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新・北海道4,000kmにおける周遊券の考察

このページでは、PCゲーム「新・北海道4,000km」における周遊券ついて私見含めて記載する。
ゲーム自体の紹介や攻略は別ページにリンクを記載しているので、そちらから確認いただきたい。

発売箇所と価格

このゲーム最強の切符は、言うまでもなく「北海道ワイド周遊券」である。しかし、この切符は道内で購入することはできない。あくまでも道外から北海道を訪れる客向けに売っているものなのだ。
道外から函館までの往復急行自由席と道内の特急含む全列車の自由席を利用可能。本州では特急に乗る場合特急料金が必要なので注意。特急料金で済めばいいが…。
購入時には当日から使用するか、明日から使用するかを選択できる。購入する時刻と、道内に戻るまでの費用を勘案しながら決めてほしい。
北海道ワイド周遊券の発売箇所と価格は以下の通り。

青森…23,500円 14日間有効
弘前…24,100円 14日間有効
秋田…25,900円 20日間有効
八戸…24,700円 20日間有効
盛岡…26,200円 20日間有効

このうち購入しやすいのは、強調表示した青森と八戸の2か所だろう。青森は連絡船でアクセスしやすく、八戸は安価なフェリーで行くことが出来る。
青森・弘前は14日間有効なので、速攻でのクリアを目指すならばこちらで十分だろう。逆に収集要素全回収といった時間のかかる旅をしたいのであれば、20日間有効の駅で購入するのが良いだろう。この辺りは自分の旅の方針と相談してほしい。最も、究極の速攻を目指すのであれば周遊券を購入するための移動すら惜しくなるのだが…。ちなみに、利用制限日はない。
なお、周遊券には千歳線以西(札沼線除く)のみがフリーエリアになっている「道南ワイド周遊券」もあるが、正直使いどころがよくわからない。一応発売箇所と価格を掲載する。青森・弘前では発売されていない。

秋田…17,100円 10日間有効
八戸…15,900円 10日間有効
盛岡…17,400円 10日間有効

以後の項目では、周遊券発売駅までのアクセス方法を駅ごとに解説する。解説の必要性がなさそうな駅もあるが、一応すべて紹介する。


青森駅へのアクセス

14日有効の切符を買う場合はこの駅に向かうのが妥当だろう。パターンとしては、①函館から連絡船に乗る、②渡島福島から三厩経由で向かう、③函館から大間港経由で向かう、④青森空港に直接飛ぶ、の4つが考えられる。それぞれのパターンについて見ていこう。

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↑青森駅ホームにあった看板。何となく旅情を感じさせる点が好きだ。

①函館から連絡船に乗る

王道ともいうべきパターン。運航本数が一番多く、列車との接続も良いので一番便利だ。函館からの往復は待ち時間含めて8~9時間かかる。
最速で青森に向かう場合は、特急北斗2号からの接続になる。この場合の動きは以下の通り。

函館A1

北斗2号は砂原支線経由なので都合がよい。チャレンジ4000kmの制覇を目指す場合は、森で1分停車の間に撮影するかチャートの組み直しが必要。

また、函館空港までDC-9で飛んでしまうというのも手だ。費用は増すものの、当日中に松前まで行くことが出来る。しかし、海線と砂原支線に乗車できていないのが辛い。この辺りは腕の見せ所だろう。ちなみに、丘珠空港8時50分発のツインオッターからでは函館10時10分発の連絡船に間に合わないのであまり意味がない。

函館A2

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↑青森にある八甲田丸。手持ちの写真に摩周丸が殆どなかった。

②渡島福島から三厩経由で向かう

下手するとこのルートの存在に気が付かない人もいるかもしれないくらい、マイナーな存在と言える三福航路。それもそのはず、渡島福島で降りる機会が滅多にないだけでなく、7/31をもって休航となるので7/21スタート以外では見ることすらできないのだ。本数も少ないので活用は難しい。接続例は以下の通り。

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③函館から大間港経由で向かう
このルートも三福航路に比べればはるかにましなものの、気づかれない可能性がある。何せ、函館港は函館駅ではなく五稜郭駅が最寄である。函館駅近くは青函航路に占拠されていたため、若干北にズレたところに港が設けられたのだろう。現在運航されている大間航路も、函館港の最寄は七重浜駅となっている。
大間からはバスと列車を乗り継いで東北線野辺地駅に出るが、野辺地は八戸と盛岡のほぼ中間に位置する。このまま青森に行くよりかは八戸で20日券を購入した方が賢いかもしれない。乗り継ぎ例は以下の通りだが、下北半島で待ちぼうけを食らう便については省いている。

大間

④青森空港に直接飛ぶ
青森空港行のYS-11は11時20分に千歳空港を出る。それまでに幌内線くらいは乗っておけそうだ。青森空港到着後はバス移動になり、青森駅到着は13時15分となる。結局のところ、函館空港まで飛んだ時と同じ結果になる。金銭的には当然青森便のほうが高くなるため、正直なところうま味はさほどない。千歳空港までにどれだけ乗りつぶせるかが勝負になりそうだ。

弘前駅へのアクセス

青森で用事が済むというのに、わざわざ弘前まで行く必要性は収集以外にないと思われる。少なくとも周遊券目的で訪れることはないだろう。
アクセス方法は「青森から奥羽線に乗る」ただそれだけである。青森空港経由→函館空港経由→北斗2号の順に青森到着が遅くなるため、弘前到着もそれにつれて遅くなる。最速は青森空港からタクシーに乗った場合の13時32分着である。すぐさま折り返せば、青森14時55分発の連絡船に乗れる。だからどうしたという話だが。

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↑弘南線弘前駅の駅名標。次駅表記おかしくない?

秋田駅へのアクセス

周遊券購入RTAをやるならば、秋田直行便が最速だろう。このゲームに登場する航空便の中では最も千歳発が早く、秋田到着後もバスに乗ればすぐさま秋田駅へたどり着けるからだ。おまけに周遊券購入後は、秋田から出る数少ない奥羽線急行に乗ることが出来る。乗り継ぎ例は以下の通り。

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20日有効の周遊券も手に入るためいい所づくめのように思えるこのパターンだが、非常食や雨具等の購入次第では周遊券購入後に残金が5,000円以下に一気に落ち込む。このまま途中駅を回収しつつ松前まで行けば辛うじて入場券10枚は回収できるものの、資金との戦いはしばらく続くことになるだろう。緊張感のあるプレイングがしたい場合や、全回収目的の場合は考慮に値するだろう。初心者は避けた方が無難。

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↑秋田駅の719系。この時八甲田に行く予定を増毛に行く予定に変えていた。

八戸駅へのアクセス

このゲームの初心者が20日有効の周遊券を購入するならば、断然ここが良い。初手フェリーですんなりと購入できるうえに、資金面でも余裕が出るからだ。また、ある程度乗りつぶしてから訪れるパターンも有用と言える。特に道南は最低でも1回は往復する必要があるので、往復でルートを変える戦法は積極的に使いたい。
アクセスパターンとしては、①苫小牧航路、②室蘭航路、③大間航路、④青函航路、⑤三沢直行便の5つが考えられる。

①苫小牧航路
このゲームを始めたばかりの人はまずこのルートで進むのが良いだろう。購入後の函館到着時点で15,000円近い資金と20日有効の周遊券をもってスタートできる。このチャートについては、しーさいど様が詳しく解説しているので、そちらを参照されたい。

②室蘭航路
八戸行のフェリーは室蘭からも出ているが、微妙な時間に出ているため若干使いづらい。室蘭発は5時丁度と、19時45分発の2便がある。後者の夜行便を使って八戸に乗りつけるが良いだろうか。室蘭港に着くまでの間、胆振線や岩内線等に乗っておくことが出来る。乗り継ぎ例は以下の通り。

室蘭航路

ルートにもよるが、周遊券購入後の時点で8,000円~12,000円くらいの残資金があるはずだ。
八戸到着後は、函館へ向かうか渡島福島へ向かうのが妥当だろう。乗車できるのは青森行の寝台特急2本と普通列車で、寝台特急に乗った場合の函館到着時刻は11時20分、普通列車の場合は14時5分(8/6スタートのみ13時40分)となる。
普通列車の場合だと函館で江差松前をその日中に回れる列車に間に合わないので寝台特急を使いたいところだが、583系使用であろうこれらの列車には自由席がない。それどころか普通車指定席もないので、必然的にグリーン車使用となってしまう。そのため、特急券とグリーン券併せて2,300円必要になるので注意。
7/21スタートの場合は普通列車から三厩行に乗り継ぎ、渡島福島へ向かうことも可能。その場合は津軽線の運賃とフェリー代で1,530円必要になる。渡島福島到着後は、松前江差に行った後、函館発の夜行列車に乗ることが出来る。

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↑1回だけ乗った室蘭宮古航路。現在は八戸行に変更されている。

③大間航路
大間航路については、青森へのアクセスの項に記載しているのでそちらを参照されたい。正直なところ、無理してまで使うのであれば、大人しく青森から青函連絡船に乗ったほうが良いと思う。

④青函航路
青函航路は国鉄運営の連絡船である。その強みは、函館までの運賃と青森から先の運賃を通しで計算できることにある。そのため、うまく利用すれば函館までのどちらか一方のルートに乗車したうえで、20日有効の周遊券を手に入れることが出来、なおかつ資金もある程度残すことが出来る。乗り継ぎ例は以下の通り。スタート日によって多少差異があるので注意。

八戸陸路

函館早朝発にするためには、特急北斗4号か臨時急行すずらん54号に乗る必要がある。本州上陸後は上記ルートの通りに乗れば費用は少ない。
八戸へ向かう際には、うっかり上野行寝台特急ゆうづる4号に乗らないように。この列車は24系25型使用のためかグリーン車すらついておらず、おまけにB寝台が2段式になっているため、寝台料金5,500円を取られてしまう。特急はつかりがL特急として頻繁に走っているせいか、ヒルネ扱い(寝台車を昼行特急代わりに座席として利用できる制度。このゲームでは奥羽線の一部寝台特急が対象になっている)も行われていない。どうしても乗りたい場合を除いて、何もメリットはないのでいつもの癖で直近の列車に乗る操作を行わないよう注意しよう。余談だが、このゲームで乗車可能な客車3段式寝台(寝台料金4,500円)の列車は、奥羽線のあけぼの1号だけのようだ。それ以外は客車2段式かグリーン車連結の583系で運転されているか、そもそもシステム上乗車できない。また、寝台を利用しても健康度は回復しない。

⑤三沢直行便
正直なところ、あまりメリットは感じられない。何しろ、千歳の出発時刻が10時55分と微妙で、三沢空港に着いた後もバスはなぜか本八戸に行ってしまい、八戸線の接続列車はなく、慌ててタクシーに乗っても八戸からの接続列車もなく徒歩と変わらないという始末。函館到着は最速で20時50分。三沢空港に行くことが目的でなければ秋田空港の方が断然良い。費用についても秋田と同レベルで、周遊券購入後の残金は5000円前後である。

盛岡駅へのアクセス

盛岡へのアクセスはかなり難儀である。空路で花巻空港まで行った場合、盛岡で周遊券を購入した後の残金は何と1,000円近くまで落ちてしまう。これでは食事すら事欠いてしまう。この状態から始める過酷なプレイもありかもしれないが、下手すると入場券すら買えない金欠になる恐れがある。
では陸路だとどうなるかだが、こちらもあまりお勧めとはいいがたい。北斗2号→連絡船→はつかり20号と乗り継げば盛岡に19時15分に着き、青森行最終特急はつかり21号に乗ることも可能だ。この場合、意外にも盛岡で周遊券購入後も10,000円近く残っている。しかし、八戸で購入すれば済むものをわざわざ盛岡で購入するということ自体が、あまりイケてないと言われればそれまでである。収集目的、もしくは縛りプレイの場合に使用してくださいといったところだろうか。

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↑仙台や大宮と外装が似ているが、上空通路がないのが盛岡の特徴。

最後に

以上が周遊券に関する考察である。取得してしまえばあとはひたすら乗るだけなので、道内での動きについては色々と考えてみてほしい。
最後に周遊券に関して最も重要なことについて記す。
それは、「購入しても使用開始しなければ意味はない」ということだ。RPGゲームと一緒で、装備は購入したら装備しないと意味がないのだ。周遊券を翌日使用開始で購入した際に青森で入鋏し忘れたり(3敗くらい)、連絡船以外の手段で渡道後に入鋏し忘れたりというパターンが考えられる。注意されたい。

次の更新では、普通列車最速チャートを紹介しようと思う。



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