私、悪役令嬢でしたの? 侯爵令嬢、冒険者になる ~何故か婚約破棄されてしまった令嬢は冒険者への道を選んだようです、目指すは世界最強!魔王討伐! スキルは回復と支援しかないけれど……~
SS やり直しの魔法剣士 至強への歩み
彼の目の前には屏風の様に垂直に切り立った山肌が有り、そこにはキックスの肩辺りの身長の人間か人型の何かが、掘り進んだと思われる穴が、真っ直ぐに山の中心に向かって伸びているのが見えていた。
この穴は一年前に修行先からルンザに戻る途中のマリアが、ウッカリ居眠りをして激突してしまった跡であったが、その事実を知らないキックスにとっては正しく化け物の所業としか思えなかったのである。
ぶるるっ、とその身を震わせて再び呟きを漏らす。
「ふむ、件の魔人の仲間かも知れんな、恐ろしい、こんな場所でふいに出会ったら事だ…… 些かくたびれてはいるが、もう少し移動してから休む事としよう…… ふー」
遠目で洞穴か何かだと見当をつけてとぼとぼ歩いてきた足を、やや早めの物に変えつつ切り立った岩山沿いに移動して、先に見える林に入り歩きながら集めて来た薪に火を着けるとその前に座り込み、漸く緊張を緩めたのである。
荷物から干し肉と焼き固めた硬いパンを取り出し口に含み、水魔法で指先から出した雫を暫く口に垂らしてから無理やり飲み込む。
そんな事を数回繰り返して質素極まりない夕食を終えたキックスは、焚火の炎を見つめながら、ルンザを出てからの一年間を思い出すのであった。
ルンザで自らのプラチナランクを返上してアイアンからやり直す事にしたキックスが、最初に向かった先は西の辺境であった。
そこで活動を始めた彼はあっという間にシルバーランクを取得して、その地にあったダンジョンに潜り続け気が付くと最下層のダンジョンマスターを倒してしまっていた。
昇級を断り必死に引き留めようとするその地のギルドマスターの声を無視した彼が次に向かったのは北の辺境伯領であった。
ここでも未踏破だった二つのダンジョンをクリアし、今度は騒ぎにならない様に黙ったままで街を後にしたのである。
その後は各地の道場や、引退した自分以前のプラチナランク冒険者や達人たちを訪ねて試合を申し込み、その悉くに勝利を収めて来たのである。
流石にブレイブニア王国最強者の証であるプラチナランクに二十台前半で昇りつめた天才である。
対戦した相手は皆、手放しで彼を褒め称えたのであった。
だというのに当のキックス本人は浮かない表情を浮かべて彼らに答えたのである。
『こんな事ではない…… もう一段、いいや数段上の強さでなければ、魔人と闘う事すら許されないのだ…… ましてや魔人を見事討ち果たしたと聞く彼等の域には、ふっ! とてもとても』
そうして数々の強者の元を訪ね続ける内に彼は遂にあの場所の事を耳にする事が出来たのであった。
そこは『鬼王の岩窟』、一年前マリアが修行に訪れた鬼達の巣喰う魔窟である。
マリアがそこで更なる力を覚醒させて復活した魔王や側近の魔人を屠ったと聞いたキックスは大喜びで魔窟に向かうのであった。
洞窟の入り口に到着したキックスに対して、目前に現れた二メートル程もある大柄な女性は帰る様に告げた。
是非修行を! そう粘る彼に対して彼女は申し訳なさそうに答えた。
その魔力量では洞窟内の魔素に耐え切れない、修行以前の問題だ、と……
憐れむような瞳が彼女の言葉が真実だと告げていた。
それ以上の返す言葉はなく、がっくりと肩を落としたキックスは、岩窟を後にしてとぼとぼとこの岩山近くまで行く当てもなく歩いて来たのであった。
揺らめく炎を見つめたまま、再び誰ともない呟きが口をついてしまう。
「最早、強くなることは出来ないのだろうか?」
「それは強さをどう定義するかに因るな」
「っ! ま、魔人! くっ! いつの間にっ!」
自分一人だと思い込み、のみならず僅かな気配すら感じ無いままで、魔人の接近を許してしまっていたのだ。
慌てて魔剣モクスラ・ベを構えて魔人に対峙するキックスに紫色の魔人は落ち着き払った声で話し掛けた。
「待て待て、まあ俺の話を聞いてみろ、お前にとって悪い話じゃない筈だぞ、強くなりたいんだよな? どうだ?」
「むっ! そ、それはそうだが…… 何を企んでいる? 貴様らの甘言には乗らんぞ、魔人に与する位ならいっそのことここで死んでしまう方が幾らかマシ――――」
紫の魔人は左右三本、六本の腕を組み直しながら、背後の木に背を預けてキックスの言葉を遮るのであった。
「何も企んでなど居らんぞ、俺は只女房からの言伝をお前に伝えに来てやっただけだ、何やら悩んでいる様だったからな、気紛れにアドバイスでもと思ったんだが? まあ、お前が聞きたくないのであれば止めておくか」
殺気の欠片も感じさせ無い、その言葉にキックスの警戒心は急激にしぼみ込んでしまい、思う通りに行かなかったこの一年の経験も相まって、手にした愛剣モクスラ・べの剣先を下げさせ、彼に心からの言葉を漏らさせたのであった。
「強くなりたいかと問われれば、なりたい、そう答えるしか無い…… 教えてくれ! 私はまだ強くなれるのだろうか? 名も知らぬ魔人よ?」
紫の魔人はずかずかと近付きながら軽い感じで言った。
「ああ、名前な、名前! うーん、そうだなー、んじゃあれだ、バェングニとでも呼んでくれれば良いぞ、んでお前の悩みに一筋の光を灯してやるから何か喰わせろよ、キックスだったか? そうだよな?」
キックスは目前に迫った強靭な魔人の気配にビビりながらも頑張って答えるのだ。
「あ、ああ、干し肉とかで良かったら大量に持っているが…… それで? おけい? かな?」
「なんでも良いぞ!」
「ああ、はい、これ」
魔人と焚火越しに向き合って座り、干し肉を渡すキックスに紫色の魔人、バェングニは早速ムシャムシャやりながら語り始める。
「んで、お前ルンザのダンジョンで魔人にやり込められて自信を失ったんだよな? 誰にやられたんだよ? 焦げ臭い奴か? それとも湿気臭い奴だったのか? どうだ?」
キックスは素直に答える。
「赤のクルムズは剣で流し、青のマーヴィでしたら当身でいなすことに成功しましたが…… 金色の魔人、オーロ・ラン・ダハブには歯が立たず、無念にも大怪我を負ってしまいましてな、その後は周囲の仲間に護られて何とか生き延びた次第でして……」
シュンと首を下げたキックスにバェングニは相変わらずの気さくな感じで答えた。
「へー、凄いじゃんか、お前…… 強いんじゃね? ネヴィラスとサルガタナス、おっと、マーヴィとクルムズだったか! あいつ等って結構やる方だぜ? アヴァド、ぐふんぐふんっ! オーロなんちゃらは俺様の弟だからな、そりゃっ普通の人間じゃ勝てねーよ!」
「お、弟っ! さんなんですか? お兄さん、か…… なんか貴方、凄い強そうですもんね……」
「おう、強いぞっ!! んでもお前も強そうだなぁ! 気に入ったぞっ!」
「は? はあ、そうなんですかねぇ? てへへ」
いつの間にか警戒心を解き捲ってしまっていたキックスにバェングニと名乗った紫の魔人は言った。
「んでお前が行き詰っている事は? 魔力量、その事なんだろ?」
「…………え、ええ…… そうなのです…… 二十を過ぎた頃から、魔力切れをしても思ったように魔力量が増えなくて…… まあ、剣技や足運び、体捌きで何とか凌いできたのだが……」
「まあそうなるよな?」
紫の魔人はどうやら遥か先に立っているらしかった……
彼は言葉を続けたのである。
「あのさぁ、俺とアヴァド、グフングフン、オーロ・ラン・ダハブだったか? あいつの魔力量ってどっちが上だと思ってるんだ? なあ、キックスよ?」
キックスは正直に言った。
「そ、それは、オーロ・ラン・ダハブ、さ、様ですが…… えっと、ですよね? あのキンキラキンの方が全然上でしたが……」
「でも、俺の方が強い!」
「えっ?」
バェングニは自分の横の地面から丁度掌に握り包めそうな石を拾い上げてギュッと握りしめた。
数秒経って手を開きキックスの方にポイっと投げられた石は、元々のサイズより三分の一程の大きさとなっていた。
「どんな方法でもいいからそいつを砕いて見ろよ」
「? はあ、では」
首を傾げてから剣を抜き、小石に向けて振るうキックスだったが、
カキンッ!
そこらの石であれば容易く切断できるはずのモクスラ・ベが乾いた音を響かせただけで弾かれてしまうのであった。
「むむむ、硬いな! ならばっ!」
全身に魔力を満たしたキックスは、この一年間で使用可能になった身体強化四枚掛けで自身の膂力を十六倍にまで高め、握り拳で小石を殴りつけるのであった。
ガギ!
「痛たたたたっ! ふーふー」
小石は砕ける所か欠けさえもせず、その場でコロリと転がっただけであった。
キックスは腫れあがった拳に息を吹きかけている、プチヒールでも掛けているのだろう。
「ははは、その石は魔力で表面を覆ってあるんだ、大体アヴァド、オーロ・ラン・ダハブの鎧と同じ位の硬度だな、見てろよ」
バェングニは六本の腕の内左の真ん中の腕を伸ばして、人差し指の先で小石に触れながら言う。
「『破壊(シントリーヴィ)』」
パンッ! サラサラサラ
あれ程硬かった小石が砕け散り、砂、というよりパウダー状になって風に飛ばされて行く。
キックスはバェングニの顔を見つめながら聞くのであった。
「一体何をしたんですか? 固有スキルとかを使ったとか、ですか?」
バェングニはニヤニヤしながら答えてくれた。
「なに表面の魔力の隙間から極小の魔力を送り込んだだけだぞ、但しお前の大剣みたいに無駄に大量の魔力を込めるんじゃなく針よりも、いいや毛髪よりも更に細い魔力を超高速でな、要は量じゃなくて速さに重点を置いたって訳だな、慣れれば唾や空気に乗せても送り出す事が出来るぞ、凄いだろう?」
言いながら脇にあった小石を数個、先程と同じ様に握りしめてからキックスの前に置いて言葉を続けた。
「俺の言いたかったのはつまるところ、魔力なんてものは使い方次第で幾らでも強化できるって話だな、さっき水出してたろう? あれに少しだけ魔力を込めて石の上に落として割ってみると良い、もう一度言うが量じゃないぞ、高速で動きながら加速する魔力を意識してみろよ、きっと強くなるヒントがあるぜ」
「っ! は、はい、ありがとうございます! やってみます!」
バェングニは笑顔を返しながら立ち上がり思い出したように言う。
「そうそう、女房からの伝言を忘れる所だった、お前に故郷へ帰れって伝えるように言われていたんだ、いいか? 一度でいいから生まれた町に帰るんだぞ、絶対だそうだ」
「は、はあ…… そう仰るなら帰りますけど? それだけですか?」
「それだけだ、じゃあ俺はもう行くぞ! いいか鉄砲水じゃなく水圧カッターだぞ! んじゃあな」
そういうとバェングニは姿を消してしまうのであった。
「水圧カッター? 何であろう?」
キョトンとした表情で呟いたキックスは、気を取り直して指先から垂らした水を石の上に落とし始めるのであった。
十日後、鍛冶師が集まる剣王の里に辿り着いたキックスに通りがかりの男が声を掛けた。
「お前スキークじゃないか! 遅かったじゃないか! 親父さんの葬式ならもう一月も前に終わっちまったぜ」
「なに? 親父が、親父が死んだって! お、おい本当か?」
声を掛けて来た男は憐れむような口調で答える。
「知らなかったのか…… ギルドには連絡してある筈だったんだがな…… 一月ちょいと前さ、西の廃墟でモンスターに襲われて、酷い怪我でな…… 二日と持たなかったんだ…… 気落ちするなとは言えんが、元気を出せよスキーク」
「……ああ、ありがとう、じゃあ、家は無人なのか?」
その後、昔馴染みの男と二、三言交わしたキックスは猛スピードで実家に向けて駆けて行くのであった。
「カルル! お前まだここに残っていたのか?」
いきなり扉を開けて家に飛び込んだキックスは大きな声で叫んだのである。
カルルと言われたのはキックスと同じくらいの年齢の女性であった。
モンスターの皮で拵えた鍛冶用のエプロンを掛けた彼女は目を見開いて息を飲むようにした後、金槌を放り出してキックスに抱き着いて言うのであった。
「スキーク! 親方がっ! アンタのお父さんがぁ! ウワーン!」
キックスは突然の抱擁に狼狽しながらも、彼女の頭をポンポンと優しく叩きながら返した。
「ああ、聞いたよ、カルル一人に負担を掛けてしまったな、すまなかった…… 本当に苦労を掛けた、すまん……」
「ウワーン!」
暫くして、町の墓地で墓石に花を捧げ両手の指を組んで祈るキックスとカルルの姿が有った。
立ち上がった二人は肩を並べて歩き、キックスがカルルに顔を向けて聞いた。
「それにしても西の廃墟だったか? 親父はそんな所で何をしていたんだ?」
「屑鉄を集めに行っていたんだと思う…… 良く大量に拾って来ていたから……」
「屑鉄? 何の為に? 刀鍛冶の親父にとって鉄って言えば玉鋼だろう? ますます分からん」
カルルは大きなため息を吐いてから説明を続けた。
「一年前に画期的な魔石配置がこの町に伝えられたのよ…… それから一気に技術革新が捗ってね、親方も最近は夢中で研究をしていたんだ…… あんな事になる直前は屑鉄を鋳なおして『釘』ばかり打っていたのよ」
キックスは驚愕の表情を浮かべて言った。
「く、釘? あの頑固親父が? 本当かよ……」
「家に帰ったら見せてあげる、親方は本当に天才だったってスキークにも分かると思うよ」
「? ふーん?」
家に帰ったキックスが懐かしい食卓で指から滴る水を飲んでいると、鍛冶場に行っていたカルルが、持って来たのだろう二本の釘をテーブルに置きながら言う。
「これが親方が打っていた釘だよ、右は作成途中、左が完成品なんだけど、分かる?」
「ほう、どれどれ」
ジッと釘を見つめたキックスは、程なく自分なりの解析結果をカルルに向けて吐露するのである。
「ふむ、右には極小の魔力紋、魔方陣が描かれている様だな? 左の釘にはそれ以外にも何やら細工が施されている様では有るが…… うーん、何であろうか?」
カルルは炉に焼かれた顔を綻ばせながら嬉しそうな声で答えたのである。
「凄いよ! スキークっ! アタシも聞かされるまでこの術式の事は分からなかったって言うのに…… ぐすっ、アンタが親方の跡を継いでいてくれたら…… きっと親方以上の鍛冶師になっていた筈だったのに…… ぐすっぅ!」
「親父以上の鍛冶師なら、今俺の前にいるじゃないか? カルル、お前がそうだろう? 俺は冒険者、剣士になる方を選んだんだ、蒸し返すのは止めろよ! んにしても…… この左の釘…… 何かの制約紋かな? 一体何なんだ? 教えてくれないか、カルル?」
その後カルルが話した釘に刻まれた効能はキックスにとって思いもしない物であった。
頑固で刀剣以外の鍛冶仕事を断り続けて来た父親が、魔石配置の技術を聞いて打ち始めたのが件の釘であった。
精緻に刻みつけられた魔方陣の効果は『錆びない』シンプルにこれだけであった。
使用済みの魔石を砕いて藁灰の様に鉄に馴染ませているらしい。
驚いたのは効果発動の為の魔力が一般人である大工が意識せずに持つだけでチャージできる点と、木材に打ち込んだ後永続的に錆びなくする為に魔力を閉じ込める制約を施してある所であった。
カルルは一々細工や魔方陣を小指の先で指し示しながら説明を続け、最後に一際誇らしげな表情で言うのであった。
「この制約紋の素晴らしい所はね、閉じ込められた魔力が加速し続けて発熱しない様に、魔法の還流するスピードを減速させている点なのよ、親方らしい気配りでしょう、グスッ」
言い終えて再び涙ぐむカルルの前で、何やら考え込み始めたキックスが呟いた。
「閉じ込めた魔力が加速…… そうか! いや、待てよ…… ふむ、確かめてみるか?」
そう言うと、表情にはてなを浮かべているカルルの前で、ポケットから取り出した小石をテーブルの上に置いて見せたのである。
暫く目を閉じて体内に魔力を巡らせて加速をイメージさせてから、指先に一滴の水滴を生じさせて言葉を発するのであった。
「『破壊(シントリーヴィ)』」
ピシャッ! ピキィッ! グシャッ!
「わ、割れた! やった、やったぞ! 加速、そう加速だ! バェングニさんありがとう!」
「ねえ、なんなのスキーク? 水滴で石を割ったのは凄いけど、どう言う事なの? 説明してよ」
毎日水滴を垂らしても何も出来なかったキックスは大喜びで、カルルの質問にやや見当違いの返答をした。
「カルル、明日から私は猛特訓の日々だ! どこかに移動する時間も惜しい! ここに住むが問題ないな? カルル?」
そう聞かれたカルルは顔を赤らめて答えた。
「え、でも、親方の寝具は片付けてしまったし、寝る所が……」
「一緒に寝れば良いでは無いか? 子供の頃の様に」
「そ、そんなー! お互い大人なんだしぃ、そう言う訳には行かないよ……」
「ふむ、では結婚しよう、それで問題解決なのでは?」
「え、え、えええぇぇぇ! そんな突然に――――」
叫び出してしまったカルルの言葉を遮ってキックスが続けた、多少呆れた表情である。
「突然? 何を言っているんだ? 昔約束したでは無いか? お前が親父に弟子入りした六歳の時に…… 将来は結婚しようって、まさか忘れてしまったのか?」
「……そ、それは…… てか覚えていたんだ……」
「無論お前が嫌だというなら無理強いする気はないが…… となると庭に野宿でもするか、いいや、いっそ西の廃墟で…… ふむ、親父の仇も討てるかもしれん――――」
「嫌じゃないよ! 結婚しましょスキーク!」
慌てて結婚を承諾したカルルにキックスは言った。
「おお、それは良かった! 生きる為に必要な費えは私が稼いでくるからカルルは好きな刀剣づくりに集中すれば良い、私は剣士だからな、言って置くが鍛冶は手伝わないぞ、それと……」
「それと?」
「私はスキークでは無くキックス、『光速剣のキックス』だ、間違えない様にっ!」
「あー、分かった、わ」
結婚してしまったキックス。
戻って来た故郷で幼馴染の妻と一緒に更なる強さの探求を続ける事になる。
これから自分が編み出す数々の技と、妻カルルが鍛えた二振りの名剣が、遠くない未来で次世代の英雄たる二人の少女に引き継がれる事を、まだ彼は想像すらしていなかったのである。
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拙作をお読みいただきありがとうございました!
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※この作品は『小説家になろう』様にて、完結している作品でございます。是非こちらからご覧くださいませ^^↓
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