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[7. マリノスの失点シチュエーションの比較] なぜ2020年の横浜Fマリノスは9位なのか?優勝した2019年のデータ分析結果と比較して考察してみる

こんにちは。kesuo-です。本記事を投稿する背景については、下記の記事をご覧ください。

今回は、2020年と2019年の分析結果の比較し、今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介する7回目の記事です。前回の記事はこちらです。

はじめに

今回は、2020年と2019年のマリノスの対戦相手の攻撃の特徴を把握するために、失点シチュエーションを比較した結果と、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介したいと思います。

今回の注目ポイント

- シチュエーション別の失点数を比較し、来シーズン期待すべき守備を考察した点

注意点

今回分析で使用したデータセットは私個人が作成したデータセットになっており、公式記録とは異なります。そのため、誤ったデータが含まれている可能性があることや、人によって解釈が異なるデータも含まれていることにご注意ください。データセットの作成方法や中身に関しては、過去の記事で公開しておりますので、ご確認ください。

データ分析結果

失点シチュエーションの比較

それでは、失点シチュエーションの結果を比較して紹介します。前回と同様で、4つのシチュエーションに分けて失点数を比較します。具体的には、ペナルティーキック(PK)からの失点、フリーキック(FK)からの失点、コーナーキック(CK)から失点、その他の通常のボールが動いている状態(Play)からの失点、この4つに分類し、各シーンでの失点数を比較しました。失点シチュエーションの分析結果は下記の通りになりました。

---2020失点シーン---  ---2019失点シーン---
PK: 4                PK: 2
FK: 3                FK: 2
CK: 6                CK: 3
Play: 46             Play: 31
---------            ---------

相手選手のPK獲得者の比較

マリノスからPKを獲得した選手も比較してみました。

スクリーンショット 2021-01-20 19.50.20

マリノスのPK提供者の比較

また、相手チームにPKを提供したマリノスの選手も比較してみました。

スクリーンショット 2021-01-20 20.14.20

データ分析結果の考察

失点シチュエーションの考察

---2020失点シーン---  ---2019失点シーン---
PK: 4                PK: 2
FK: 3                FK: 2
CK: 6                CK: 3
Play: 46             Play: 31
---------            ---------

上記に再度失点シチュエーションの比較結果を記載しました。こちらの結果から、2020年は2019年と比べ、PKでの失点、CKからの失点が共に倍になっていることが確認できました。また、Playに含まれる失点は約1.5倍に増加しております。この結果から、全体的に失点が増えていることがわかりました。マリノスの守備が特定のシーンを苦手としていたわけではなく、マリノスに対する様々な対策が出現し、多くのシーンで失点が増えたことが、今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。上記の結果からできる来シーズンへの期待としては、PKでの失点、CKでの失点を意識的に減らせると良いかなと思いました。

相手選手のPK獲得者の考察

スクリーンショット 2021-01-20 19.50.20

PKの獲得者の変化も確認して考察します。ここから特に深い考察は得られないかなと思いました。上記の表では背番号しか書いてないので、PK獲得者を下記に記載しておきます。

2020年PK獲得者

2019年PK獲得者

(石原選手は2019年はベガルタ所属でした。)

上記の選手には来シーズンも注意したいところです。

マリノスのPK提供者の考察

スクリーンショット 2021-01-20 20.14.28

次に、マリノスのPK提供者を考察します。上図でわかるように、2019年はPK提供者が攻撃的な選手であったのに対し、2020年は守備的な選手がPKを提供してることがわかりました。2019年は攻撃的な選手がPKを提供していることから、ある程度守備を固めた上でPKを提供したと思われます。一方2020年は守備的な選手がPK提供者であることから、マリノスの守備を固める前に攻撃をされがちになり、DFの選手のPK提供回数が増えたと考えられ、これが今シーズン苦戦した理由の一つと考えられます。来シーズンはDFの選手がPKを提供する回数を減らしたいですね。

結果まとめ

まとめとして、今シーズン苦戦した理由の考察結果と個人的な来シーズンの注目ポイントを下記に整理して記載します。

今シーズン苦戦した理由の考察結果

# 失点シチュエーションの考察
- マリノスに対する様々な対策が出現し、多くのシーンで失点が増えたこと

マリノスのPK提供者の考察
マリノスの守備を固める前に攻撃をされがちになり、DFの選手のPK提供回数が増えた

個人的な来シーズンの注目ポイント

- PKでの失点を2回、CKでの失点を2回ほどに減らす
- 特に、DFの選手がPKを提供する回数を減らす

おわりに

今回は、マリノスの失点シチュエーションを比較した結果と、その結果から今シーズン苦戦した理由を考察した内容を紹介しました。次回は、マリノスの得失点にかかる時間の比較した結果と、今シーズン苦戦した理由の考察内容を紹介したいと思います。

記事を読んでいただき、ありがとうございました。わかりづらい点や感想などございましたら、ご指摘をお待ちしております!​(短時間で書いたので、結構誤字などあるかもです...)

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