恋愛小説。
偶然出逢ったサイコとサトルの物語。
『いえ。偶然などなく、全ての事象は必然なのです』
宇宙のみが知る、ツインソウルとの出逢い。
少々15禁描写ありの、ノスタルジーな…
- 運営しているクリエイター
2020年7月の記事一覧
9. Screw Driverの夜(回想)
大学1年生。
地方の大学だったため、ほとんどの生徒が一人暮らしを始めた春。
初々しいわたしたちは、名簿の名前が近いもの同士で仲良くなり、連むようになった。
サークルはそれぞれ違っていたが、時々各々の家に集まった。
わたしは、タケ、シン、ヤスの男性3人。マオ、ミウ、わたしの6人で仲良くなり、よく遊んでいた。
タケとマオは付き合っていた。
ミウはシンを好きだった。シンもその気持ちを知っていて、よ
4.パラレルワールド
田舎へ戻った26歳のわたしには、
「感謝」
を知る術を学ぶために、
数々の矢が突き刺さってきた。
何かに縋るように、ある人を好きになった。
その人はわたしの親友のことを好きだった。
少し、心を病んだ人だった。
心を病んだ故の、そのオトコの振る舞いに、
どん底に突き落とされた。
心はいつもふわふわ片想い。
地に足がつかない日々が続いた。
聖書を読み、自分の小ささに泣いた。
でも、信仰を持つほど自
1.出逢い-プロローグ-
見知らぬアドレスから軽々しいEメールが届く。
「サイコさーん久しぶり!元気?」
・・・誰や。
知らん。
そして、何故わたしの名前を知っている?
「誰?」
「サイコさん、オレだよーサトル!元気かなぁ?」
新手の詐欺?勧誘?
と、思ったけど、あまりに純粋オーラ出しまくりのメールに、わたしは真面目に返信した。
「多分人違いだと思いますよ。わたしはあなたを存じあげません。」
「えー!マジで