見出し画像

怒りの解:心の激流を乗り越える知恵

怒りには、いくつかの表現方法がある。

1つは、感情をストレートに表現する方法。たとえば、AがBに「てめぇバカヤロー!なにやってんだ」と言うようなやり方だ。しかしそれだと、自分の感情を出すだけで何の解決にもならない。自分の怒りを相手に分かってほしいと思い、この方法をとったとしても、言われた相手はカッカしてしまい話を聞いてくれない。たとえ会話になったとしても、お互いが激昂してしまうので全く生産性のない会話になる。

もう1つの方法は、自分の怒りの原因を考えて、直接相手に怒るのではなく、根本的な解決策を見つける方法だ。たとえば、職場に嫌な人がいるとする。そして、彼の行動に怒りを感じたときにその原因を考える。たとえば、「彼は上司からの圧力で無理に仕事をさせられてストレスとなり、人に対して嫌な行動をとってしまう」と分析すれば、彼に怒ってもしょうがないので「社会の体制を変える方法」を考えることで根本的な解決につながる。

あと、怒りたい相手から逃げる(非難する)方法もある。それも怒りの表現方法の1つだ。職場で仕事をテキトーにやっている人がいるとする。その人の仕事のやり方に怒りが沸いたとき、表面上は怒っていないようにしているが内心では怒っている。しかし、その怒りは相手から逃げる(非難する)という方法で落ち着く。距離を置く感じだ。根本解決にはならないかもしれないが、しかし、それを行うことで相手との接点がすこしでもなくなれば、それはそれで良いと思う。

     *   *

怒りの表現方法を3つ書いたけど、一番良いのは怒らないことなんだけどね。怒るのを我慢して怒らない、ではなくて、心に余裕があって人に対して柔軟性があって、普通の人なら怒るようなことでも「ん?だからどうしたの?」って感じで軽く受け流せる人。

ま、それが一番良いのだけど、でもね、なかなかそうもいかないもの。怒ることは誰でもあることだよ。しかし、ただ怒るだけではなんにもならないので、そんなときは俯瞰して考えてみるのが良いと思う。それで原因が分かることがあるので、原因が分かれば怒りが静まることもあるからね。

 例:

  1. 学校でC君がD君に嫌なことをされたとき、直接言い返すのではなく、なぜD君がその行動をしたのかを考える。俯瞰して考えることで、その原因が分かることがある。たとえば、D君は最近勉強についていけなくて不安になり、そのストレスからC君に嫌がらせをしてしまったとか。原因が分れば、C君がD君の悩みを聞くとか、あらゆる方法で解決策を見つけることができる。

  2. パートナーとの意見の違いで怒りを感じた場合、俯瞰して考えることで、なぜ相手がこういう考えなのか?が分かり、相手の意見を肯定的に捉えることができる。そして、相手に対して思いやりを持てるようになる。こちらが思いやりを持つことで相手も思いやりを持ってくれる。

  3. 上司からの不当な扱いに怒りを覚えたとき、自分だけでなく同僚と連携して、俯瞰することで組織全体の問題点も見えてくる。そして、それを改善するための提案を考えることで解決に向かうことができる。

     *   *     

いずれにせよ、無駄に怒らないようにしたいな!

怒ると血圧も上がり健康にも悪いし(笑)

怒りを上手くコントロールして穏やかにいきましょう😌


この記事が参加している募集

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?