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子どものアレルギーの話①〜5歳と2歳〜

こんにちは、ケロです。

我が子は2人ともアレルギー持ちです。
いわゆる「アレルギーマーチ※」です。

※ アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、いろいろなアレルギー疾患に順番にかかっていく様子をたとえたものです。

現在、長女(5歳)は喘息をメインに鼻炎と花粉症とアトピーの治療、長男(2歳)はアトピーをメインに鼻炎と喘息の治療を進めています。自分の健忘録も兼ねて、発症から治療の経緯をまとめたいと思います。

注意:私は医者ではありません。この記事は特定の治療を勧めたり、批判しているわけではありません。子どものアレルギーに関する事実をただただメモ書きしているようなものと捉えていただければ幸いです。

〜長女の場合〜

まず、我が家はもれなくアレルギー持ちです。アレルギーは半分は遺伝と担当の先生にも言われましたが、そのとおりだなと思いました(^^;

私:幼少期にアレルギー性鼻炎(完治)、ハウスダスト
母:花粉症
父:アレルギー性鼻炎(手術までしたが治らず)、花粉症
弟:アトピー

夫:アトピー、花粉症、猫アレルギー(幼少期は卵とミルク)

それを踏まえて、娘のアレルギー経歴を記したいと思います。

【4ヶ月】
よく目を擦って血が出ていた。乳児湿疹かと思い、このくらいで病院へ行くのはなあ・・・と迷っていたが、血が出るほどかきむしり、かゆくて眠れない娘を見て「自分がこの立場やったら即病院いくわ」と当たり前のことに気がつき病院へ。おそらくアトピーと診断され、6ヶ月になったら血液検査を受けることを勧められた。

【6ヶ月】
先生に勧められたとおり血液検査を受けたところ、アトピーの目安となるTARCが基準値を超えていたため、正式に(?)アトピーと診断された。この日から大量のお薬とのお付き合いが始まる。
・リンデロン(ひどいアトピー)
・キンダベート(良くなってきたアトピー)
・ヒルドイド(保湿用)
これらをお風呂上がりに結構ベタベタに塗りました。
赤切れするほどひどい湿疹も3日ほどで良くなり感動。
私自身、過去に成人型アトピーと診断されて脱ステロイドの病院に通っていた時期もあったため、ステロイドは怖いという意識がどこかにあった。けれど、いろんな本を読んだり先生の話を聞いて考えが変わりました。
ひどい湿疹はステロイドを使い、まずは肌を綺麗にする。でないと子どもはかゆいのを我慢できないので(大人でも我慢できないですよね)引っ掻いてどんどん悪化してしまう。まずは綺麗な状態を保ち、徐々にステロイドを減らすことに。

同時に食物アレルギーの検査もしてもらい、ミルクと卵白、オボムコイド(卵)の数値がかなり高かったため、離乳食ではそれらを避けることに。

食物アレルギーは、口から摂取する前に、荒れた肌に付着した食物が、体内に取り込まれるとアレルギーを発症することが分かっているそうです。
↓こちらのNHK「すくすく子育て」の説明が非常に分かりやすいのでぜひ。
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2017/696.html

この受診から3ヶ月に1度の定期的なアレルギー外来の生活が始ました。

【9ヶ月】
ミルクの食物経口負荷試験を開始。スポイドで子猫にミルクを飲ませるように決まった量を毎日与えた。ミルクのアレルギーレベルは2程度でしたが、アレルギー反応なのかよく吐きました。治療が進み量を飲めるようになってきたので調子に乗ってパンを与えたらめちゃめちゃ吐かれました(反省)
先生の言うことを守り、慎重に勧めなければいけません・・・。2歩進んで1歩下がる、みたいな調子でしたが、2歳頃には保育園で牛乳が飲めるようになっていたと思います。
アトピーの治療も継続していました。

【1歳】
卵の食物経口負荷試験を開始。(時期は裏覚え・・・)
沸騰してから20分以上茹でた茹で卵を1/64サイズまで切り、毎日与える。
4週間後からは1/32、さらに4週間後は1/16・・・というように、全卵を食べれるようになるまで続けました。
卵は数字がかなり高い割に、アレルギー症状はほぼ出ず、完治しました。
アトピーの治療も継続していました。

【2歳】
走った後に軽い咳を繰り返すようになる。風邪をひいて病院につれていくと「軽いけど喘息でてるよ」と。喘息ってぜぇぜぇひゅーひゅーって音が聞こえるんじゃないの?そんな音するかな?と思ってましたが、呼吸すると胸がぺこぺこ凹んでいるのを見せられて「喘息やね〜」と。素人には判断が難しいので些細なことでもお医者さんを頼りにしようと思った。
アトピーの薬に加え、喘息の薬(シングレア)が追加された。

肌の方は「水イボ」になり、ひどい「とびひ」にもなりました。とびひは別の病院でもらった薬が合わず、塗ると痛いと泣き叫ぶのを取り押さえ無理やり塗りましたが全く改善されず、休み明けにアレルギーの先生に診せたら、痛くない薬を処方してくれてすぐ良くなりました。
かかりつけの先生、そしてセカンドオピニオン大事だなと思いました・・・。
水いぼは特効薬がないらしく「ヨクイニン」という漢方的なものを処方してもらう。効いてるかよくわからないが子供が喜んで食べるので継続して出してもらう。そのおかげなのか不明だが、1年しないくらいで治った。
水いぼにステロイドは塗らないように言われ、塗り分けに苦労する・・・。
・ヨクイニン
・アクアチム(赤くなった水イボ用)

【3歳半】
ついにこの時が来ました。先生に「アレルギー外来卒業やね」の言葉をいただきました。感無量です。眠くても、めんどくさくても、薬を塗り続けた日々が走馬灯のように頭を駆け巡り、ちょっぴり泣きそうになりました。
というのも、これまで読んだアレルギーの本の中に「アトピーの中等症以下であれば適切な治療で3才までに大部分は良くなる。3歳までに肌が綺麗になれば一生綺麗なままでいられる(意訳)」というような言葉があったので、とにかく3歳まではめんどくさくても頑張って、薬を塗り、飲ませ続けました。正直、本当にめんどくさくて、うっかり薬を与えるのを忘れたり、ステロイドを塗りすぎるのが怖くてヒルドイド中心にして悪化させてしまい先生に怒られたり・・・といろいろ反省することとはありましたが・・・一進一退の治療に夫婦2人で辟易しながらも協力し、頑張った結果だったので本当に嬉しかったです。
なにより、担当の先生が本当に嬉しそうに「よかったね〜もう病院にこなくて良いよ」と言ってくれたことに泣きそうになりました。よく怒られたけど、それも全部子どものために言ってくれたことだと分かっていたのでここまでこれたんだなぁと。じんわり温かい気持ちになりました。

【4歳】
たんの絡まない軽い咳を頻繁にするようになり、受診すると喘息と診断。
肌もカサカサだったため再びアトピーの治療を開始。鼻水がズルズルしていたので検査をしたところ、花粉症が分かる。
・シングレア
・ヒルドイド(保湿)
・プロトピック(ステロイドではないアトピーの薬。効果は優しめ)
花粉症の治療は6歳以上になってからの方が良いと勧められたので、とりあえず様子を見ることに。

動物園で猫と触れ合った後に目が腫れ上がる。猫アレルギーと診断される。猫は飼ってないが、近所にいた猫をたまに見たりしていたらか発症したのではないかとのこと。

【5歳】現在
喘息と診断されてから水泳を始めました。
前回、呼吸機能検査をした時はあまりよくなかったのですが、かなり改善されました。ほぼ正常。風船も余裕で膨らませます。
肌に赤い湿疹はないけれど、ガサガサで日焼け止めや虫除けスプレーは痛いと泣かれるため、ふたたびステロイド治療へ。
・ステロイド(リンデロン)
・軽めの塗り薬(プロトピック)
・保湿剤(ヒルドイド・プロペド)
アトピーはなかなか治りませんが、それでもステロイドを塗ればすぐ良くなりますし、本人も「痒くて辛い!眠れない!」という状況ではないので親としても穏やかでいられます。というのも、夫も弟も結構ひどいアトピーでずっと苦しんでいたのを見ていたので、アトピーに対してすごく辛いイメージがあったのです。娘も痒がったり、少し肌が黒ずんでしまうこともありますが、私が知っているアトピーの辛さ(夜中に掻きむしって朝血塗れになっている、痒くて眠れなくて泣き叫ぶ・・・など)まではいかず、夜はぐっすり寝て、スポーツも問題なく楽しめています。

適切なタイミングで適切な治療ができたことが幸運だったと思います。
今の悩みの種は花粉症。本人が希望すれば、花粉症の治療を来年始めようと思っています。

現在は喘息をメインに鼻炎と花粉症とアトピーを治療中。

〜長男の場合〜

長男はお姉ちゃんの教訓があったため、とにかく生まれた時から保湿しました。2人とも冬生まれでアトピーになる可能性が高かったので(乾燥している秋冬生まれにアトピーが多いらしいです)1に保湿2に保湿・・・ととにかく保湿には気をつけました。

【4ヶ月】
保湿していたので比較的肌は綺麗でしたが、目の周りがかぶれていたため通院。アトピーっぽいと言われる。え、こんなに肌綺麗なのに??と思った私の感覚はズレていたらしく「赤いブツブツが全くない状態が正常」と言われる。赤いブツブツ、ちょっとくらいあるのが普通という感覚になってしまっていた。長女と同じく6ヶ月で血液検査を勧められる。

【6ヶ月】
血液検査の結果、TARCが基準値を大幅に超えていて「これはかなり高い」と言われてしまう。気をつけてねと。肌、結構きれいなんですけどね、難しい。この日から大量のお薬生活が始まる。
・リンデロン
・リンデロンVGローション(頭皮かぶれ用)
・キンダベート
・ヒルドイドローション(頭皮保湿用)
・ヒルドイドソフト
・プロペド
・アズノール(おしりかぶれ)
・アトラント(おしりのカンジダ)
・プレドニン目薬

【9ヶ月】
卵とピーナツアレルギーが判明。当時、我が家は毎日ピーナツバターを食べていたため、おそらくそれが何らかの形で皮膚に付着し吸収されたため発症してしまったのだろう。ごめんね・・・これは防げたアレルギーだったね。
ナッツ類の除去と、卵の経口負荷試験を開始。

【1歳】
卵の経口負荷試験は順調に進み、一度もアナフィラキシーを起こすことなく食べられるようになる。
肌は部分的に悪化することはあるが、全体的には綺麗な状態を保っている。
慢性的に鼻水がズルズルしていたので、鼻炎の薬が追加される。
・ザイザルシロップ
・アラミスト点鼻液(嫌がるのでほとんどできてない)

【2歳】
ピーナツ除去していたが、うっかりピーナツが同封されているキャラメルコーンを食べさしてしまう。ピーナツそのものは食べていないが、ピーナツは粉が飛び散り付着しやすいのと、少量でも重篤なアレルギー反応を起こす可能性があるらしいので心配したが、なんともなかった。先生に伝えたところ、これで反応が出ないなら多分大丈夫、ということで、キャラメルコーンはOKに。アーモンドなど他のナッツ類も食べて良くなる。
水いぼが発症。水いぼは、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのアレルギー性疾患のある子どもは症状が悪化しやすいらしい。継続して「ヨクイニン」を飲む。錠剤タイプだけどラムネのようにポリポリ喜んで食べている。

【2歳半】現在
水いぼが悪化して急遽空いている別の病院に行ったところ、水イボにとくに効く薬はないが、保険適用外の銀配合クリーム「3A M-BF CREAM」が今のところまだ効きそうと曖昧な感じに勧められる。2000円するので正直いらないと思ったけど(そんなに効くわけでもなさそうだし)保育園を休んで大雨の中必死に連れて行ったのに何も処方してもらえないのも悲しいので、とりあえず購入する。子供のために何とかしてあげたい親心である・・・。でも正直効いているのかわからない(まだ治っていない)水いぼは基本長期戦。特にかゆくも痛くもなさそうなので、早く直す必要性もあまり感じていない。
ただ、アトピーの治療と並行するのが大変。水いぼの部分にステロイドが塗れないため、悪化してしまう。
アトピーで肌がかさかさになる→水いぼが増えるし悪化する という悪循環に陥ったため、ステロイドの方を優先させてとにかくかさかさを撃退することに。現在は、アトピーをメインに水いぼと鼻炎と喘息を治療中。

・リンデロン(アトピー)
・アンテベート(酷いアトピー)
・プロトピック(治ってきたアトピー)
・アクアチム(水いぼ)
・ヨクイニン(水いぼ)
・プロペド(保湿)
・ヒルドイド(保湿)
・シングレア(喘息)
・ザイザルシロップ(鼻炎)

見た目はそんなにひどくないですが、薬はかなり大量に使ってます。
でも、そのおかげで悪化せずにすんでいるのかなと思っています。
大変ですが、良くなるまで頑張りたいと思います。

単なる一例ですが、アレルギーに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

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