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専門性って、分数の「○分の○」で表すと、分子を「1」にするのではなく、分母を「1」にすることかもしれないって話。

「100万人に1人の存在」

一時期、憧れたパワーワードです。

私の場合は保有資格の掛け合わせで目指そうとしていました。

要するに、「宅地建物取引士」の試験合格率はおおよそ15%ですから、「100人に15人の存在」となります。

仮に、この方が「司法書士=合格率5%」と「社会労務士=合格率6.4%」も取得すると、「1万人に4.8人の存在」となっていくので、最終的には受験者数という分母を増やすことで100万人に近づけていく、という考えでした。

…浅はかでしょ?(笑)。

当たり前ですが、これが「資格は使えない」の根拠の一つだと思います。

一つの資格で合格率0.000001%の試験なんて、存在しませんから(笑)。

…と、まあ、こんなアホみたいなことを想像しながらも専門性について考えているうちに、フッと思ったのがタイトルにある「専門性って分子を1にするのではなく、分母を1にすることかもしれない」という発想でした。

どういったことなのか?

頑張って言語化してみたいと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

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究極の専門性とは何なのか?

このような問いを考えたとき、最初に頭に浮かんだのは「地球上でその人しか知らないこと」だということです。

つまり、「約78億7500万分の1」です。

しかし、「約78億7500万分の1」であることを証明する術がありません。

例えば「心理学の権威は?」と問われても、心理学にはさらに細かな分類があり、その中でも一つの事象について専門家は研究をしていると思うのです。

であるならば、専門性を極めるということは、一つの学問ではなく、たった一つの事象を極めるということであり、それはすなわち「1分の1」になると私は思いました。

最終的には、分母となる競う人すらいなくなるのが専門性ではないか?

そう考えると、二つの事実が浮かんできます。

私たちがよく耳にすることについて、論理的に説明がつくのです。

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一つは「オンリーワンの価値」について。

専門性の一つの到達点が「1分の1」だとするならば、私たちはすでに「1分の1」の存在であります。

あなたのことをあなた以上に知っている人間がいるでしょうか?

「自分という人間についての専門性」を掘り下げていくことで、自己分析の結果、あなたというユニークな存在のスニークな資質について知ることとなります。

自己分析・自己理解が進めば、あなたは自分の詳細なトリセツを他者に説明することが容易となり、信頼関係を築き、よき理解者に恵まれ、自分の価値を最大化させることが出来るでしょう。

もう一つは「継続の重要性」について。

一つの事象を極めることは、相当な時間を要することでしょう。

例えば、非言語コミュニケーションの手の指の動きについて専門性を高めようと考えたとします。

余程のことでない限り、最初に思いつく専門性には競合が存在するはずです。

上述の手の指の動きについては、多くの行動心理学者や社会心理学者が研究対象にしています。

先人たちがいる中で、専門性や優位性を確立するためには、ふるいに掛けられ続けなければなりません。

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例えにならないかもしれませんが、私はnoteを続けているだけで多くの方が目標としている数値を着実にクリアしているはずです。

それは、スタートダッシュをするように、わずか数日でフォロワーさんが激増したり、PV数が跳ね上がるような方にとっては牛歩のような歩みでしょう。

しかし、継続しているからこそ、新たな出会いがあり、毎日訪れる方に巡り合い、多くの情報に触れていられるのです。

私がnoteを開始したのは、2020年の3月頃です。

仮に当時スタートしたユーザー数が1万人いたとしましょう。

1万人のうち、今日まで毎日投稿をしてきた人数は、間違いなく1万人以下ですよね。

これはつまり、分母の減少が起こっている事例だということです。

継続するだけで、自然と分母は下がるのです。

その間に触れてきた方や拝読させていただいた記事の量が、noteにおける私の専門性と言えるでしょう。

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このように専門性とは、多くの人の上に立つようなモノではなく、たった一つの事象を継続するたった一人の人間になることだと考えられると思うのですが、あなたには、どう感じたでしょうか?

最初は「100万人に1人の存在」を目指していた私ですが、今は「100万人いても未踏の地」を掘る作業に切り替わっています。

新しい技術、新しい産業が生まれ続ける現代は、自分だけの専門性の局地を見つけ出す絶好の時勢なのかもしれませんね。

…ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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