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[9. 得失点の時間帯の比較] なぜ2020年の横浜Fマリノスは9位なのか?優勝した2019年のデータ分析結果と比較して考察してみる

こんにちは。kesuo-です。本記事を投稿する背景については、下記の記事をご覧ください。

今回は、2020年と2019年の分析結果の比較し、今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介する9回目の記事です。前回の記事はこちらです。

はじめに

今回は、2020年と2019年における得失点の時間帯を比較した結果と、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介したいと思います。

今回の注目ポイント

- 得失点が発生する時間帯に注目し、マリノスの得失点パターンを考察した点

注意点

今回分析で使用したデータセットは私個人が作成したデータセットになっており、公式記録とは異なります。そのため、誤ったデータが含まれている可能性があることや、人によって解釈が異なるデータも含まれていることにご注意ください。データセットの作成方法や中身に関しては、過去の記事で公開しておりますので、ご確認ください。

データ分析結果

得失点の時間帯の比較

まずは、得点と失点の両方の発生時間帯を表したグラフを下記に示しました。こちらのグラフは縦軸が得点差、横軸が試合時間(0分-90分)を表しています。右上にグラフが伸びている箇所が得点を、右下にグラフが伸びている箇所が失点を表しております。また、J1リーグ34試合全ての結果を表示しているため、試合ごとにグラフの色を変えております。

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得点の時間帯の比較

次は、得点のみ発生時間帯を表したグラフを下記に示しました。こちらのグラフは縦軸が得点数、横軸が試合時間(0分-90分)を表しています。右上にグラフが伸びている箇所が得点を表しております。また、J1リーグ34試合全ての結果を表示しているため、試合ごとにグラフの色を変えております。

スクリーンショット 2021-01-23 14.52.51

失点の時間帯の比較

最後は、失点のみ発生時間帯を表したグラフを下記に示しました。こちらのグラフは縦軸が失点数、横軸が試合時間(0分-90分)を表しています。右下にグラフが伸びている箇所が失点を表しております。また、J1リーグ34試合全ての結果を表示しているため、試合ごとにグラフの色を変えております。

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データ分析結果の考察

得失点の時間帯の考察

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まずは、得失点の時間帯のグラフを確認します。上図の青枠に注目すると、2020年は2021年と比べ、前半に2得点差をつけて勝っている状況が多いことが確認できました。この結果から2020年は前半から飛ばしがちであったと思われます。次に、赤枠に注目すると、2020年は2019年と比べ、2得点差以上で負けている状況が発生した試合数が多いことが確認できました。2019年は3点差で負けてる状況が2019年よりも多そうですが、試合数でみると比較的少ないですね。この結果から、2得点差以上で負けている状況が発生した試合数が多く、2点差から逆転できる回数が少なかったことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。

来シーズンは、2得点差以上で負ける状況が少なくなることに期待したいですね。

得点の時間帯の考察

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次に、得点の時間帯のグラフを確認します。上図の赤枠の一得点目に注目すると、2020年は90分間の全体に分散して発生しており、2019年は前半に集中しがちであることが確認できました。この結果から、前半のうちに一得点目を決めきれない回数が増えたことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。

また、黄色枠の二得点目に注目すると、2020年は前半の10分頃から2得点目が発生しがちであり、2019年は前半30分頃から発生しがちでした。この結果から、2020年は前半から積極的に複数得点を奪えていたケースが多かったことがわかりました。さらに、赤枠の三得点目に注目すると、2020年は前半から3得点目が発生しがちでしたが、2019年は後半から発生しがちであることがわかりました。これらの結果から、2020年は2019年と比べ、前半から得点を積極的に得点を奪いにいくため、時間帯が全体的に分散しがちであり、得点を決める得意な時間帯を作りきれなかったことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。

来シーズンは、前半のうちに一点は取ること、また得点を決める得意な時間帯を作ることに注目したいですね。

失点の時間帯の考察

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最後に、失点の時間帯のグラフを確認します。上図の赤枠の一失点目に注目すると、2020年は後半25分以降の一失点目が少ないこと、2019年は前半の15-45分の間でほとんど一失点目が発生しないことがわかりました。この結果から、前半の失点をゼロで抑れなかったことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。逆に2020年は終盤での一失点目が少ないので、後半の途中まで守りきれている試合では、失点しない傾向が見られたのは良かったと思いました。

また、青枠の二失点目以降に注目すると、2020年は二失点以上する試合が多く、2019年は二失点以上する試合が少ないことが確認できました。この結果から、二失点以上してしまう試合が多かったことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。

来シーズンの期待は、前半の失点はゼロで抑える、試合を通して2失点以上しないことに期待したいです。

結果まとめ

まとめとして、今シーズン苦戦した理由の考察結果と個人的な来シーズンの注目ポイントを下記に整理して記載します。

今シーズン苦戦した理由の考察結果

# 得失点の時間帯の考察
2得点差以上で負けている状況が発生した試合数が多く、2点差から逆転できる回数が少なかったこと

得点の時間帯の考察
前半のうちに1得点目を決めきれない回数が増えたこと
前半から得点を積極的に得点を奪いにいくため、時間帯が全体的に分散しがちであり、得点を決める得意な時間帯を作りきれなかったこと

# 失点の時間帯の考察
前半の失点をゼロで抑れなかったこと
- 2
失点以上してしまう試合が多かったこと

個人的な来シーズンの注目ポイント

- 2得点差以上で負ける状況が少なくなること
- 前半のうちに1点は取ること
- 得点を決める得意な時間帯を作ること
- 前半の失点はゼロで抑える
- 試合を通して2失点以上しないこと

おわりに

今回は、マリノスの得失点の時間帯を比較した結果と、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介しました。今回で"なぜ2020年の横浜Fマリノスは9位なのか?優勝した2019年のデータ分析結果と比較して考察してみる"シリーズのデータ分析と考察結果の紹介記事は終わりになります。過去に記載した記事は、下記の記事の分析結果と考察に記載しております。興味のある方は是非読んでいただければと思います。

今後、余裕があるときに、今回のシリーズを書き上げて見た振り返りや結果をまとめた記事を作成したいと思います。また、2021年のJリーグが始まってからも、何かデータに注目した記事を書いていければと思っております。是非ご期待ください。

記事を読んでいただき、ありがとうございました。わかりづらい点や感想などございましたら、ご指摘をお待ちしております!​(短時間で書いたので、結構誤字などあるかもです...)

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