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「スタートアップ」の本当の意味とは?!

こんにちは!Gaiax STARTUP STUDIOのKyoです。突然ですが、みなさんは「スタートアップ」って実際のところなんぞや?と聞かれたらどのように答えますか?日本では和製英語の「ベンチャー企業」という言葉もビジネス界でよく使われており、シリコンバレーで使われはじめ、今や全世界で耳にする「スタートアップ」の本来の意味が浸透しづらい現状があるのではないかと感じています。そこで今日は、「スタートアップ」の本来の意味を、改めてご紹介したいと思います。

- スタートアップの定義

では早速、スタートアップの辞書上の定義からいきましょう。スタートアップという言葉の発祥はアメリカのシリコンバレーですので、まずは英語での定義を見ていきます。

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Cambridge Dictionary(ケンブリッジ英英辞典)によると、スタートアップとは、

スタートアップ 【創業間もないスモールビジネスのこと】https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/start-up?q=startup

とあります。
…定義薄っぺら!と思いますよね。実は私もこんなにもシンプルな定義だとは思っていませんでした。

- スタートアップの一般的な条件

辞書上の定義だけは幅が広く、これでは世の中のありとあらゆるビジネスがスタートアップとなってしまうような気がして、実感レベルでこれがスタートアップだ!という想像がつきにくいです。そして実際には、いくつかの"条件"を満たしているビジネスを、単なるスモールビジネスと差別化してスタートアップと呼ぶことが多いのです。

今回は私がいくつかスタートアップに関する記事を読んでもっとも重要だと感じたスタートアップの"条件"を3つ取り上げてみました。

①成長ポテンシャルの高さ
②「投資」による資金調達
③リーンに生み出すビジネスモデル

以上の三つです。

①成長ポテンシャルの高さ

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まず、スタートアップは大きな市場規模とそれに伴う圧倒的な成長スピード持つという特徴があります。スタートアップにTech系が多いのは、オンラインでのビジネスが時間と場所の制限を超えてより多くの顧客に届けることができる、すなわち、より大きな市場規模でのビジネスが可能であるからだと言えるでしょう。また、世の中の潜在的なニーズをいち早く感じ取り、多くの人に使ってもらえることを目指すことから、「社会貢献」を軸にビジネスができるのも「成長ポテンシャルの高さ」に付随するスタートアップの特徴かもしれません。

②「投資」による資金調達

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多くのスモールビジネスが、銀行からの融資や政府の補助金によって資金調達をするのに対して、スタートアップは個人投資家やベンチャーキャピタル(VC)からの投資によって資金調達を行います。投資家やVCも投資の際にリスクを負うからこそ、スタートアップ企業とより親密な関係で意見交換ができることが特徴と言えるでしょう。また、起業家に投資をするだけではなく事業開発やエンジニアリング、バックオフィス業務の支援まで行う「スタートアップスタジオ」も、同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織として、近年注目を集めています。

③リーンに生み出すビジネスモデル

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スタートアップというものは、顧客が持つニーズを探すことから始める、まさに0→1のムーブメントです。そのため、アイディアを早急にプロダクトに落とし込み、市場の反応を瞬時に分析し、学習するという素早いサイクルを確立させることが重要です。このスタートアップ立ち上げ時のマネジメント手法はリーンスタートアップ(リーンとは"無駄のない"の意)と呼ばれます。コストを最小限に抑えながら、不確実性の高いビジネス環境から新規事業を成功へと導くことができるこの手法は、スタートアップ界隈では多く採用されています。既存のビジネスモデルを元に展開する企業のマーケティング手法とは大きな違いがあり、スタートアップならではの手法と言えるでしょう。

- 終わりに

辞書には【創業間もないスモールビジネスのこと】としか定義のないスタートアップですが、実際にはさまざな条件や特徴を付け加えて使われている言葉のようですね。

今回は、

①成長ポテンシャルの高さ
②「投資」による資金調達
③リーンに生み出すビジネスモデル

をスタートアップの特徴として紹介しました。

今回、スタートアップという言葉の本当の意味、と題してリサーチをしてみました。広義な言葉である以上、様々な定義が謳われていました。

ちなみに、私にとって今までで一番しっくりきたスタートアップの定義は、エリック・リース著の『リーンスタートアップ』にある「とてつもなく不確実な状況で新しい製品やサービスを作り出さなければならない人的組織」というもの。職場が家のガレージである若手起業家であろうと、大企業の中のイントレプレナー(企業内起業家)であろうと、はたまた政府関連機関で働く職員であろうと、「組織」の中で新しい価値の源である「製品」を生み出し、「革新」を起こす、ことを目指せばみな立派なアントレプレナー(起業家)であり、しようとしていることは正真正銘のスタートアップだという考え方です。

このように、”不確実”へと果敢に飛び込む起業家たちのアツい想いとたゆまぬ努力が、スタートアップの定義を形作り、常に変化させているのかもしれません。

Gaiax STARTUP STUDIOではユニークなビジネスアイディアを持つ若手起業家を超シード期から支援しています。創業メンバーが1人でもスタートアップを生み出せる?!出資だけでなく、事業開発・エンジニアリング・バックオフィスの支援も行うことにより、初めての起業でも、数十回の経験を経てきたスタートアップスタジオメンバーのノウハウの元、事業活動に取り組むことができます。また、アイデアの構想段階から起業後の資金調達とパートナー探しのフェーズまで、イベントなどを通して相談することもできます。同時多発的に複数の企業を立ち上げる組織、スタートアップスタジオの全貌が気になる方はぜひ一度ホームページを覗いてみてください!
https://www.gaiax.co.jp/about/startup-studio/


(参考記事)

https://articles.bplans.com/whats-difference-small-business-venture-startup/
https://searchcio.techtarget.com/definition/startup


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