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ベルリンでドイツ語語学学校に通いながら、フルタイムの日本の会社でリモートワークしてみた。

素性

お久しぶりの更新です。文章を書くリハビリも兼ねて。

色々あって、2023年の5月末から8月の頭までベルリンに滞在しています。以前に3年半ほど滞在していたのですが、そのときに一番ネックだったのがドイツ語でした。

ベルリンは、英語が喋ることができれば暮らせます。英語が喋ることができれば、日常生活や(会社によりますが)職場で困ることはほぼありません。ハンブルグやフランクフルトなど、他のドイツの都市ではそうはいかないと聞いています。

ただそれでも、役所の事務手続きやお医者さんにかかったときなど「ドイツ語を喋ることができていればこんなにしんどくなかったのに」というイベントは三年間で積み重なり、カナダへ移住するきっかけとなりました。

今回の短期滞在で、ドイツ語へのそのときに生まれた苦手意識が克服できるかやってみました。

ドイツ語学校の中で選んだもの・選んだ基準

フルタイムで働きながらですので、それと両立できるような方法を探しました。

語学学校以外にも、タンデムパートナーを見つけたり、ミートアップに参加するという手段もあると思います。

自分は基礎が全くなかったので、きちんと組まれたカリキュラムに参加した方がよいと思い、語学学校に通うという選択肢の中から探しました。

"Berlin language school" とか「ベルリン 語学学校」とかでググると、いくつも候補が出てきます。口コミで良いものに絞ったとしても、最終候補は複数残るでしょう。

自分の場合は、最終的には立地で選び、Transmitterというところにしました。

Google Placeでの口コミが星5(数百件レビューがついているのに!)という驚異的な値だったことも後押ししました。

ドイツ語レベルについて

ドイツ語の習熟度をはかるレベルというものがあります。

ドイツの場合は、 A -> B -> C という順番で習熟度が増していき、それぞれの中でも  A 1-1, A 1-2, A 2-1, A 2-2, B 1-1, B 1-2, … という風にしてカリキュラムが区切られています。

https://www.goethe.de/ins/de/ja/kur/kuv/stu.html
この中のA1などが、さらに2コースに分かれている。

自分は全くのペーペーなので、A 1 - 1から始めました。だいたい普通の学校だと一ヶ月から二ヶ月でこの最小単位が終わります。

スケジュール

TransmitterはEveningクラスとMorningクラスを開講しています。 Eveningクラスは日中の仕事と両立するのに最適ですが、おそらくその理由で人気です。早くに予約が埋まってしまっていました。

Morningクラスはベルリン現地時間で午前9時にはじまり、午前11時半に終わるスケジュールです。これが毎週月から木、一ヶ月間続きます。

これを機に、日本の会社に打診をして、以下のスケジュールで働くことを許可していただけないか、と提案しました。

ベルリンはこの時期は7時間日本よりも遅いので、

  • ベルリン朝5時50分(日本午後12時50分):起床

  • 朝6時から8時半まで:同期的な仕事をする(MTGやキャッチアップ頻度高く進めたいもの)

  • 朝9時から12時過ぎまで:語学学校に行き、その後お昼を食べる

  • 午後12時半くらいから、午後5時くらいまで:残りのタスクをしたり、次の日に向けた非同期で連絡・アナウンスできるものを進める。

やってみてどうだったか

6時起きは辛い

6時おきは辛いですね! 途中から、起きること自体には慣れます。が、語学学校の時間のときに 「目を開けようとおもっても開けていられない」という経験を初めてしました。焦点があわないのです。老いでしょうか。

アメリカの脳科学者がおすすめるす「Morning Routine」をやった

アメリカの著名な脳科学者で、Andrew Huberman という人がいます。その人がご自身の朝の習慣を説明していて、それを続けていました。

完璧にはいかないですが、朝型の生活を続ける指針・助けになりました。

ボルダリングを週4でやった。

頭が疲れ切った状態で、身体が疲れていないと、メンタルにきます。脳みそが疲れ果てていても、身体を動かすことだけは欠かしませんでした。

朝ヨガ(夕方やる日もよくありましたが)をして、 火曜日、木曜日の仕事終わりと、週末(土曜日のと日曜日両方)にボルダリングジムに行きました。

日本だとランニングをしていましたが、運動の方法は、自分がそれに情熱を持って取り組めること、一緒にやってくれる仲間がいること、が満たせられればなんでもよいなと感じました。

やってみてどうだったか

やって本当によかったと思います。

ドイツ語に対していだいていた苦手意識が払拭できました。 今までは「ドイツ語って、どれくらいやればどう上達するのか」という、費用対効果の部分が未知でした。この未知が、苦手意識の源泉だったんだな、と思います。

一ヶ月、これくらいの力で取り組めば「日常生活でドイツ語を試してみようかな」とか「看板を読んでみようかな」と前向きな気持ちでベルリンに向き合えるということが分かりました。

読もうかな、と前向きに向き合える

Take away

目的をはっきりさせる

語学学校の優先順位を上げすぎないように注意しました。あくまでフォーカスは仕事です。語学学校にまじめにとりくんだことで、仕事で成果を出しにくくなるようであれば、それはバランスがうまくいっていない、ということです。

たとえば、語学学校の宿題が終わっていなかったとしても、今日仕事が立て込んでいるなぁ、と思ったら宿題はやらない、などの優先づけを意識していました。

それでも、日本との同期の時間が短くなったことで、多大な迷惑をチームや会社にはかけたと思っています。すみませんでした。本当に感謝しています。

後日談

じゃあ何で、前回の3年半もの滞在時にやらなかったんだよ、というツッコミをしてみます。

先週、ベルリンで働いていた時の元同僚と6人ほどで飲みに行きました。そのとき、英語でのグループ会話を久々にしたのですが「あー、そうそう、これが理由でドイツ語やらなかったんだ」と合点がいきました。

Photo by Kevin Curtis on Unsplash

当時は英語で、集団の中の会話についていくのに必死でした。「英語でのグループ会話、まずはこれを克服したい」という思いが強くあったのを思い出しました。

そんなわけで、当時はドイツ語は二の次だったみたいです。状況が変われば、以前は考えもしなかったことができる、と思いを新たにしました。

ではまた次の記事で!

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