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詩集

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noteを始めてから書いた詩を全て載せてます。 気付いたら400詩を超えてました😂
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2021年6月の記事一覧

詩)何処から産まれた

誰にも見せずに抱きしめたもの 抱きしめているのか へばりついているのか 黒い塊は ドロドロ…

kesun4
2年前
95

詩)正義の味方

私は悪人ではないと 声高らかに宣言をする 悪事は許せない 私は正義の味方だと 正義も悪も絶…

kesun4
2年前
92

詩)貴方が美しいということ(闇夜のカラスさんに小説にして貰いました)

貴方は美しい 美しいという言葉以外に 貴方を表す言葉を持っていなかった 貴方は美しい 月や…

kesun4
2年前
89

詩)続く日々

昨日の事を話すかのように 未来を語る どうせ変わり映えのしない毎日が 死ぬまで続く 明日を…

kesun4
2年前
84

詩)行進

目の前を歩く人 群れを成して振り返る事なく この道を進む 何処に来たのか分からず 右往左往…

kesun4
2年前
86

詩)喚き散らす

無数の黒が空を舞う 地に落ちた羽 響き渡る声 大きく旋回しては カァカァと喚き散らす 赤く染…

kesun4
2年前
90

詩)雨、刻む

シトシトと降り続く雨 海馬に刻まれた記憶を叩く 蒸し暑く少し汗ばむ 空は暗く陽は隠れたままで モノクロの映画は突然に始まる 貪る手は汗ばみ 至る所を流れては 彼方此方にまとわりつく 狂おしい様な匂いと 律動が作る快楽は 溶ける様に時間を飲み込む 鬱積したものを吐き出す様に 人からの脱却を試み 白濁とした世界に微睡 揉みくちゃになった欲望は いつしか果てて我に帰る シトシトと雨は降り続く 青い春は海馬に刻まれ 今も尚、そこにあり続ける 貪る…むさぼる 鬱積…うっせき  微

詩)坊主

パサパサと黒い髪は床に落ちる 白髪も混じった髪は自らの分身 必要のなくなった自分 髪型のこ…

kesun4
2年前
67

詩)ウイスキー

丸い氷がなく 四角い氷をグラスに入れる ウイスキーを注ぐと 甘い香りが漂って 香りとは裏腹…

kesun4
2年前
87

詩)教室

此処は濃縮された世界 戦争も差別も宗教も全てが混沌とした世界 狭い部屋の中では逃げられない…

kesun4
2年前
68

詩)探し物が見つかる時

透明なチューブの中で僕は目覚めた 小さな作動音と共に立ち上がる 180年の月日は世界の姿を変…

kesun4
2年前
133

詩)ビワの木

弾けんばかりに丸みを帯びて 食べてくれと言わんばかり ここから見える果実が 私の口に入る事…

kesun4
2年前
71

詩)呪い

自由でない事を不自由だとする 不自由という言葉に絡まり 人は自由を失う 一つを選ぼうとも選…

kesun4
2年前
69

詩)捨て猫

道路の脇に猫が捨てられた 箱の中に入れられて ゴミを捨てるみたいに 捨てられてる猫は何度も見たが 捨てられる瞬間は初めて見た 何て事だろう、とても可哀想だ 何て事だろう、とても人とは思えない とても悲しくなったけれど とても怒りを覚えたけれど 何も言えず 何も言わず 何もなかった事にした 見て見ぬフリをした 信号が青に変わったら 何事もなかったかのように 車は前に進んで行った