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お釣りちょろまかされ問題

バンコクに来て間もないころ、お釣りをちょろまかされたことがある。

大手日系雑貨店でのこと。
84バーツのお菓子を購入し、あいにく100バーツ札がなかったため、1000バーツ札で支払っ、た。
レジのお兄さんは愛想よく、テキパキとレジを打ち、レシートとともに、100バーツ札数枚で小銭を包むようにして、お釣りを手渡してくれた。

タイのみならず、おつりちょろまかされ案件は海外のどこでも起こるため、私はなるべくその場でお釣りを確認するようにしている。
しかし、その日は後ろにレジ待ちの行列ができていたため、その場でお釣りを確認するのは憚られた。

ただ、なんとなく、私の "お釣りちょろまかされセンサー" が働き、すぐにレジを離れてはいけない気がした。
いったん、レジから二歩だけ左にそれ、次の客である西洋人のおじさまにレジを譲り、お釣りを確認した。

案の定である。

手渡されたお釣りは、416バーツ。
レシート上では、私が500バーツ札で支払ったことになっている。

おいおい。

私は右に二歩戻り、西洋おじさまの連れかというぐらい横並びになった。
西洋人おじさまは、いきなりなんやねんこいつ、という目で私を見ているが、私はまっすぐに店員を見つめた。

数秒後、レジのお兄さんが、なに?という顔をしてきたので、お釣りを見せながら「私は1000バーツで払ったと思うんだけど」と言った。
するとレジのお兄さんはすぐに、「そうだよ、だから約400バーツを返したんだ」とテキパキと答えた。
「いやいや、だから500バーツ足りないんだよ」と言うと、「オー!ごめんごめん。はい、これ」と500バーツをすぐに渡してくれた。
私はレジのお兄さんにお礼を言い、西洋おじさまに邪魔してごめんやで、と言って、その場を離れた。

これがバンコクで初のお釣りちょろまかされ案件であったため、「あぁ、やっぱバンコクでもあるんやな。無事に返してくれて良かった」と思ったのだが、気になるのは、レジのお兄さんの単なるミスなのか、意図的な行為だったのかということである。

日本だと1000円と10000円を間違えて入力してしまうミスはある。
しかし、500バーツ札と1000バーツ札を間違えるのか。色も違えば、数字も違う。
いや、でもその時インカムで何か話しかけられて、それに気を取られていたのかも。
オー!が演技だとしたら、タイドラマで結構いい役をもらえるレベルだな。
などと考えてみたが、正直、どちらかはわからない。

今後のおつりちょろまかされ対策として私にできることは、支払う際に、「1000バーツで支払うやで。お釣りが多くなってまうけど、100バーツ札は潤沢にある?手間かけてごめんやで」と言ってけん制すること、そしてその場でしっかりとお釣りを確認すること、この2点である。

その場でお釣りを確認されると、気分を害される店員もいるかもしれない。日本であれば、店員としては結構嫌だったり、不安に思ったりすると思う。
タイの店員がどう思われるかはわからないが、神経質な外国人だなと思って許してほしい。


今日のお料理
ソンブーンのプーパッポンカレー
是非に。

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