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詩)雨、刻む

シトシトと降り続く雨
海馬に刻まれた記憶を叩く
蒸し暑く少し汗ばむ
空は暗く陽は隠れたままで
モノクロの映画は突然に始まる

貪る手は汗ばみ
至る所を流れては
彼方此方にまとわりつく
狂おしい様な匂いと
律動が作る快楽は
溶ける様に時間を飲み込む
鬱積したものを吐き出す様に
人からの脱却を試み
白濁とした世界に微睡
揉みくちゃになった欲望は
いつしか果てて我に帰る

シトシトと雨は降り続く
青い春は海馬に刻まれ
今も尚、そこにあり続ける

貪る…むさぼる 鬱積…うっせき 
微睡…まどろみ
最近、仲良しのnoterさんがエロい系の小説を
上げてたんで、流行ってんのかなと思って便乗してみました。😁



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