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疲れと膝外反と怪我の関係性について

今回は
運動前と後(疲労状態)の膝外反度合いについて

✅ 参加者

・85人(47女性, 38男性)の14-18のアスリート
1. Drop-jumpを録画
2. 運動を実施
3. 疲れたことを確認した後に再度Drop-jumpを録画
4. 運動前と運動後の疲れた状態での膝の外反度合いをチェック

✅ 結果

49%のアスリートが運動後に行われたdrop-jumpで膝外反度合いが増加した女性と15歳以上のアスリートがより疲れによって影響された

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(BのほうがAより膝の外反度合いが高い。)


✅ まとめ

疲れていない時には安全な身体の動かし方をするが疲れてくるとそれが崩れてくる。若いアスリートにとって疲れはより膝を外反させ、ACL損傷のリスクを高めかねない。Drop-jumpでのチェックは簡単にできるので1つの判断材料として良いかもしれない。疲れた状態でのプライオメトリックトレーニングはパフォーマンス向上の観点では最善ではないが、怪我予防の観点では必要かもしれない。特に試合では疲れた状態で予測できずコントロールできない環境が続くため、コントロール下にある練習の段階で疲れたアスリートにプライオをやらせてみるのも大事であると思う。


参考文献
Fatigue Increases Dynamic Knee Valgus in Youth Athletes: Results
From a Field-Based Drop-Jump Test
https://www.arthroscopyjournal.org/article/S0749-8063(19)30661-9/fulltext#secsectitle0040

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