わるくない
寝た気がしない、とぼやいている人がいてほんとにそれよ、と思う週初めの朝。ぜんぜん違う生活をしているのに眠いとか疲れたとかしんどいのタイミングが頻繁にシンクロする人がいて、あの人もしんどいのかと勝手に安心している。
しっかり休めば休み明けもこわくないはずなんだけどな、そんな感じの休日日記です。
日曜日(晴れ)
休日。ゆっくり起きた。起きたらもう昼過ぎだった。今日は暖かくてお出かけ日和だったらしいが寝潰してしまった。
夕方から銭湯へ行く。最近のお気に入りの場所。何回か通っていたら空いている時間帯を見つけて快適。薬湯、炭酸泉、露天風呂。ラインナップが良い。壁一面の富士山のタイル画とかケロリンの桶。戦前からあるトラディショナルなタイプの銭湯だ。
広い脱衣所にはこれでもかというほどでかい観葉植物がいくつも並んでいて、どこに視点を置いてもみどりが目に入ってくる。それを見ながら風呂上がりにオロナミンCを飲むのが最高。
さらに12月に入ってからは、どこから持ってきたんですか?ってくらいバカでかいクリスマスリースがあったり、観葉植物たちもキラキラ飾り付けられていて良い。たぶん奥さんの趣味なんだろうな。誰かがその人のために好きに作った空間で、わたしが勝手に癒されている。
銭湯を出てスーパーに寄り、さて帰ろうとしたら花屋が目についた。観葉植物に触発されて、家に植物を置きたい気分になっている。オレンジとイエローのバラがあった。しかも見切り品になっていて、それを買うことにする。
お店のお姉さんが申し訳なさそうに、「この花はもう開いているので1日しか持たない」と言う。でも、しなびたら首のところで切って水を張った皿に入れれば元気になる。それでもダメならお風呂に入れると良いよ、と続けた。
ぜんぜん大丈夫です、ありがとう。と言って店を出た。花を大事にしている花屋さんだということが伝わってきた。このバラを最後まで楽しまなければ、と思った。
家に着いて、まずバラを花瓶に生ける。
オレンジとライトイエローが華やか。だけど、包み紙でかくれていた茎と葉っぱが花びらに匹敵するくらいあざやかなみどり。生命力を感じた。これが一日で枯れてしまうとは思えなかった。
部屋に花があるととてもいい気分。ムダにしてしまった休日の、良い部分を探すことで取り繕っている。
今日はほぼ寝てたし生活しかしてないけど、悪くない。こういう淡々とした静かな休日が、本当は一番回復できる。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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