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[4. 失点時のボールロスト回数の比較] なぜ2020年の横浜Fマリノスは9位なのか?優勝した2019年のデータ分析結果と比較して考察してみる

こんにちは。kesuo-です。本記事を投稿する背景については、下記の記事をご覧ください。

今回は、2020年と2019年の分析結果の比較し、今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介する4回目の記事です。前回の記事はこちらです。

はじめに

今回は、2020年と2019年の失点時のボールロスト回数を比較した結果と、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介したいと思います。

今回の注目ポイント

- 得点ではなく、失点に注目し、失点に直結したボールロストの回数を比較し、守備の観点から今シーズン苦戦した理由を考察したこと

注意点

今回分析で使用したデータセットは私個人が作成したデータセットになっており、公式記録とは異なります。そのため、誤ったデータが含まれている可能性があることや、人によって解釈が異なるデータも含まれていることにご注意ください。データセットの作成方法や中身に関しては、過去の記事で公開しておりますので、ご確認ください。

特に、今回のボールロスト回数のカウント方法は、YouTubeのハイライト映像で確認できたものでカウントしております。そのため、ボールロストシーンが映されてない失点シーンは、ボールロスト回数に含まれておりません。そのため、今回の結果もあくまで参考程度にしていただければと思います。

データ分析結果

失点時のボールロストランキングを下記の図で紹介します。なお、選手名がNaNとなっている場所は、途中で移籍した選手の名前が選手リストに含まれてないことでNaNとなっています。(2020年のNaNは、背番号が1番なので、パク選手を指してます。)

スクリーンショット 2021-01-15 18.34.04

データ分析結果の考察

スクリーンショット 2021-01-15 18.34.16

今回は、大きく、ディフェンダー(DF)の選手、ボランチの選手、ゴールキーパー(GK)の選手の3つに分けてボールロスト回数を考察します。

DFの選手(上図の青枠に注目)

まず、DFの選手のボールロスト回数を確認します。上図の青枠は、DFの選手がランクインした箇所を示してます。DFでのボールロスト回数の合計値は2020年は10回、2019年は8回となり、大きな差がなかったことがわかりました。この結果から、優勝した2019シーズンでもDFのボールロストからの失点はある程度発生しており、DFのボールロストは今シーズン苦しんだ強い要因ではなさそうと感じました。

ボランチの選手(上図の黄色枠に注目)

次に、ボランチの選手のボールロスト回数を確認します。上図の黄色枠は、DFの選手がランクインした箇所を示してます。ボランチでのボールロスト回数の合計値は2020年は7回、2019年2回となり、2020年に大幅に増加したことが確認できました。特に、扇原選手のロストからの失点が4回も増えていたことに驚きました。この結果から、攻撃の起点となりうるボランチの選手が相手選手に狙われてボールロストする回数が増えたことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えらます。来シーズンは、特に扇原選手がボールをロストしないよう、フリーでボールを持てる時間が増えることに期待したいです。

GKの選手(上図の赤枠に注目)

最後に、GKの選手のボールロスト回数を確認します。上図の赤枠は、GKの選手がランクインした箇所を示してます。ボランチでのボールロスト回数の合計値は2020年は3回、2019年1回となり、2020年に増加したことが確認できました。特にパク選手も去年から2回も増えていました。この結果からGKに対するプレッシャーも強くなり、GKがボールロストする回数が増えたことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えらます。来シーズンは、プレッシャーのかかった状況下でGKの足元の技術に注目したいです。特に、パク選手が移籍したため、来シーズンのGKのスタメン争いは足元の技術が一つのポイントとなりそうですね。

結果まとめ

まとめとして、今シーズン苦戦した理由の考察結果と個人的な来シーズンの注目ポイントを下記に整理して記載します。

今シーズン苦戦した理由の考察結果

- 攻撃の起点となりうるボランチの選手が相手選手に狙われてボールロストする回数が増えたこと
GKに対するプレッシャーも強くなり、GKがボールロストする回数が増えたこと

個人的な来シーズンの注目ポイント

- 扇原選手など、ボランチで攻撃の起点となるの選手が、ボールをロストしないようにフリーでボールを持てる時間の増加
- プレッシャーのかかった状況下でGKの足元の技術

おわりに

今回は、失点時のボールロスト回数を比較し、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介しました。次回は、対戦相手に注目し、マリノスが苦手とする選手を知るために、対戦相手選手の得点関与数を比較した結果と今シーズン苦戦した理由の考察内容を紹介したいと思います。

記事を読んでいただき、ありがとうございました。わかりづらい点や感想などございましたら、ご指摘をお待ちしております!

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