画館があってこそ成り立つ娯楽なのだと。)

なるべく具体的な話をする、つまり自分の体験に引き付けるとか(紙の本の紙をめくる感じ、紙のにおい、装丁だって私は好きです。この本を読んで、映画館と同様紙の本も残っていてほしいと思いました!)

笑いなんかとれるとなおよし。(あ、映画化するみたいなんですけど、お勧めしません。オリジナルストーリーみたいなんで。)

とにかく難しく聞こえないようにして、感情をこめて言えるようなわかりやすい構成にしてしまえば、印象はそこそこよくなるのです。

いつだかこんなことが分かってしまったので、短い発表やプレゼンを大体こんな感じで乗り越えてきた。


だけど、ずっとこんなんじゃ、いつかきっとしっぺ返しを喰らう。

このままじゃ、ずっと同じようなことしか言えなくなる。自分がぱっと考えつく程度で、かつこういう構成で言えそうなレベルの内容のことしか話せなくなる。プレゼンを、「乗り越えること」しかできなくなる。


そんなことしかできなくなったやつの言うことに、光るものがあるかも、なんて期待して聞いてくれる人がどこにいるというのだろう?


だから「プレゼンのテクニックをもっと身に着けたい!」とか、「もっと前から準備します!」とか、そういう結論に落ち着くのもそれはそれで違う。気がする。

それ以前に、きちんと普段から頭を働かせていますか?もやもやしたり、これはあれで見たかもと思ったり、してますか?というのが問われているんじゃないか?とわかっておきたい。相手は耳障りのいいことを聞きたいんじゃないかもしれないね?と。(というかこと就活の場なら違うだろう。)

いざまたいきなりプレゼンをしたとき、「言いたいことがあんまり上手く言えなかったな…」という感想が出てくるくらい、安パイに逃げないで、欲張る勇気を出せるだろうか。



それじゃあ、また。

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