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やまんば山のご飯たち(2023年12月4日の日記)

びっくりするぐらい書くことがないので質問に答えるやつやります。


小説や映画で出てきた憧れの食べ物ってありますか?


いい質問ですね……

すぐに思い浮かばないですが……



「やまんば山のモッコたち」という児童書があります。


児童書の区分だけどけっこう分厚いぞ。冬のゆったりした時間に読むのが良いかもしれません。

山姥の女の子と仲良しになった里の男の子が、雪女とか河童とか動物たちとかと遊びに行く12ヶ月、というような各季節の短編が連なったお話なんですが、この山姥のお母さんが、ずっと美味しそうなご飯を作ってるんですよね。特に最後の方の、娘の誕生日会には山のご飯がこれでもかというほど羅列されて、山の生き物たちがみんな招待される。

大きな栗や胡桃の蜜煮とか、やまもものジャムやお酒とか、大きな魚に詰め物をして焼いたのとか、たくさんの具を炊き込んだかやくご飯とか、かやの実をいれてふかしたお餅とか、デザートにはお日様の熱で焼いた大きなケーキに、雪女に凍らせてもらったふわふわのアイスクリーム、そういうのがたくさんたくさん出てくる。

ぱっと思いついた「小説の美味しそうな食べ物」ってこれかもしれないな。

私は食べ物にそこまで興味がないから、美味しそうな食事や料理のシーンを書けと言われても、あんなふうにはできないんだろうなと思う。しかも結構な割合が、我々が見たことがないというか、我々が知る料理のファンタジー的グレードアップ版で、それを美味しそうだな、と思わせるように描くというのはものすごくこだわりがないとできないことだと思うんですよね。


今日はここまで。ありがとうございました。


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