見出し画像

効率を考え過ぎると努力ができなくなる。

努力は裏切らない。
毎日コツコツと、同じことを繰り返しやっていると必ず上達する。
成功している人はそれが当たり前のようにできている。
いや、もしかしたら最初はできなかったのかもしれないが、その人なりに考えて、その人なりに意識してやっていったのかもしれない。

しかし、その努力ができない時がある。

それは効率を考え過ぎている時だ。

ただひたすらやればいいのに、「もっと早く上達する方法はないのかな?」とか「近道ってないのかな?」とか、考えてしまう。

そうすると行動が止まる。
あれこれ考えてしまし、あれこれ情報を収集し過ぎてしまい、肝心の「努力という行動」が止まってしまうのだ。

これじゃあ、何もしていないのと同じ。
情報収集もいいけど、それに比重を置き過ぎると頭でっかちになってしまう。

「この方法がいいかな?」「いや、こっちだ」「ん?これもいいな」
こんな風に、心が迷子になってしまうのだ。


これは僕の話。
20代半ば、キックボクシングのジムに通ったことがあった。
ムエタイを見てカッコイイと思い通い始めたのだが、いかんせん運動不足で足が上手く上がらない。
要するに足腰が弱いのだ。

ある日、練習中にプロの人に「どうしたら足腰が強くなれるんですか?」と聞いた事があった。
そうしたらプロの人が「え!?」って感じの顔になって「走るしかないんじゃないですか」と返してきた。
僕はそれを聞いて「はっ!」となり、目を覚まされた気分だった。

足腰を強くしたければ「走る」。そんなの当たり前なんだよね。
僕は「効率のいい方法はないかな?」と思ってしまったんだ。
というより、楽して足腰を強くする方法を模索してしまったんだ。
いやぁ~、何とも恥ずかしい限りだ。
強くなりたければ、つべこべ考えずに走ればいいのだよ。

きっと、そのプロの人は心の中で〈この人、なに変な事いってるの?〉〈強くしたければ走ればいいじゃん!〉そう思ったに違いない。

その時のやりとりは今でも鮮明に覚えている。


効率なんて考えもしょうがない。
例え遠回りになっても、やり続ける事によって何かが始まる。
テクニックは後から付いてくる。

僕は行動が止まってしまいそうな時に、この事を思い出すようにしている。

これは、自分への戒めです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?