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「いい質問」って何ですか?

おはようございます。今日は質問力について書きたいと思います。

「質問力」は、齋藤孝さんが書かれた本で、最近面白いなと思いながら読み進めております。

この本に書いてある内容は、以下のような感じです。
・質問力とは何か?
・良い質問ができるようになると何が変わるのか?
・そもそも良い質問とは何か?
・良い質問をするためのコツとは?

正直、人生の中で接点を持つのは、気心の知れた友達のみです!という方であれば、質問力ってそこまで重要ではないと思います。

でも社会人になるとそうもいかないのではないでしょうか。そう、質問力とはコミュニケーション力のひとつの要素とも言えます。

初めて出会う人と、どれだけ短い時間で濃密な対話ができるか。実はここに社会で生き抜く力の差が生まれてくる。

本書にもこんな感じで書いております。質問力はこれからの社会で、個人として、価値を発揮していくために超重要な力ということです。

本書は、「良い質問ですね!」と池上彰さんが言わんばかりの、素晴らしい質問テクニックとスタンスが、最高の事例とともに紹介されているんです。
こんな本、なかなかないよな・・・と思いながら読んでます。

最も気づきが多かったのは、「良い質問とは何か?」について書かれているセクションです。

ここでは良い質問の条件を、座標軸にして説明しているんです。
著者がいう良い質問の条件は以下3つ。

①本質的×具体的
根本の部分であり、かつ5W1Hの具体性がある。

②自分の関心×相手の関心
自分が聞きたいことと、相手が答えたいことが一致している。

③相手の経験世界×現在の文脈
相手が経験したことがあること、かつ流れ的に今聞くべきことである。

例えば、「今のお気持ちをお聞かせください」という質問。
文脈にもよりますが、少し具体性に欠けていますよね。

例えば、「○○さんとの不倫についてはどうですか?」という質問。
自分や世間が興味あることであって、相手は答えたくないですよね。

例えば、スポーツ選手に対して「介護業界についてどう思いますか?」という質問。
介護業界を経験していないので分からないですよね。

こんな感じで、本書の座標軸、ここでいう①~③に照らし合わせれば、良い質問かそうでないかというのは一目瞭然。
しかし、ほとんどの質問は、これに合致しない、いわば悪い質問ばかりなのです。

それほど、良い質問というのは、わかっていても難しいのだと思います。

では、どうすれば良い質問ができるようになるのか?
著者は本書の中でポイントを上げていますが、まとめると以下の部分に集約されるのだと思います。

質問力のなさを決定付けるのは勉強不足である。相手に関する情報がなければいい質問はできない。

そう、相手に関する情報収集と勉強がものを言うということです。
僕も元々、記者をやっていた時は、情報不足で怒られたことが何度もあります。知識と情報というのは本当に重要なんだと痛感したものです。

これはインタビュアーにかかわらず、全ての方に言えることだと思います。お会いする方が本を出版していたら、ちゃんと読む。過去のインタビュー記事やFacebook、TwitterなどのSNSがあれば見ておく。

こうした地道な情報収集が、相手から最高の情報を引き出すのだということを改めて思いました。

良い情報は自分から取りに行かなければ得られない。でも、その取り方、プロセスが悪いと、良い情報が得られない。

質問力は、コミュニケーションにおいて最も大事なんだと思った一冊でした。ぜひ、みなさんも読んでみてくださいね。


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