大市民(©️柳沢きみお)になれなかったよ〜悪霊狩猟団カウンターズ・ロス中のグチ文学。
昔、自分が書いた文章を見つける。
おそらく20年前ぐらいのテキストだが、まあひどい。読めたもんじゃないよなァと絶句by新井素子。支離滅裂で誤字脱字のオンパレード。だが妙な熱量がある。てゆうか、それしかない。勢い一発でただ突っ走ってる。気恥ずかしさで途中で読むのをやめた。
そんなわけで、かつて書き散らした文章を読み返すことはほぼなかった。それなりに量は書いてきたけどただ走ってきただけって気がする。この2,3年ぐらいじゃないだろうかね。文を書くなんてことを意識してタブレット、もしくはPC に向かうようになったのは。我ながら遅い。いや、ほんとに。
勢いや熱量って意識したらダメだね。空回りするだけで変なエモさがバランス崩してたりして読めたもんじゃないキモい文章一丁あがりってことになりがちだ。あ、もちろんボクに限っての話。だからこのnoteでも下書き段階オクラ入りはけっこうある。
mixi 全盛期なんてなんにも考えずに駄文をデイリーでアップし続けていた。1日何回もアップして、さらにブログ書いて商業誌やウェブに寄稿したりインタビューテキストを書いてたんだからよっぽど暇だったのか承認欲求が人一倍強かったのか。いずれにせよ体力余ってたんでしょうな。
SNS なんてマジでやるのは面倒くせえなあと思ってここ数年はほぼやってなかった。自分内リハビリを兼ねてfacebookでたまに駄文を書きなぐるぐらい。でも今年からそういうのはもういいやと思ってtwitter もカギを外したしnote も中途半端に更新してたのをやめてちゃんと書こうって思って。
だけどこのnote初期にアップしてる文章、なんか座り悪くない?どれも固いし、なんだこれってのが多い。梨奏院クラスと俺のカップラーメンとかなんて内容がない、しょうもない文章だろって思うし、接近遭遇について考えるもまったく面白くもなんともない。あきらかにコロナ禍でヒマだから書いてんだろってのがバレバレの薄っぺらさだもんね。ただ、書いただけ、みたいな。まあそれでも続けてるうちに形になるだろと思って。でも熱量とかは自分でコントロール、いまだに出来てない。空回りも芸のうち、なんて開き直りもありなのかもしれない。
振り返り症候群じゃないけど、自分が影響を受けたものについて粛々と文章にするようになった。熱量というか、遠心力に巻き込まれてだいぶ自分の人生も節目節目で変えられた気がする。たまに考えるわけですよ。小3のときクラスの委員長で優等生だった佐藤くんにドラえもんとコロコロコミックを教えてもらわなかったら?小5のとき東海林くんにジャンプと江口寿史と車田正美の「リングにかけろ」を薦めてもらわなかったら?中1のとき、ジャッキー・チェンマニアの春日くんに渡辺徹の「約束」を教えてもらわなかったら?とか考えると恐ろしい。高校時代、Kに柳沢きみおを押しつけられなかったらもう少しデキのいい大人になってたんじゃないだろうか?とかね。
とはいえ、いい中年になり、それでも本屋に行ってお目当ての新刊フライングで店着してないかとか、ディスクユニオンでレコード漁ったりブックオフで古本サーフィンしてたりしていつまでたっても変わんない自分に安心はするんです。さすがにいまさらTikTok発のシンガーに「やっべえ」とか思いはしないけど。あ、そうそう。今日気づいたんだ。あれってYAMAHAのポプコン的な匂いがすごいするなあって。音楽的にとかそういうことではなく。うすらぼんやりそう思っただけなんでこの件についてはまた別の機会に。なんつーか、ポプコングランプリ→1曲スマッシュヒット(時々大ヒット)な流れってあったじゃないですか。ああゆうかんじ。ある意味コミュニュティビジネスに近かったと思うんですよね、当時のポプコンアーティストって。総じて考えればグランプリとらない(もしくはとれなかった)方々が後々長く活動したりして。まあ思っただけだし深く突っ込まれても困るんだけど。
と、まるで大市民(©️柳沢きみお)のごとく、思いつくまま愚痴(ですらないかも)を羅列すると気分は山形鐘一郎(大市民の主人公)ですね。たまにはいいかもしれない。ただ毒素を吐き出す。なーんも考えずに。
そういえば完走してロスってたんですね。Netflixでの「悪霊狩猟団カウンターズ」。伏線も気持ちよくはりめぐらされフィール・グッドで最終回。なんだろね、この力強い展開。最初から最後まで問答無用な遠心力で観るモノを巻き込んでいく。日本人好み、特に少年ジャンプ400万部から600万部へ駆け上がっていった時代の「ドラゴンボール」や「幽遊白書」を彷彿とさせるヒキの強さ。さらに女優がひと癖あるルックスで可愛い。キム・セジュンって子がよし。「スタートアップ」のペ・スジもよきだったけど。なんて書いてたらコレ、どうやらシーズン2制作決定らしい。よかった。楽しみが増えた。
とはいえロスったフィールを埋める作業はマストなわけであり。で、探した。いろいろ観たけど「アビス」でも「よく奢ってくれる綺麗なお姉さん」でもなく「Sweet Home〜俺と絶望の世界」と「シューシュポス」の2本だった。まだ初速段階だけどヤバいなー。後者はまだ1週間に1本ペースなんで待ちきれない。不条理さをはらむ展開がどちらも2020年の出来事をふまえてってことなんでしょう。ダークファンタジーものなのにやけにリアル。知らぬ間にささくれだった感情を代弁するような作品がアツいのかも。またはその真逆の「ロマンスは別冊付録」みたいな過剰に甘い感情と泣きの要素が絡み合ってるようなやつ。どっちにしろ世の中みんな疲れてる。心のドーピングはマストだよね、絶対。
さて今夜も続きを観ることにしますかね。ああ、明日は美味し!なラーメンもしくは立ち食い蕎麦でも食べようかなァと最後は山形鐘一郎的にシメ。やっぱ山形だから冷やしたぬきそばかなァ。真夜中のカップ焼きそばも美味しなんだよなァって去年からマンションの真ん前のファミリーマート、時短営業だからこの時間やってないんだよ!ガックシ。
うん、やっぱオレには大市民なりきれないみたいだ。いいよ、もう。サブカル小市民で全然オッケー。さて韓流ドラマの世界に戻ろうっと。