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孫正義さんの2018年基調講演をみて感じたこと

孫さんの基調講演はすごく面白いので毎年欠かさず見ているのですが,2018年も凄く面白かったのでシェアさせていただきます.

研究者としての人生を歩みつつあるおいらですが,深く同意できるところやそういう視点で物事を考えているのか,など多くの感動がありました.これを見たら何かしら動き出したくなりましたので記事を書きます.


未来のことはよく分からないから今を全力に生きている,という人に凄い危機感を覚える

孫さんの基調講演の冒頭はこのフレーズで始まりました.

全ての事象は何らかしらの繋がりがあり前触れとなるものがこの世の中には溢れているといいます.

物事を深く洞察して熟考している人は,今を変えたいと思っています.

確かに今を全力で生きているなんて,逃げであり受け身の姿勢です.そう言っているとすごい楽ですもんね.考えさせられます.

孫さんが語る未来感はすごく丁寧で簡単な言葉で説明されいますが,自分の心の中の何か分からないストッパーなる壁が壊される感覚に陥る言葉です.

シンギュラリティは一種のビックバンである

138億年前に起きたビックバン,このビックバンによって宇宙が誕生し,様々な銀河系が生まれ,今現在もそれは広がっています.

シンギュラリティ,すなわち人工知能は人間の叡智を超えていくとされていますよね.

人類の知性を超えた人工知能の叡智は,地球上のあらゆる産業を再定義していく事になります.

もし,全ての産業が再定義されるのであれば,私たちはどのように振る舞うべきか?

今何をすべきなのか?

これは人類史上最大の革命です.

人口知能(AI)の発達は,クラウド処理とエッジ処理の両方でインタラクティブに協調しながら進んで行くので,今私たちが何をすべきか?の解は無限にあります.

孫さんが情報通信(クラウド側)だけではなく,ARMを買収し半導体事業(エッジ側)に参入している理由は,その未来を見据えているからなのですね.

シンギュラリティは来ると思っていなくて,シンギュラリティを起こすという姿勢は凄すぎです.

スマホに100%入っているもの,,,,それはARMのチップ!


ソフトバンクが買収したARMの半導体チップが全てのスマホに搭載されており,エッジ側のAIのセントラルなパーツとして欠かせない存在になっています.

指紋認証や,顔認証,Siriなど全てのそういった機能はARMのチップがあってこそです.

スマホ普及率や,IoTの拡大によってARMのチップは2030年に1兆個世界中にばら撒かれる事になります.

デバイス側(エッジ)におけるAIのコンピューティングパワーは,ものすごい事になります.計り知れません.

クラウド側のGPUの1チップあたりの演算能力は2030年に約200倍になる

エッジ側だけではなく,クラウドも同様に成長します.

またネットワーク通信は5Gだけではなく,6Gや7Gへとなり,クラウド側もそれらと有機的に連動して行きます.

となると,,,AIの進化は恐ろしい勢いで伸びて行くと予想できます.

しかも孫さんはその能力の向上は2次曲線的に伸びて行くといいます.

恐ろしいです.

スタンフォードの学者たちは,2024年あたりにはAIの知能は人類を抜くとか抜かないとかの議論をして報告書をまとめたそうですが,孫さんに言わせるとそれはどうでもいいらしいですね.

どうせ抜くのは確実な事で,いつ抜くのは関係ない,技術,テクノロジーはその方向に向かっているのでそれを考えることが大事だと,,,

いろんなことがAIでわかるようになってきているけど,みんなはどうするの?


AIは20億人もの個人を識別できる...ではこれをどう扱うか?

翻訳機能が凄まじい事になる...これからどう行動するか?

お医者さんよりも正確に癌を見つけることができる...これをどう感じるのか?

シカゴでは犯罪を予測して地域では注意喚起を促している...応用先は他にはないのか?


ビッグデータを解析することがGPUの発達により可能になり,どの分野でもいろんなことが変わりつつあります.

つまりこれまでの話をどう結論づけるかというと...

AIを制するものが未来を制する

ということがわかります.

孫さん曰く,10年後はどこの企業でもAIに携わる人材しか残らない,ほとんど大半がAIを活用しているといいます.

言い換えると,,,

生き残りたいなら,

1日でも早く,AIを勉強して,自分のやっている仕事,もしくは研究にAIを導入して行くべきだといいます.

おいらの研究は脳波解析ですが,これからは古典的な解析手法だけではなく,AIとうまく共存してやっていけたらと思います.










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