【詩】春宵

「少し出かけようか」
そういった君の後ろをついていった
夜の散歩は特別な気分を味わえた
ソファーと比べ、上下に揺れる木の板の感触はあまりに座り心地の悪いものだったがこんなに楽しく座っていたのは今年で一番だった

そして暗闇と反比例して眩しいくらい光る照明のなか、水色のタイルの冷気を首筋に感じながら
影になった君のくちびるを追った

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