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外国人留学生のお部屋探しの現状は?お困りごとを聞いてみた!

ご覧いただきありがとうございます。

先日、以前から交流させていただいている学生さんのご協力のもと、外国人留学生を対象として
「留学生が賃貸物件を借りる際の注意点や問題点」などを取り上げて勉強会を開催しました。

今回は、そこでお聞きした留学生のお部屋探しの現状をお伝えしたいと思います。

私たちのお部屋探しの現場では、外国人に対する抵抗感が一定程度あることは事実です。

なぜそのような抵抗感があるかですが、一番は意思の疎通がしづらいことです。
文化の違いを理解させることが出来ず、使用方法などの相違がありトラブルに発展するケースがあるからです。

共同住宅の場合、様々な人が生活する場となるので騒音などのルール違反がクレームに繋がります。
また、家賃などの費用請求の際も連絡がつかなくなったり、言葉が通じず説明が通らないなどの問題が挙げられます。

オーナーとしては、そのような問題を事前に回避するために、初めから外国人に貸すのはヤメようという心理があるように感じます。

もちろん十把一絡げとしてしまうのはよくありませんが、なかには嫌な経験から入り口の段階で外国人お断りとするオーナーも一定程度いらっしゃいます。

しかし、そのアオリを受けているのが留学生ではないかと感じる話がありました。

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ある留学生から「条件はもう少し低くなりませんか?」という質問を頂きました。

その留学生は現在借りている部屋から少し広い部屋に住み替えを考えていて、色々な不動産屋さんを回ったそうですが、20件中14件は内見さえ出来なかったといいます。

やっとの思いで気になる物件を内見できても、契約金である敷金を積み増しされ泣く泣く諦めてしまったそうです。


オーナーさんの不安として、文化の違う外国人を住ませないことで無用なトラブルを回避したい思いは理解が出来ますが、このような留学生がいることは気の毒でなりません。

ここ山梨でも数十年前には多くの外国人が生活していました。
現在はとても少なくなった印象ですが、その時のイメージを未だ持っているオーナーは現在でもいらっしゃいます。

確かに、靴のまま部屋の中で生活したり、同じコミュニティーの仲間で騒いだりしていた外国人もいました。
当時を経験したオーナー方にはその苦い経験が染み付いているように感じることもあります。

しかし、時代は大きく変化しています。
私自身も外国人の住まい探しについては、少し難しいという先入観がありましたが、今回留学生から色々なお話を聞かせていただき大きく印象が変わりました。

ゴミの出し方が分かりづらいといった質問がありましたが、しっかりとルールを守るために学ぼうという姿勢はむしろ日本人よりあるのではないかとさえ感じました。
ちなみに今回勉強会に参加して頂いた留学生の皆さんは、ほぼ通訳なしで会話が出来るレベルの方々でした。

私たちとしてやらなければならないことは、このような留学生には日本人と同じ条件で部屋探しが出来るようにすることです。

今回思ったことは、彼らのコミュニティと継続して交流していく必要があると感じました。

オーナーの不安の本質は、どこの誰だか分からない人に部屋を貸したくないということだと思います。

我々が出来ることは、しっかりと日本の文化や部屋を借りるときのルールを伝えていき関係を築くことで、オーナーに自信をもって「この学生は大丈夫」とお伝えすることだと思います。

そうした事を続けることで、先輩から後輩へ又はコミュニティー全体で情報を共有してもらい、広がっていくことで結果的にオーナーの不安の解消に繋がるのでは無いかと考えます。

まとめ

留学生も離れた土地で不安を抱えて生活しています。
頼れるのは、コミュニティーの仲間や気心の知れた友人たちです。

私たちは日本のすこしお節介な友人くらいになれればオーナーと留学生の架け橋になれるのではないかと考えています。

実際にお話させて頂いた留学生の皆さんは、とても真面目で勉強熱心な方ばかりでした。

先入観を持たずお付き合いすることで、空室を解決できる手段になるかもしれません。

今後も彼らと交流していき少しでも悩みを解決するためのお手伝いができればと思います。


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