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詩)抜け殻

夏の暑さはまだ残り
ジリジリとアスファルトを焦がす
ついさっきまで
あの空を飛んでいたのに
いつの間にやら抜け殻となって
地面に横たわる
拾い上げれば重さはまるでなく
翅の下に出来た影が不変に佇む
強く握れば粉々になって
風が何処かへ運んでしまう

ジージーと他の者が鳴く声は遠く
目の前の抜け殻が語るのは
消えてなくなる儚さか
自由な空への渇望か

陽は全てを知っているかのように
燦々と輝いていた

死の影を色濃く映し出すように
燦々と輝いていた


佇む…たたずむ 燦々と…さんさんと

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