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No2の中のNo1であることも特別な才能

既に起業している人の中には、自分には戦略が立てられないと思っていたり、強烈に人を引っ張っていく才能がないと思っていたり、そもそもアグレッシブさに欠けると思っている人もいるかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。経営に必要な人間は社長だけではありません。

経営は一人で出来るものではない

私は起業してからの数年間は、周りの経営者たちに「おまえは経営者じゃない!」と言われ続けました。私にはアグレッシブさが全くありませんので、確かにその自覚はあり、私はその経営者たちのような経営者ではないのでしょう。それは今も変わらないと思います。

しかし、実際のところ、私が参画している事業は、私がサービスを組み立て、実働できる状態にしています。では、その経営者たちが出来るのか?というと、出来ないのではないかと思います。

企業が上手く機能していくためには、2人の人間が必要だと私は思っています。1人は言わずとしれた「社長」と呼ばれる人です。

この社長が、方向性を決めます。

そして、もう1人必要な経営者は「社長の参謀」です。社長の定めた方向性を具現化する役割です。有名所で言いますと、本田宗一郎氏には、藤沢武夫氏がいましたし、松下幸之助氏には、高橋荒太郎氏がいました。

歴史上の人物で言いますと、諸葛孔明が最も有名ですよね。

名は体を現す

少し私事になりますが、私の名前はよくある名前で、私の身近な人にも同じ読み方が4〜5人はいます。よくある名前なのですが、使っている漢字は珍しいのです。今までこの漢字を使っている人には出会ったことがありません。

何故ならば、その漢字の意味に「二番手である」という意味合いが含まれているからです。普通、自分が親だったらわざわざ二番手の意の漢字は使わないでしょうが、私の祖父が懇意にしていたお坊さんから授かったのだそうです。

実は長年「どうしてわざわざ二番手を名前に付けたのだろう?」と思い悩んでいたのですが、ある時「そうか、私は二番手の中の一番を目指せばいいのだ!」と思いました。

この思考の枠をはめてから、非常に上手く機能したのです。会社員時代もクライアントの社長の意向を具現化していくことに長けていました。それが今も続いているのです。

参謀であること

冒頭に戻りますが、独立起業はしているが今ひとつぱっとしない経営者は、これまでの話しを踏まえますと、2つの道が見えてきます。1つは社長を連れてくるというものです。ジョブズが「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と世界を変えたいのか。」と口説いてスカリーを連れたきたようなことです。

もう1つは、参謀の居ない事業に参画することです。自分では思い付けないアイデアや、突拍子も無いことを言う社長の参謀ほど上手く機能します。逆に自分と同じタイプの社長の参謀は上手く機能しないと思います。

それぞれが持っていないものを補える関係が一番上手く機能しますので、双方にとって人選はとても大事になってきます。

しかし、一度、ハマれば次から次へと新しいビジネスの種が生まれますし、また、それを具現化していくことが出来ます。何より参謀向きの経営者であれば、自分の能力を存分に発揮できるのです。

会社組織の上ではNo2だとしても、数多いるNo2の中のNo1を目指すというのは生き方の戦略の1つだと思います。


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