近況(アサガオの種・ホオジロ・タヌキ・小さな小鳥)
6月に入っての山の暮らし。
梅雨でも晴れ間をぬって動物たちも活動する。
①アサガオの種
以前はよくアサガオを育てたのだけど、ここ何年も遠ざかってしまった。
今年は気が向いてアサガオの種を蒔いた。
封筒に入れて保管しておいた種。
一晩水につけて発芽を促進させ、植えてみる。
毎日水やりをする。
それからもう二週間。
全く芽が出ない。
いつ頃の種だったか写真記録や日記を調べてみる。
この種を採取したのって、、8年も前だった!
無理かな。
でも、もしかしたら、、。
まだ心のどこかで期待して、水をやる、、。
②ホオジロ
朝、玄関先から上を見る。
僕の家から電柱に繋がる電線にホオジロが止まってさえずっている。
お昼にも、午後も。
頻繁に同じ場所に止まってはさえずっている。
縄張りを主張しているのか、遠くにいる仲間と会話しているのか。
家の庭木の五葉松にも止まってさえずる。
フフフ。どうだね、僕の剪定した松は。居心地よかろう。
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庭木の剪定の際によく勉強させていただくチャンネル。
この方の剪定解説がとても好きで、以前からずっと見ている。
僕は勝手に、剪定の師匠と思って崇めている。
③タヌキ
遠くの草むらでなにやら走っていく黒いもの。
タヌキだ。
今日見たタヌキは丸くふっくらした普通の見た目。
ここ数年、タヌキをよく見るようになった。
この辺の民家近くでウロウロするタヌキには特徴がある。
たいていは、病気のタヌキだ。
毛が抜けて痩せ、体は小さく見える。
顔はほっそり、ふっくらしたはずの尻尾はも毛が少なく犬の尾のように細い。
一見、タヌキにはまったく見えない。
そんなタヌキが民家近くの残飯や農作物を求めてやって来る。
もともとそういう性質なのか、病気だからなのかはわからないが、ここらで見かけるタヌキは不用意に歩き回るし、昼間でも人の目につく。
人が近づけば逃げるものの、見ていると警戒心が薄い。
間抜けなのか、愛きょうと呼ぶべきものなのか、、。
そしてある日、田んぼや畑の脇でゴロンと死んでいる。
他の野生動物ならひっそり、茂みの中で息を引き取りそうなものだが、まるで歩いているうちに急に死んだかのようだ。
どんなふうにして、この場で息絶えたのか。
山を降りてきたタヌキの最後は何とも悲しい。
④小さな小鳥
林の中で小さな黒い影が飛び回る。
小鳥なのはわかるのだが、あまりに小さい。
見たことのない光景に目が離せない。
動物園で見たハチドリぐらい、、はちょっと大げさだけどそのくらい小さく感じる。
冷静に考えれば考えるほど、何を見ているのか、目の前で何が起こっているのかわからなくなる。
えっ?夢か?
僕の頭が軽くパニックのまま、その鳥は枝から枝へ飛び移りながら行ってしまう。
数日して、小鳥の死骸を見つける。
あの時の小さな小鳥かどうかは分からないが、これもとても小さい。
小さく、細い体。
全体に黒っぽく、頭の後ろがわずかに黄色い。
首周りにネクタイを締めたような特徴のある柄。
おそらくシジュウカラの幼鳥だ。
そうか、小鳥の幼鳥はこんなに小さいのか、、。
幼鳥の身体をまじまじと見る。
くちばしから風切羽、尾羽根、爪の先まであまりに繊細だ。
謎を解いてくれた幼いシジュウカラに、土や枯れ葉を被せて弔う。
あの時の鳥も、巣立ったばかりの小鳥の幼鳥が好奇心に任せて飛び回っていた、とそんなところだろうか。
もう一度あの幻想のような光景を思い出してみる。
〈悲報〉
花壇のチドリソウが青虫の食害にあう。
青虫の大半がモンシロチョウの幼虫というのは心苦しいところ、、。
温暖化以降、「今年はおかしい。」「今年は変だ。」というセリフは毎年のようにどこかで言ったり聞いたりするのだが、今までこんなことが起こったことがない。
今年も何か様子がおかしい。
最後までありがとうございました。
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