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[3. 選手間の連携比較] なぜ2020年の横浜Fマリノスは9位なのか?優勝した2019年のデータ分析結果と比較して考察してみる

こんにちは。kesuo-です。本記事を投稿する背景については、下記の記事をご覧ください。

今回は、2020年と2019年の分析結果の比較し、今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介する3回目の記事です。前回の記事はこちらです。

はじめに

今回は、2020年と2019年の得点時の選手間の連携を比較した結果と考察内容を紹介したいと思います。

今回の注目ポイント

- 2020年と2019年のJ1リーグの得点時において、マリノスの選手間の連携に注目して比較し、今シーズン苦戦した理由を考察したこと

注意点

今回分析で使用したデータセットは私個人が作成したデータセットになっており、公式記録とは異なります。そのため、誤ったデータが含まれている可能性があることや、人によって解釈が異なるデータも含まれていることにご注意ください。データセットの作成方法や中身に関しては、過去の記事で公開しておりますので、ご確認ください。

データ分析結果

選手間の連携として、得点時の得点者とアシスト者のコンビ、アシスト者と準アシスト者のコンビ、得点者とアシスト者と準アシスト者のトリオが誕生した回数を比較します。準アシストとは、アシストをアシストした選手のことを指します。

[得点-アシスト] コンビランキング

スクリーンショット 2021-01-13 20.55.12

まず、得点者とアシスト者のコンビランキングを上図で紹介します。なお、今回はコンビとなった回数が2回以上の記録のみを表示しております。

[アシスト-準アシスト] コンビランキング

スクリーンショット 2021-01-13 20.46.18

次に、アシスト者と準アシスト者のコンビランキングを上図で紹介します。なお、今回はコンビとなった回数が2回以上の記録のみを表示しております。

[得点-アシスト-準アシスト] トリオランキング

スクリーンショット 2021-01-13 22.05.08

最後に、得点者とアシスト者と準アシスト者のトリオランキングを上図で紹介します。なお、今回はコンビとなった回数が2回以上の記録のみを表示しております。

データ分析結果の考察

[得点-アシスト] コンビランキングの考察

スクリーンショット 2021-01-13 20.55.21

まず、得点者とアシスト者のコンビランキングを考察します。上図の赤枠では、得点を生み出した回数が3回以上のコンビを表しております。3回以上のコンビは、2020年は2つのコンビのみですが、2019年は5つものコンビが該当してます。この結果から、また、青枠では一番現れた回数が多い選手を示してます。2020年は水沼選手が4回、2019年は仲川選手が6回で最多となっております。

ここから考えられることは、2020年は得点を3回以上生み出せるコンビが少なかったことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えらます。その理由として、仲川選手が去年と比べて怪我の影響もあり得点に絡めなかった、また去年の仲川選手に変わるほどの活躍をできる選手が現れなかったことが考えられます。来シーズンは、得点を3回以上生み出せるコンビが増加することを期待したいです。

[アシスト-準アシスト] コンビランキングの考察

スクリーンショット 2021-01-13 20.47.17

次に、アシスト者と準アシスト者のコンビランキングを考察します。上図の赤枠から、得点を生み出した回数が2回以上となるコンビが2019年は8つ、2020年は5つのコンビであると確認できます。この結果から、2020年は多くのパターンで複数の得点を生み出す起点になれたコンビが誕生したことがわかります。

一方、青枠から、2020年はコンビのアシスト者としてサイドバックの選手が3つ確認できます。一方の2019年では、コンビのアシスト者にサイドバックの選手はいませんでした。2019年は、全てアシスト者がウイングの選手(仲川選手、遠藤選手)でした。また、準アシスト者が中盤やサイドバックの選手であることから、前線にボールを進めて得点が生まれやすかったと想像できます。

この結果から、2020年の得点時には、2019年と比べて後方から前線にボールがスムーズに進まなかったことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えらます。この結果は、対戦相手がマリノスに対する対策が進み、後ろに引いた守備をする対戦相手が増えたことが影響していると思われます。来シーズンは、カウンターからの得点の増加が一つの注目ポイントになりそうですね。

[得点-アシスト-準アシスト] トリオランキングの考察

スクリーンショット 2021-01-13 22.05.15

最後に、得点者とアシスト者と準アシスト者のトリオランキングです。こちらの結果は、2回以上の特定のトリオで得点したトリオ数は2020年は2つ、2019年は1つであり、トリオはほとんど生まれないことがわかりました。この結果からは、今シーズン苦戦した理由は特に見当たらなそうですね。

結果まとめ

まとめとして、今シーズン苦戦した理由の考察結果と個人的な来シーズンの注目ポイントを下記に整理して記載します。

今シーズン苦戦した理由の考察結果

# [得点-アシスト] コンビランキング
 - 2020年は得点を3回以上生み出せるコンビが少なかったこと
[アシスト-準アシスト] コンビランキング
 - 
2020年の得点時には、2019年と比べて後方から前線にボールがスムーズに進まなかったこと

個人的な来シーズンの注目ポイント

# [得点-アシスト] コンビランキング
 - 得点を3回以上生み出せるコンビの増加
 - 仲川選手の2019年ほどの活躍を見せる選手の登場
[アシスト-準アシスト] コンビランキング
 - カウンターからの得点の増加

おわりに

今回は、得点時の選手間の連携を比較し、今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介しました。次回は、失点時のボールロスト回数を比較した結果と、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介したいと思います。

記事を読んでいただき、ありがとうございました。わかりづらい点や感想などございましたら、ご指摘をお待ちしております!


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