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「ラン・ローラ・ラン」レビュー

公式動画

公開

1999年

監督

トム・ティクヴァ

キャスト

フランカ・ポテンテ

モーリッツ・ブライプトロイ

ヘルベルト・クナウプ

ニナ・ペトリ

アーミン・ローデ

ヨアヒム・クロール

ハイノ・フェルヒ

感想

90年代のドイツ映画で、タイムリープもの。
後に「シュタインズ・ゲート」で定番となる手法だが、シュタゲは2011年の作品。
それよりも12年前のタイムリープ作品ということで、2023年現在に観るとどこか新鮮で新しい印象がある。

ストーリーはとても簡単で、ヒロインのローラがチンピラの彼氏のために10万マルク(当時まだEUがないのでユーロではない)をたった20分で作らないといけなくなるところからスタート。
最初は失敗するが、そこからタイムリープしてもう一度20分前から再スタートし、異なる世界線をたどっていく。
果たしてローラは彼氏のために10万マルクを20分で作ることができるのか?

シュタゲのように複雑な設定や無数の世界線をたどるということはないので、タイムリープが苦手な人でも問題ない。

赤髪のヒロインや、チンピラだがビビリの彼氏、デフォルメされたボスに”いかにも”といったお堅いヒロインの父親……とてもキャラ立ちしていて、見慣れないドイツ映画でも全然内容は理解できる。
また、アニメ調の演出も多く、監督は日本のアニメに影響を受けているような気もする。
常に鳴りっぱなしのいかにもドイツらしいEDMがテンポ感を煽り、それに乗って走るローラに気が付けば感情移入しハラハラしている。
どこの国のどんな人種でも成立するようなストーリーなのだが、リメイクは聞いたことがないのでされていなさそう。
お洒落で分かりやすく、それでいてあんまり人が知らない映画が観てみたい人にはおすすめ。
ただ、サブスクにはなかったので要DVD購入(ブルーレイ化もされていない)。

プレミアはついてないので中古で安く買えます(2023年の話)。

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