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休職中にふとずーっと昔に無職だったときのことを思い出した話

YouTubeでRolandのシンセサイザー・サンプラー・MC-909で環境音楽みたいなのを演奏する動画をみた。レトロな感じだけどいつ頃の製品だろうと検索したら2002年発売。その記事を載せているサイトがしっかりと過去記事のアーカイブを残しているので、当時はどのような機器があったのだろうとさかのぼってみるとコラム自体が前年2001の3月にスタートしている。

2001年3月といえば、ぼくは今の会社に転職する前で、当時無職であった。別の業界への転職のため、転職先を決めずに退職したのが前年の7月。9月から1ヶ月ほど韓国に滞在し、帰国してWEBデザイナーに必要なスキルを磨いていくぞというころ。

帰国後すぐに奥さんと付き合い始め、1月には籍を入れて一緒に暮らし始めていた。息子を妊娠したとわかったのが4月だから、甘い新婚生活で、お互い無職でずっと一緒にいたころだ。

働いていないと言う点では今と同じ。この頃は失業保険をもらっていたが、実は奥さんも転職するために退職してバイトで暮らしてたぐらいの時期で、そのバイトも辞めて二人とも失業保険で暮らしていた。

なんの当てもなかったけれど、なにせ20世紀から21世紀になったタイミングで新婚だったしで、なにかが色々変わる感じがしてワクワクした。実際iPodが発売されたり、小泉旋風なんかが起きたり、911が起きたり、良くなったのか悪くなったのか、いろんなことが起きていろんなことが変わって行くきっかけの年だった。

9月から年末まで、履歴書に書ける実績作りのため短期でWEBデザイナーの仕事を2つやり、年が明けた2002年の3月から今の会社で働いている。

あのころ、それなりに長く勤めた会社を辞めてまったく違う職種に転職するんだという希望と、就職できるかな、通用するのかなとか不安な感じが両方あった。今思えばぼくはプログラマとして経験のある30歳、奥さんは20代。転職先はまだまだ黎明期のWEB業界。実際転職もできたし、何も心配することなんかなかったと思う。

そしていま、7月から休職している。勤め先も5年10年単位でみると、存続してるのかかなり不安があるとはいえ、休職中の何ヶ月の間になくなることはないだろうし、いずれにせよどこかしらの部署には復職できる=給料がもらえる。

2001年当時と比べると、ぼくの将来があんまりないって意味では寂しいけれど、そのかわり少なくとも1、2年は仕事があるという確実性はある。

休職期間は1月上旬までなので次の診断書は1ヶ月後ぐらいに必要になる。ぼくは復職したいけれど、不本意な異動による職種のミスマッチも休職の大きな原因のひとつなので、そこを解決しないと復職できないか、してもまたすぐ休職するはめになると思う。

定年後もなにかしらの仕事をしていきたいと考えているので、やはり本来の職種で「今」の経験を積んでいきたい。

その辺の話をしても、会社はゆっくり休んでくださいというばかりで、実際には休んでいても先月ぐらいからは憂鬱な気分でいることが多い。

そんななかで、前回働いてなかった時期に書かれた記事を読んで、そのころのワクワクしたり楽しかったことや、逆に不安だったりしたことの両方を思い出したわけだけれど、やはり楽しかったことのほうが印象が強い。

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