見出し画像

人生のプログラミング

昭和50年に誕生した自分は高度成長期時代が終わり、新たなバブル時代に突入する時に育てられた世代。

同世代なら共感してもらえると思うが、これまで生きてきた人生のなかでも、80年代後半〜90年代の日本には未来があり、社会全体が潤い、活気があり、希望に満ちあふれてる時代だったことは今でも鮮明に覚えている。

うちの両親は共働きで、親父は仕事を2つかけ持ち朝早くから夜遅くまで働き、母親は美容院を経営していた。

両親は家族のために必死で働き、僕たち兄弟を何不自由なく養ってくれた。

初孫で長男として生まれた自分は祖父母をはじめ、親戚や周りからとても可愛がられ、愛情を受けて育てられた。

バブル時代のテレビ業界には華があり、思春期の頃は、お笑い、アイドル、歌手、俳優など、当時のあらゆるエンターテインメントに刺激を受け、一時期は本気で芸能界を目指した時期もあった。

進路の時期になると勉強は二の次、サッカー選手になることが夢だったがその夢は叶わず、その後は遊ぶことに全力を注いだ。

その時代に流行ったことや、ブームには一通り手を出し、自分は流行の最先端を走っている気でいたのかもしれない。

でも、そんな毎日が楽しくて仕方のない日々を送っていた。

90年代後半には長男を授かり、いよいよ一家の大黒柱として稼がなければならなくなった。

しかし、そのときに初めて自分の無力さに気付かされる。

たいして勉強もせずに、遊びほうけて社会にでた自分には何もない。当時は、技術職や肉体労働職に就職するのがやっと。

周りは大学進学、公務員や大手企業に就職、会社経営をする奴などもいたりした。

学歴も才能もない自分は、22歳で結婚して子供も2人授かり、これから大事な家族を養っていく覚悟を決めた。

それからというもの、必死で働き、夫婦で子育てに育み、20〜30代はそれなりに苦労もあったが、子供達の成長がなによりの生きがいとなり、円満な人生を歩んできた。

人生100年と考えたとき、この30代までが人生の前半戦。40代〜80歳までが後半戦、80歳〜は終活だと自分は考えている。

そして、40代にはいった頃から、今まで感じなかった体の異変を感じ始めた。

同世代のなかでも体は動けるほうだと思うし、今のところ健康な体ではあるが、感覚の鈍りや視力の低下、動けると言っても俊敏生やパワーなどは30代から比べると確実に衰えている。

おそらく、これからの現代人は科学の発達により、あらゆる病気や老化などを未然に防ぐことがてき、今後はAIを使った医療の開発が進むとともに健康な体を保ち続けて、平均寿命も延びていくと思う。

とはいえ、人体の体力には限界はあるので、40代の後半戦から今後いつまで元気に働いていけるか不安がよぎる。

仮に80歳までボケずに健康な体と体力が続けば、自分の人生は残り35年。

元気に健康で働ける時間は半分をきった。

今までは家族のために人生をプログラミングしてきた。

自分で言うのもなんだが、子供達はもう立派に成長している。

もう親として伝えることは全て伝えた。

あとは本人達が社会という現場で経験を積んで、また次の世代にバトンをつないでいくこと。

これまで、約20年、家族のために必死で働いてきた自分のことは、純粋に褒めてあげたい。

これからは自分のために、人生のプログラミングを構築して第二の人生を楽しみたいと思う。

若かりし頃、人生の先輩方から人情や遊びを学んだ。

これからは今後の日本社会を引っ張っていく若い世代からも知識を学び、人生の後半戦を全力で生き抜いていこうと思う。。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?