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人が動くコンテンツの作り方 メモ



この世にあるモノすべてが「コンテンツ」

「コンテンツ」=誰かがコンテンツだと思えばそれはコンテンツになりうる。世の中に存在するものは誰かの発明であったり、誰かの想いが詰まっている。それを生活者に分かりやすい形で伝えたり感情に訴えかけることで「コンテンツ化」出来る。


どこから見るか、誰から見るか

物事をコンテンツ化する時のポイントは「どこから見るか、誰から見るか」
ex.「工場萌え」:工場で働く人から見たら日常で、なんにも思わない。それを夜景として、日ごろ関わりがない人から見ると工場も立派なコンテンツとなる。
ex.「代官山チーズケーキ」「南アルプスのおいしい水」:その地域に住む人々からすると「代官山」「南アルプス」がコンテンツになるとは思わない。しかし外から見ると、「おしゃれ」「自然豊かで美味しそう」という付加価値が付き、コンテンツとなる。
→自分の住んでいる地域や属性が、周りからどう見えるのかを理解できれば身の回りの物をコンテンツ化できるかもしれない。

「狭める」とコンテンツ化する

ex.「人間」→コンテンツっぽくない
 「女子高生」「JK」→コンテンツっぽい:今JKに人気の~

「狭める」とそのモノのイメージが明確になる。受け手からするとすぐにイメージが湧くことはすごく大事。そしてそれはネーミングと密接に関係してくる。
ex.「池の水全部抜いてみた」「熱さまシート」「ガスピタン」など


コンテンツ化とはマッチング

コンテンツ化とは「価値を感じたい人」に対して「価値を感じられるように仕立てること」
それが成立した瞬間にそのモノコトはコンテンツとなる。その意味でマッチングである。マッチングするためには「人の気持ちや生活を深く理解する」ことが必要。

コンテンツ化には「想い」が大事。「想い」はそのコンテンツに表れる。それは受け手にも伝わる。また「想い」のある企画者はいつもそのコンテンツの事を考えてしまう、おいしい労働力にもなる。

アイデアだけの人が1番多い

アイデアがあり、実行しない人>アイデアがなくて、実行しない人>アイデアがあり、実行できる人
すなわち、実行に移せるかどうかが最も大きなポイントである。
アイデアは「誰かに伝え、それを形にし、さらにたくさんの人に知ってもらってこそ価値がある」そうでなければ、最初から存在しなかったのと同じである。

全ては「目的」が決める

コンテンツ化において最初に決めるべきは「目的が何か」である。
→ここがないとディテールが決まってこない。

コンテンツ化において、「目的が手段になりがちである」
ex.「話題になるキャラを作りたい」「外国で話題になるアニメを作りたい」
→これもディテールがふわっとしたものしか設定できない。

「目的」を見つけるためには「なぜ?」を突き詰めていくことが必要
そうすると最終的に「大義」のような大きなものに行き着くはず。世の中を動かすようなコンテンツにも「大義」は必要不可欠。

コンテンツは会話の中で生まれる

人と話をすることは、インプットとアウトプット両方でメリットがある

インプット:知らないことを知ることが出来る。ヒントになる。またチーム内での「イメージの共有」に繋がる。
ex.「ドラゴンボールのピッコロのような~」のように、具体的な話をするときにイメージを共有できるかどうかは需要。

アウトプット:話すことで記憶が整理されて着床する。また「人に話す」ことは「伝える」という事なのでそれ自体コンテンツ化に繋がる。(コンテンツは人に伝えたいものだから)

マッチングするために

人間には新しいものを拒絶する本能がある。それに対処する方法の1つに
「パロディ」(ex.三太郎シリーズ)→「新しいコンテンツに対する拒否感を薄める効果」
「ベタ」な内容も同じような効果がある。なぜ「ベタ」と言われているか→人間の普遍的な心理がそこにあるから。
→サイクル的に「昔似たような商品が流行ったなぁ」現象が起きるのも流行った=当時の人の心理状態にマッチした=現代人にも合う可能性が高い。から起こる現象。温故知新は大事である。
また、生活者が「どういう気持ちでいるのだろう」と考えることも大事である。生活者が興味をしめすかどうかにとって、作り手の「想い」は無関係である。

誰にでもではなく、「誰か」に刺さるものを

当然、作ったコンテンツは多くの人に広めていきたい。そもそも広げるために作った。しかしまずは「誰か」に刺さるものを。
ここでいう「誰か」とはいわゆるターゲット(年齢、性別、住む地域)ではなく、一個人のこと。
→コンテンツを広げるためには「熱量」が必要。熱量は「熱狂」に代わる。
めちゃくちゃハマったものや大好きなものは周りに勧めたり、話したくなるもの。聞かれてもないのに、そんな文脈でもないのにいきなり話始めてしまう、それが熱狂状態。こういう人を1人でも作ることが「広げる」第一歩。特にSNSで個人の発信がすぐに広められる現代ではこの第一歩で大きく広げられる可能性がある。


制作でも営業でも同じような気がする。

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