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短編小説。

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#ジャンププラス原作大賞

本当はね。

せっかくの日曜日なのに今日もバイトに出てきている。
「あと2時間…」
バイトってなんでこんなに時間すぎるの遅いんだろう。
私が見ない間に誰かが時計の針止めたりしてるんじゃないかってくらい時間が進まない。早く帰ってベッドに飛び込みたい。
「いらっしゃいませぇ」
あ、待って。やばいやばい。
何を急に焦っているんだって?
だって「あの人」が来たから。
私が最近気になってる「あの人」が。
彼がレジの死角に

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