ハリウッド映画はなぜ、つまらなくなったのか?

ハリウッド映画と言えば一昔前までは大人気コンテンツでした。


面白い作品が多くて楽しめた。
だが、最近のハリウッド映画は人気が無くなっているというニュースを読んだりする。


この辺りを考察してみようと思う。


名作スターウォーズの低迷

名作であるスターウォーズだがEP7〜9は古参ファンからは評価が低い


それは何故か?
一つの原因としてジョージ・ルーカスが全く関わっていない事だろう。


EP1〜3 EP4〜6はいわば天才映画監督が一貫したテーマを持って作っていた。


天才と言っていいかは分からないがジョージ・ルーカスはそういう評価をもらってもおかしくない映画監督だ。


では、EP7〜9は非常に商業的な感覚で作られているというかジョージ・ルーカス以外の監督が作ったスターウォーズである。


というのが大きい
例えるなら荒木飛呂彦先生以外が描いたジョジョの奇妙な冒険みたいなもの


ファンからしたら同人誌みたいなものだ。

漫画家さんが死亡した時以外は受け入れられない状況だろう。


つまり、スターウォーズの古参ファンからしたら作品への愛が足りていない映画監督が作ったスターウォーズであり、予想通りのクオリティと言わざる負えない


続編で映画監督が代わるのは問題ない


大して作品への愛とかこだわりのない映画監督が作るから面白くないと思われてしまう。


日本でもアニメの劇場版で1〜7章までの映画で映画監督が代わるというのはあった。


しかし、それは全体のプロットである原作があり監督同士が連携していたからできただけで普通は成立しない。


個人的には監督同士がきちんとコミュニケーションをとってオチというか最低限の流れは確保しておかないといけない。

続編でマンネリ化したバイオハザード

バイオハザードの映画と言えばミラジョボヴィッチが主演の映画だが


続編の度に評価が下がっている。
原作であるゲームと比較すると圧倒的にゲームの方が人気はある


実際、リメイク版が作られるほどゲームは人気


これは主人公たちの扱いが非常に上手いからだ。


例えば、ゲームではクリス、ジル、クレア、レオンなど魅力的な主人公がいるし敵もいろいろな思惑を持って行動していたり


主人公、または主人公級のキャラクターが大勢いた。


ミラジョボヴィッチ主演のバイオハザードはミラジョボヴィッチが演じるアリスにこだわり過ぎた。


ずっと同じアングルで映画を作り続けたというのが人気が低迷した原因だと筆者は思う。


あえて言うが続編といえど同じキャラクターを主役にし続けるのは難しい


マンネリを楽しむ作品もあるけどそうじゃない場合はどうしてもキャラクターの動きはパターン化する。


映画のバイオハザードはアリスと同格のキャラクターを作れなかったのが敗因と言える。


要素を詰め込みすぎ問題


もう一つバイオハザードと言えば2022年公開のバイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティだ


原作ファンの感想を見ると少し物足りないというのが感想がチラホラ


原因は要素の詰め込みすぎにある。
単純に原作の1と2をミックスした映画であり


これを映画の尺で表現するのは非常に難しい。


そしてキャラクターが多い

主役級のキャラクターをいっぺんに出すなと苦言を呈したい


ようは作品を作るのが下手くそ


日本映画でも言えるが詰め込みすぎたりするのが非常にもったいない


ドラゴンクエスト5ユアストーリーはドラクエ5ファンを軒並み絶望させた迷作だ。


ドラクエ5を題材にしてここまで失敗できるのはもはや才能といえる。

原因はラスボスが謎のウイルスだったりとかもあるし、単純に映画の尺で再現するのは短すぎるという問題もある。


ドラクエ5などのRPGをプレイすれば分かるがクリアまで20時間以上はプレイするのが普通だ


映画でそれを再現するのは無理。

ドラクエ5ユアストーリーという作品は長い物語を省略して最後に訳の分からない敵を出すというファンに対してナメた態度を見せた。


このように長い作品を省略したくせに意識高くオリジナリティを追加するという蛇足をやらかす映画はハリウッド、邦画に限らず多い。


バイオハザードでもなぜ、洋館事件だけ、ラクーンシティだけで映画を作らないのか


洋館事件だけでもかなり、コッテリとした物語を描けるしラクーンシティだけの方がシリアス感は演出できた。



アメコミ作品が主流になってきている

2022年のハリウッド映画ランキングを見るとバットマンやドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス、ブラックパンサー、スパイダーマンなどのアメコミ作品が多い

1位はトップガン マーヴェリックだがこれもトップガンの続編という形になる。

ハリウッド映画=アメコミ作品という構図になりつつある
またアベンジャーズなどの世界観はアメコミヒーロ大集合というファンは大好きなお祭り作品だ。

好きな人は好きだろうけど
良くも悪くもアクションが中心のアメコミ映画が主流になり、これに飽きてしまった映画ファンは多いと思う。


ただ、アメコミ自体がアメリカで売れなくなっている。


日本の漫画作品が多く輸入されるようになった結果といえる。

下手くそが作るポリコレ

ハリウッド映画はポリコレへの配慮が騒がれている。

だがそれはさまざまな人種を配役しようとかLGBTに配慮しようみたいなの



物語を作るのが下手な映画監督がやるかはつまらないというか異物感がある。


それをギミックにするとかそういう話ではない。
違和感なくLGBTやポリコレ的な配役をするというのが出来ていない

続編の中でキャラクターを改変するというのは誰も受け入れられない
違和感を払拭するギミックが必要になるだろうし、それを仕掛ける技量も必要だろう。


せめてオリジナルの作品でやるべき事を続編でやってしまうというのは完成した料理に珍しい調味料をふりかけるようなものである。



社会的中立とか全ての人たちに配慮した映画を作ろうなんていうのは
筆に水をつけて絵を描くようなものであり
無味乾燥としたものになるはず


だけれど、明らかに批判されたりするのは面白くない
全然、中立ではないなどの理由も存在する。


なんというか下手くそ
LGBTに配慮するというなら匂わせるだけでいい

セクシャルな部分を前面に押し出したりする必要はない
人種に関してもアメリカが舞台ならおかしくない配役

古代ローマならおかしくない配役がある。
例えば古代ローマの話で明らかにアジア人がローマ市民として登場したら違和感を感じる。

もちろん、古代ローマは漢と交流があったと言われているから貿易商が登場するのは分かるし納得できる。

物語に没入できる配役というのがある。

え?なんでこんな配役なの?と思わせた時点でその映画は失敗なのだ。
演技が下手とかじゃなくて原作を無視した配役など好きな人ほど違和感が出るような配役は失敗以外の何者でもない。


映画評論家と一般ユーザーの乖離

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーは2023年、大ヒットしたアニメ映画です。
4月28日の日本公開を待たずして、世界興行収入はすでに5億ドル(約650億円・1ドル130円計算)を突破。


ですがアメリカの映画評論家と観客の評価は真っ二つ

アメリカの大手映画批評サイト「ロッテントマト」では
観客は96%は褒めている

逆に映画評論家の良い評価は58%

明らかに映画評論家はポリコレやLGBTへの配慮やそして高尚なメッセージ性を求めている。

・・・・ただ、マリオってそういう作品じゃないから


マリオっていう主人公がピーチ姫をクッパから助けるという王道ストーリーだから、映画ではルイージがクッパにさらわれているらしいけど


映画評論家という頭でっかちで一つの基準しかない人たち
頭が良いと思っているが実は自分の求めている要素がないと嫌だと思っている頑固者

それがアメリカの映画評論家である事は間違いない(偏見)
そういう人たちに評価されたくて映画を作れば観客からは評価されない作品に仕上がる。


観客と評論家の評価が全く違うという、なぜ昨今のハリウッド映画がつまらないのかという答えになるのではなかろうか?


いろいろ書いたけど、面白いオリジナリティのある作品を作れる人が少なくなったからつまらないと言われたり評価が下がる。


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