『ルポ バンコク生活』 バーク蘭 著

ザ・フィクション

『ルポ バンコク生活』 バーク蘭 著

ザ・フィクション

最近の記事

愉快なクラスメイツ

タイ語教室に通い始めた。 知らないことを1から学ぶのは、とても楽しい。そして、クラスメイトにも恵まれ、楽しくタイ語を勉強している。 私たちが受講しているコースは、「超集中大特訓コース」のような名前で、文字通りかなりの量をすごい勢いで学んでいくもの。 初回のレッスンでは、とんでもない範囲を嵐のようにさらっていくスタイルに、圧倒された。 何が何だかわからないうちに終わってしまって、3回目のレッスンぐらいまでは、ついていくのに必死だった。 そして、クラスメイトはほぼ私より年下

    • ゼロ化粧のすすめ

      日本で働いていた時、美容に結構なお金を使っていた。 ただ、心からの美容好きでは全くなく、日々の美容の手間を省くための投資として考えていた。 数年前に眉毛アートメイクを行った。 当時はまだ今ほどアートメイクの施術ができる病院は多くなく、今よりも金額が高かったが、投資効果は抜群だった。 そして1.5~2か月ごとに、まつげパーマと肌レーザーをしていた。 まつげパーマは、ビューラー&マスカラいらずで目力が出て、 肌レーザーで肌悩みがましになると、ベースメイクに時間をかけなくても

      • 怪物

        私は映画を見始めたのが、ものすごく遅い。 小さい頃に、もののけ姫や千と千尋の神隠しを観に行った記憶はあるが、家で映画を見るほど映画好きではなかったと思う。 高校、大学時代に映画を観に行った記憶は数えるほどしかないし、それも友達や彼氏に誘われて、あまり熱量のないままで観に行っていた。 実際、当時誰と何を観たか、全く覚えていない。 夫は、無類の映画好きだ。 夫と出会ってから、映画を観るようになった。 夫と付き合いはじめ、夕飯のあとに「映画でも見ようか」と言われ、「えっ、そんな

        • ハイコンテクスト・ゴルフレッスン

          私のゴルフ歴はかれこれ8年だが、初めたときから全くと言っていいほど上達をしていない。 私が前職を退職する際に、「ほな送別ゴルフ行かなあかんすね〜」と自分から言ってまわり、送別ゴルフを4度も開いてもらった。 後半ホールが始まる時に、「よしやっと本番ですね〜」と言い、18Hが終わったら、「やっと身体があったまってきたのに〜」と言うのも、4回やった。 下手くそだけれど、ゴルフは大好きである。 スポーツとしてのゴルフよりも、気の合う人たちとワイワイガヤガヤ、ふざけながら過ごすの

          褒め上手と、曰くつきのトップス

          先日、友人とお茶をした。 彼女は、見た目が可愛く、いつもセンスの良い服を着ていて、話が面白く、面倒見も良い。 そして、彼女はとても優しい。 お茶をしているときに、彼女が言った。 「そのトップス可愛いね。こっちで買ったの?」 彼女が服を褒めてくれて、うれしかった。 そのトップスは、社会人1年目に、有楽町ルミネで一目惚れして買った、黒色のケープ風トップスだった。 ケープ風トップスをもう少し説明すると、ノースリーブのトップスに、カーディガンを肩にかけるスタイルをイメージして、そ

          褒め上手と、曰くつきのトップス

          信じるということ

          時間に関する感覚が、日本とタイでは全く違う。 もう随分慣れたが、最初は驚いた。 今のコンドミニアムに住み始めて1か月が経過した頃、平日の12時頃に突然部屋に人が訪ねてきた。 扉を開けると、コンドミニアムで働く技術士男性と、その隣には大手通信会社のロゴが入った作業着を着た男性がいた。作業着の男性は、脚立や工具箱を携えている。 技術士の男性が、「インターネット、インターネット」と言う。 「インターネット?」と私が言うと、 技術士の男性が、部屋の中を指さし、部屋に入っていいか

          お釣りちょろまかされ問題

          バンコクに来て間もないころ、お釣りをちょろまかされたことがある。 大手日系雑貨店でのこと。 84バーツのお菓子を購入し、あいにく100バーツ札がなかったため、1000バーツ札で支払っ、た。 レジのお兄さんは愛想よく、テキパキとレジを打ち、レシートとともに、100バーツ札数枚で小銭を包むようにして、お釣りを手渡してくれた。 タイのみならず、おつりちょろまかされ案件は海外のどこでも起こるため、私はなるべくその場でお釣りを確認するようにしている。 しかし、その日は後ろにレジ待ち