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ただその笑顔をみたかった。[短散文]

僕は心から誰かを愛したくて
誰かに愛されたかった
ぎゅっと抱きしめて
それを優しく受け入れてくれる

その誰かはきっと誰かじゃなくて
きっと君だった

けど君はもう遠くに行こうとしていて
晴れ晴れとした顔をした君を見たら
それを引き止める気なんて、まるで起きなかったんだ

君が幸せなら、それでいい
僕はきっと2人で幸せになれるような
器用な人間ではないから
だから君は誰かと幸せになって

それが僕の唯一の救いで
僕のひとりぼっちはそっとどこかに
誰かに気づかれることもなく
そこにあるから
どうか気づかないで

君が幸せならそれでいい。

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