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笑顔の仮面
「対人スキルにおいて、仮面の有用性を活用する術を身につける」
…そんな堅苦しい文言だと、胡散臭いと思われるかもしれません。
「個の時代」だと云われ、「あるがままに生きる」ことに憧れを抱く人にとって、仮面をつけて社会を生きるという考えは抵抗感のある行為ではないでしょうか?
「仮面」とは、自分を偽るものの象徴であり、社会において自分を守る「心の壁」の役割を担っているものです。
「…そんなことをしてまで、社会で生きていかなければならないのか…」
ありのままでいたい願望と、社会での生きづらさのギャップは、誰もが抱えながらも、答えのない課題となっているように感じます。
そんな「仮面」ですが、あなたはどんな印象を持っているのでしょうか?
私の場合「仮面」とは、かつて何かの洋画で観た中世貴族の舞踏会を想起するツールであり、経営学などで学んだ典型的なユーザー像としての「仮面=ペルソナ」を思い出します。
どちらにも言えることは、虚構や虚像…まさに「自分を偽るものの象徴」だということです。
「自分を偽る」という言葉から、どうにも悪い印象になってしまいがちな「仮面をつけた社会生活」ですが、前述のように自己防衛機能を鑑みれば、必要な虚飾だとも言えるでしょう。
大切なのは、どう扱うのか?ということだと思います。
他者を貶める行為や、自分の小さな自尊心を満足させるために用いる行為は、言わずもがな「ご法度」です。
ですが、社会で生き抜く処世術としての仮面や、他者の自己肯定感や自己承認欲求を高めるための仮面まで嫌悪する必要はないのではないでしょうか?
私は、職場で常に仮面をつけて生活していると自己分析しています。
自分のさまざまな感情表現を、笑顔の仮面の下に隠し続けています。
きっと、最初は違和感もあったでしょうし、自分自身でも不自然な感覚だったのかもしれません。
しかし、この仮面には力があるのです。
他者と信頼を築き、勇気づけ、ともに歩むためには、私自身の小さなプライドや感情のゆらぎなど不要なのです。
「この人は大丈夫だ」
そんなふうに思ってもらえるなら、この仮面をつけた生活も悪くないと思っています。
必死に仮面を引き剥がそうとする考えを持っている方もいるでしょうが、私は仮面をつけた生活を享受することにしました。
いつか、笑顔の仮面の下に、最高の笑顔を。
そのためにも、また明日から頑張ろうと思います。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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